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Wi-Fiルーターの寿命は何年?|2種類の寿命と買い替え時期を解説

2022/03/09

Wi-Fiルーターの寿命は、耐久性と性能のどちらを重視するかで変わります。耐久性で考えると寿命は長いですが、性能を求めると意外と早く寿命が来てしまいます。また、新しいWi-Fiルーターを買うときも、選び方を把握しておくと良いでしょう。

そこで、この記事ではWi-Fiルーターの寿命について詳しく解説します。

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Wi-Fiルーターの寿命は2通りある

Wi-Fiルーターの寿命には、以下2つの種類があります。

1、本体寿命
2、規格寿命

「本体寿命」とはWi-Fiルーターの機械として使える長さ、「規格寿命」とは性能を基準として利用できる長さを指します。2種類の寿命を詳しく解説します。

本体寿命

「本体寿命」とはWi-Fiルーター本体の耐久性、つまり性能を基準とせずに何年使えるかというものになります。Wi-Fiルーターの本体寿命は、おおよそ4~5年と言われています。あくまでこれは目安で、場合によっては5年以上利用できる場合もあります。

とはいえ、利用開始から4~5年経つと、通信速度の低下や接続状態が不安定になる、などの症状が出やすくなってきます。

規格寿命

「規格寿命」とは、Wi-Fiルーターの性能を基準とした寿命になります。2020年10月の時点で、Wi-Fiルーターの無線LAN規格には以下の6種類があります。

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※IEEE802.11ax、IEEE802.11ac、IEEE802.11nの通信速度は中継器の機種によって異なります。

無線LAN規格は不定期に新しい規格が登場し、これによってWi-Fiルーターの性能はアップしていきます。現時点で最高規格のIEEE802.11ax対応ルーターを使っている場合、さらに新しい規格が登場したら規格寿命が来たといえます。

新しい無線LAN規格が登場する周期は不定期ですが、おおよそ2~6年が目安と捉えるべきでしょう。性能にこだわりがなく、ウェブサイトの閲覧や動画視聴ができれば充分なのであれば、規格寿命を気にする必要はありません。

Wi-Fiルーターの買い替えの目安となる2つの症状

Wi-Fiルーターの買い替えが必要となる目安は、下記の症状が出はじめたときです。

1、Wi-Fi接続が途切れがちで不安定
2、通信速度が遅くなりやすい

上記の症状が頻繁に起きると、Wi-Fiルーターの本体寿命が近いと考えて良いでしょう。本体寿命による症状について詳しく解説します。

Wi-Fi接続が途切れがちで不安定

Wi-Fiルーターの本体寿命が近づくと、Wi-Fiの接続が途切れやすくなります。Wi-Fi接続の切断は本体寿命が近くなくても起きる症状で、再起動や利用する周波数帯の切り替えで解消できる場合があります。

ただし、再起動や周波数帯の切り替えを行っても接続が頻繁に切れるのであれば、本体寿命が近いと考えていいでしょう。

通信速度が遅くなりやすい

通信速度の低下も、本体寿命が近づくと起きる症状の1つです。通信速度の低下も本体寿命でなくても起きることがあり、Wi-Fiルーターを再起動させて改善できる場合があります。また、契約回線をIPv6接続対応事業者に替えると、速度が改善できる場合もあります。

Wi-Fiルーターの再起動やIPv6接続を利用しても速度が改善しない場合は、ルーターの本体寿命が考えられます。IPv6についての詳細は以下の記事を参考にしてください。

IPv6とは|接続確認から申込まで初心者にもわかりやすく解説

寿命以外でWi-Fiルーターを買い替えるタイミング

Wi-Fiルーターが本体寿命を迎えていなくても買い替え検討が必要なパターンは、以下の4つのケースです。

1、契約回線の乗り換えで最大通信速度が変わったとき
2、スマホやタブレットを買い替えたとき
3、Wi-Fiに接続するデバイスが増えたとき
4、引っ越しをしたとき

寿命の前にWi-Fiルーターの買い替え検討が必要なときを、より詳しく解説します。

契約回線の乗り換えで最大通信速度が変わったとき

契約回線を変更して最大通信速度が変わったらWi-Fiルーターの買い替えを検討する必要があります。光回線の性能を引き出せるかは、Wi-Fiルーターのスペックにかかっているからです。

仮に通信速度最大1Gbpsの回線へ乗り換えたとしてもWi-Fiルーターの対応規格が最大600MbpsのIEEE802.11nのままだと、最大通信速度はルーターの通信速度が上限となってしまい、速度改善は見込めません。

また、IPv6接続が利用できる回線へ乗り換えた場合は、IPv6対応のWi-Fiルーターが必要です。利用しているWi-FiルーターがIPv6非対応の場合、IPv6のメリットが得られません。

スマホやタブレットを買い替えたとき

スマホやタブレット、パソコンを買い替えたときも、Wi-Fiルーターの買い替えが必要ないかチェックしておきたいところです。スマホなどのデバイスは、新しい機種になるほど最大通信速度が速くなります。そのため、新しいデバイスに買い替えた場合、利用しているWi-Fiルーターの性能を確認する必要があります。

利用しているWi-Fiルーターの対応規格がIEEE802.11axやIEEE802.11acであれば、特に問題はありません。IEEE802.11n以下の規格にしか対応していないのであれば、買い替えを検討しても良いでしょう。

Wi-Fiに接続するデバイスが増えたとき

同時にWi-Fiへ接続するスマホやタブレットが増えて、通信速度や接続状態が不安定と感じたら、ルーターの買い換え時です。

同時にWi-Fiへ接続できる端末の台数は、Wi-Fiルーターの機種ごとに上限が決められています。Wi-Fiにつなぐ機器が増えてから速度が遅いと感じたら、よりスペックの高いルーターへの見直しを検討してみましょう。

引っ越しをしたとき

引っ越しをしたときもWi-Fiルーターを買い替える必要が出てくるケースがあります。引っ越しする前はワンルームの間取りでインターネットを利用する場所も限られていたものが、3階建てや3LDKの部屋に引っ越しをすることにより、Wi-Fiの電波が弱く、場所によってはインターネットが不安定になってしまうことがあります。

その場合には、間取りに合わせてWi-Fiルーターの規格を見直す必要があります。適切なWi-Fiルーターを選ぶことで、安定したインターネット環境が実現できます。

最新のWi-Fiルーター事情と選び方

Wi-Fiルーターの買い替えが必要なときは、どの機種を選ぶかが大切です。快適にネットができる機種を選ぶために、最新のWi-Fiルーター事情をまとめました。

・トレンドの無線LAN規格はIEEE802.11ac
・ビームフォーミングなどの機能が多彩なルーターも要注目
・同時接続台数が多いものが選ばれやすい

最新のWi-Fiルーター事情を、詳しく解説します。

 

トレンドの無線LAN規格はIEEE802.11ac

最新のWi-Fiルーターでは、対応の無線LAN規格がIEEE802.11acのモデルが人気です。IEEE802.11acは最大通信速度が1Gbpsの光回線に対応可能なスペックで、IEEE802.11acより古い規格になると最大通信速度が光回線よりはるかに遅くなってしまうため、光回線の速度メリットが受けられません。

IEEE802.11ad (最大通信速度6.8Gbps)やIEEE802.11ax(最大通信速度9.6Gbps)といった新しい規格も登場していますが、契約している回線速度が通信速度の上限となる点にご注意ください。Wi-Fiルーターの無線LAN規格の詳細は以下記事を参考にしてください。

通信速度に影響するWi-Fiルーター規格の確認方法|チェックすべき項目とは?

 

ビームフォーミングなどの機能が多彩なルーターも要注目

対応の無線LAN規格だけでなく、他の機能面も注目すべきポイントになっています。Wi-Fiルーターを買い換えるときは、以下3つの機能が備わったモデルを選びたいところです。

・ビームフォーミング
・MU-MIMO
・バンドステアリング


ビームフォーミング」とは、Wi-Fiルーターがデバイスを目がけて電波を飛ばす機能で、接続状態を安定させられます。従来のWi-Fiルーターは全方向に電波を飛ばすため、接続状態の安定性は高くありませんでしたが、ビームフォーミング対応ルーターを選ぶことにより、以前よりも安定した通信が可能になります。

MU-MIMO」とは複数デバイスの同時接続を可能にする機能で、同時に複数のデバイスで安定した通信を実現してくれます。

バンドステアリング」とは、利用する帯域を自動で切り替える機能です。バンドステアリングに対応していれば、状況ごとに接続状態が安定する周波数帯を利用できるので、通信状態が不安定になりません。

これらの機能についての詳細は以下の記事を参考にしてください。

Wi-Fiルーターを見直す際に知っておくべきおすすめ機能とは?

無線LANルーターがレンタルできるプロバイダーの利用もおすすめ

この記事では、Wi-Fiルーターの寿命について解説しました。Wi-Fiルーターの寿命には、本体寿命と規格寿命の2つがあります。本体寿命は4~5年、規格寿命は2~6年がおおよその目安です。

通信速度が遅くなりやすい、接続が途切れやすくなったら、Wi-Fiルーターが本体寿命を迎えている可能性があります。再起動や周波数帯の切り替えなどの対処法を試しても問題が続くのであれば、Wi-Fiルーターの買い替えを検討してみましょう。

Wi-Fiルーターの買い替えを検討するときは、契約回線やプロバイダーの乗り換えも視野に入れてみるといいでしょう。契約回線やプロバイダーを乗り換えると、さらに通信環境の改善が期待できます。

契約回線やプロバイダーを乗り換えるのであれば、「@nifty」に注目してみてください。@nifty(の一部の回線)はIPv6接続に対応しているため、混雑が起きにくく回線が安定し、快適にインターネットが楽しめます。さらに、IEEE802.11ac対応のWi-Fiルーターが最大で25カ月間無料でレンタルできます。

この機会に、回線を含めてWi-Fi-ルーターの見直しを検討してみてはいかがでしょうか。

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※2022年3月時点の情報です。
※本文中に記載されている通信速度は理論値です。必ずしもこの速度が保証されているものではなく、お客様の通信環境や接続の時間帯などによっては、思うように速度が出ない場合や接続が不安定な場合があります。

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