インターネット回線のスピードテスト|速度の測定方法と見方を解説

インターネットの回線速度はスピードテストで測定することができます。インターネットが遅いと感じたらまずは測定をして回線に異常がないかを確認しましょう。
回線速度の測定方法から測定結果の見方、回線速度の改善方法まで解説していきます。
スピードテストとは
スピードテストはインターネット回線の速度を数値で確認することができるツールです。
測定時に表示される速度は、自宅の回線やスマートフォンといったインターネット環境での実際の速度(※実行速度)を示します。
インターネット回線は、どの接続事業者も“最大値”を示す「ベストエフォート」方式で提供しているので、利用シーンでの実際の速度を知るには、スピードテストサイトが活躍します。
スピードテストサイトの測定方法
スピードテストのサイトはいくつかあり、その中からどのサイトを使って測定すれば良いのか迷ってしまいます。
何を知りたいか、どうして知りたいかなどをポイントにスピードテストを選んでみましょう。
ケース別に分けると以下になります。
【気軽に速度判定をする】
・Google
・Fast.com
・BNRスピードテスト
【多くの情報を取得する】
・USEN GATE 02
・ブロードバンドスピードテスト
・みんなのネット回線速度
・SPEEDTEST
使い方を順番に見ていきましょう。
「スピードテスト」「速度 テスト」などで検索すると「インターネット速度テスト」と表示され、「速度テストを実行」を押すだけで計測がスタートします。
手軽な上、レイテンシもわかります。
≫Googleにアクセス
Fast.com
Fast.comはアクセスすれば自動で回線速度の測定が始まり、測定結果をFacebookやTwitterで共有することができます。
簡単に速度を測定できる上、Fast.comでもレイテンシが測定できます。
≫Fast.comにアクセス
BNRスピードテスト
BNRスピードテストはサイトへアクセスし、ページ中段にあるDownload Speed(下り)の下にある「測定開始ボタン」をクリックすれば測定が始まります。
下りと上りの速度計測ができ、測定結果をTwitterで共有することもできます。
測定にはFlashが必要ですが、未対応でも「画像読み込み版」から測定が可能です。
≫BNRスピードテストにアクセス
USEN GATE 02
USEN GATE 02はサイトへアクセスして「測定開始」のボタンをクリックすれば測定が始まります。
下りと上りの速度測定に加え、Ping値やJITTERまでが表示され、1クリックで通信状況の詳細がわかるので便利なツールです。
≫USEN GATE 02にアクセス
ブロードバンドスピードテスト
ブロードバンドスピードテストはサイトへアクセスして「スピードテストを開始する」をクリックすれば測定が始まります。
上りと下りの速度はもちろん、ピン(レイテンシ)など情報が表示されます。結果ページに「自分のエリアの結果を閲覧」というボタンがあるのも便利です。
≫ブロードバンドスピードテストにアクセス
みんなのネット回線速度
みんなのネット回線速度では様々な計測結果を網羅するスピードテストサイトです。
サイトにアクセスしたら画面右側にある「通信速度を測定する」ボタンをクリックします。
測定前に回線の種類や都道府県など、いくつか項目を選ぶ必要がありますが、速度評価や同地域の平均速度の比較結果など多くの情報を得ることができます。
≫みんなのネット回線速度にアクセス
SPEEDTEST
SPEEDTESTは英語サイトですが、「GO」ボタンを押すだけで速度測定をすることができます。
ダウンロード、アップロード、レイテンシが計測可能で、英語ながら迷わず利用できるデザインのクールさが秀逸です。
≫SPEEDTESTにアクセス
速度測定をする時の注意点
好みや用途に応じてスピードテストのサイトは使い分ければOKです。
ただし、速度測定をする時に注意しておくことがあります。
測定以外の利用を止める
速度測定をする際には測定以外のインターネット利用を停止させましょう。
・測定する機器で使用しているソフトやアプリケーションを使用しない
・インターネット回線を共有している機器を使用しない
上記を対応することで正確な結果を見ることができます。
セキュリティソフトまで停止させる必要はありませんが、どうしても回線が遅いと感じる場合には一度セキュリティソフトを停止させてみて測定してみてください。
セキュリティソフトが原因で遅くなっている場合には速度の改善が見られるかもしれません。
測定する時間帯に影響を受ける
速度測定をする時間帯によって測定結果は異なります。
インターネット回線は大元となるひとつの回線を同じ地域で共用しているため、インターネット利用者が増えると回線速度が遅くなってしまいます。
より正確な測定結果を得るためには時間帯や曜日をずらして数回測定するようにしましょう。
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測定する場所で測定結果が変わる
速度測定をする場所によっても測定結果は異なります。
インターネット接続をしている機器からルーターやモデムまでの距離が遠いと、その分ノイズの影響を受けやすくなり、回線速度が遅くなります。
正確な速度を測定したい場合には測定する場所も考慮して行いましょう。
Wi-Fiルーター(無線LANルーター)の置き場はどこがおすすめ? 最適な設置場所11のポイント
測定結果の見方
スピードテストで測定したら結果を見ていきましょう。
ここからは測定結果の見方を解説していきます。
測定結果の項目
スピードテストでわかることは、名前の通りインターネット回線の回線速度です。
利用したサイトによって多少の違いはあるものの、次のような項目が表示されることが一般的です。
【ダウンロード(下り)速度】
サイトの閲覧や動画の視聴、データ受け取りなどをする際のスピード
【アップロード(上り)速度】
メール送信やLINEの送信、SNSへの写真アップなどをする際のスピード
【レイテンシ(Latency)】
伝送遅延時間と呼ばれる「応答速度」のこと。サーバーにコンタクトしてから送り返されてくるのにかかった時間、通信のタイムラグを示す。「Ping値」ともいう
一般的には回線速度が遅いか速いかはダウンロード速度を見て判断されることが大半です。サイト閲覧や動画視聴といった利用シーンでの速度を調べる際は、ダウンロード速度をまずチェックしましょう。
オンラインゲームやライブ配信など、データ通信量が多いコンテンツを利用する人は、レイテンシも重要になります。上りや下りの速度とは違い、レイテンシは数値が高いほどタイムラグが発生しやすくなり、値が小さいほど通信速度が速いと言えます。
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速度を表す単位
スピードテストで測定結果が表示される際には、以下のような表示がされます。
・GB/s(Gbps/ギガビーピーエス)
これは通信速度の単位である「bps(ビーピーエス)」に、「M(メガ)」や「G(ギガ)」の単位を組み合わせたものです。
bpsは「1秒間に送信できるデータ量」を意味します。
1秒間に送信できるデータ量が多いほど通信速度が速い、というイメージを持っていればOKです。
メガやギガは1,000倍ごとに単位が変化します。
・1,000Kbps=1Mbps
・1,000Mbps=1Gbps
一方でレイテンシは応答までの時間(タイムラグ)を表すものなので、単位は「ms」(ミリセカンド/ミリ秒)を使用します。1msは0.001秒なので、1,000msで1秒となります。
回線速度の目安
表示される内容はわかったものの、どの程度の数値になっていれば良いという基準が知りたいですよね。
実際のインターネットを利用するシーンごとで必要となる回線速度の目安がこちらです。
上記の表と測定結果を見比べてみてください。
あまりにも上記の目安よりも回線速度が遅いという場合には、インターネット環境に問題があるかもしれません。
快適なインターネット通信速度の目安|光回線の1Gbpsとはどれくらいの速さ?
インターネットがどうしても遅いと感じる時の改善方法
スピードテストで速度測定をしたものの、回線速度が明らかに遅いという結果になった場合にはどうすれば良いでしょうか。
回線速度を改善するためのポイントをご紹介していきます。
回線速度を改善する方法
前述した通り、インターネット回線は、どの接続事業者も“最大値”を示す「ベストエフォート」方式で提供しています。
理論的には最大値での接続ができるものの環境によって出せる回線速度が異なるため、なるべく最大値を発揮するための環境を整える必要があります。
その改善方法が以下の11項目になります。
・OSを最新の状態にする
・利用するブラウザを見直す
・セキュリティソフトを見直す
・モデムやルーターの電源を再起動する
・無線LANルーターを見直す
・無線LAN中継器を利用する
・LANケーブルを見直す
・利用する時間帯を見直す
・IPv6を利用する
・光回線を利用する
ルーターひとつ変えるだけで回線速度に大きく差が出ます。
11項目をすべて試してみれば回線速度が改善される可能性は高いでしょう。 詳しい改善方法はこちらの記事でまとめているので参考にしてみてください。
インターネット回線速度が遅いときにとるべき11の改善策
実際にWi-Fiルーターのスペックで速度比較をしてみると回線速度に大きく差が出ました。
スマートフォンでもWi-Fiルーターを使った接続方法で速度を測定してみたので数値が気になる方はこちらの記事もチェックしてみてください。
Wi-Fiルーターでネット速度が変わる|スマホも固定回線のWi-Fi接続で速くなる
そもそも接続ができていない時の対処法
回線速度の測定以前にそもそもインターネット接続ができていなかったり、頻繁に接続が途切れてしまうという場合には以下の8項目をチェックしてみてください。
・ケーブルの接続状態
・モデム
・ルーターのランプ色
・無線LANスイッチ
・Wi-FiのON/OFF
・特定の機器だけが接続できない
・エラーメッセージ
・料金の未払い
・プロバイダーのメンテナンス
インターネット接続ができないというトラブルはまれに発生してしまいます。長時間利用による一時的な不具合の売もあれば、サービス提供元のメンテナンスなど理由は様々です。
詳しい確認方法はこちらの記事でチェックしてみてください。
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自宅のWi-Fiがすぐ切れる3つの原因と対処法
それでも遅く感じる場合はプロバイダーを乗り換える
いずれの対応をしてもインターネットの速度が遅いと感じる場合にはプロバイダーの乗り換えを検討してみましょう。
乗り換え先としてはIPv6接続に対応している「@nifty光」に注目してみてください。
IPv6はIPv4に比べ、回線の混雑が起きにくい設計になっているため、回線速度が安定しやすいという特長があります。
ネット速度が改善するIPv6とは【接続確認から申込まで解説】
@nifty光のIPv6は基本料金内で利用でき、追加料金が発生しないのもうれしいところ。もちろん、設定に複雑な操作も必要ありません。
回線速度が気になるという人は、スピードテストで速度測定した結果を踏まえた上で、プロバイダーの乗り換えを検討してみるのもいいのではないでしょうか。
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