
電球のON/OFFで離れて暮らす家族を見守る“世界初のIoT電球”「HelloLight(ハローライト)」とは
2020/02/04 宮藤 遊馬今や家電製品など、なんでも“IoT”化される時代ですが、ついに電球までIoT化されることに!? 新たな概念の“見守り機能付きライト”としても注目される、LEDとSIMを一体化させた世界初のIoT電球とは?
◆通信用SIMを内蔵した世界初のLED電球
「LEDとSIMが一体化した世界初のIoT電球」などと言われても、最初は何のことだかわからない方が大半でしょう。そのポイントは、LEDとSIMが一体化=SIMを内蔵している点です。
例えばWi-Fiでスマホなどと通信するデジカメ用のSDカードを思い浮かべれば、イメージしやすいかもしれません。あのSDカードは、SIMを内蔵することで通信機能を持たせています。
SIMを内蔵したLED電球「HelloLight」(発売元:ハローライト)も同様で、電球だけで他端末と通信が可能。ネットを介して、遠方のスマホやタブレットとも接続できるわけです。
スマホから遠隔操作できる照明器具は市場でも見かけますが、いずれも器具の制御機能に通信機能を内蔵する構造。シンプルに“電球にSIMを内蔵”した製品は、世界初なのだとか(※メーカー発表)。
HelloLight自体の構造はシンプルで、基本的には“電球のON・OFF”を通信する機能のみ。「それだけ?」と思う方もいるかもしれませんが、そこでクローズアップされるのが、見守り機能・安否確認という側面です。
◆電球交換だけで離れた場所の見守り&安否確認もOK
皆さんの中にも、遠方の実家で暮らす両親や祖父母が心配で何らかの見守り機能があれば、と思われている方は多いはず。
でも、本格的すぎるシステムは費用面で難しかったり、“見守り”機能が目立つと対象となる家族との間が険悪になったりする可能性も……など、導入に踏み切れないケースも少なくないでしょう。
その点、このHelloLightなら電球を交換するだけ。場合によっては、こっそり導入することも可能です。
製品には点灯を知らせる点灯検知機能があり、最後の点灯がいつかも一目瞭然。24時間以上にわたり点灯・消灯がないと、期間検知機能でお知らせが届きます。
例えばトイレの電球をHelloLightにしておけば、日常生活が送れているかどうかを遠方から確認できるというわけです。いたってシンプルなシステムなだけにわかりやすさも抜群。2G・LTE回線を利用する通信は、日本全国、携帯電話がつながる場所なら問題ないでしょう。
検知内容(お知らせ)は、登録したメールやLINEに届く仕組み。電球ごとに製造ナンバーが割り振られているため、ひとつの家庭で複数導入しても、どの電球からの通知なのか迷うことはありません。
もちろん、アイデア次第で使い方は広がります。ガレージなど普段は無人となる場所の防犯対策用に、人感センサー付きの防犯タイプもラインナップされています。
低コストかつ工事不要という敷居の低さから、単身高齢者向け住宅への一括導入も進んでいるそう。個人でも導入可能な見守り・安否確認サービスの一つとして、覚えておいてもいい製品の一つでは?
※利用料金など詳細は「HelloLight」ページにてご確認ください。
※2020年1月時点の情報です。