
偽クリーナーアプリに注意!事例と消し方、対処法まで解説
2023/08/28スマホを利用中突然「メモリがいっぱいです。すぐにクリーンアップしてください。」と表示されて慌てた経験はありませんか?ほかにも「ウイルスに感染しました」など、不安を煽られて、不審なアプリをインストールしてしまった方もいるかもしれません。
今回は近年増加している偽クリーナーアプリについて、事例とともに詳しく解説していきます。対処法についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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「メモリがいっぱいです」は嘘?
スマホを使っていたら突然「メモリがいっぱいです」とポップアップ表示されたことはありませんか?実はこのポップアップは偽アプリによる詐欺広告で、実際にスマホのメモリが不足していることで表示されているわけではありません。
メモリがいっぱいの正体は偽クリーナーアプリ
「メモリがいっぱいです」と表示されるのは、偽広告かスマホにインストールされた偽クリーナーアプリが原因です。
一般的なクリーナーアプリは、不要なデータやキャッシュを削除してスマホの空き容量を増やす働きがあります。しかし、偽クリーナーアプリはユーザーの不安を煽るような偽広告を表示させ、別の偽クリーナーアプリをダウンロードさせる迷惑な存在です。
偽クリーナーアプリは主にAndroid端末で確認されています。まれに「iPhoneがハッキングされました」といった広告で、偽サイトに誘導するフィッシング詐欺もあるため注意しましょう。
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偽クリーナーアプリの目的
偽クリーナーアプリの目的は偽広告でユーザーの不安を募らせて、別のクリーナーアプリをダウンロードさせることです。複数の偽クリーナーアプリをダウンロードさせて広告収入を得ることが最終目的のため、一度インストールしてしまうと数秒おきに偽広告が表示されます。
偽クリーナーアプリをインストールすると「メモリがいっぱいです」「ウイルスに感染しました」など、大きな音とともに画面いっぱいに偽広告が流れます。基本的に広告収入を得ることが目的の偽クリーナーアプリですが、なかにはマルウェアが仕込まれている危険性もあるので注意しましょう。
偽クリーナーアプリの対処法
偽クリーナーアプリだと知らずにインストールしてしまっても、アプリをアンインストールすれば問題はありません。
ここからは偽クリーナーアプリをインストールしてしまった時の対処法について、詳しく解説していきます。
偽クリーナーアプリの事例
偽クリーナーアプリにはさまざまな偽広告、通知があり、偽のセキュリティ警告が表示されます。IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)によると、2021年頃よりAndroid端末への偽クリーナーアプリ被害が増加傾向にあります。
偽クリーナーアプリの被害事例として多いのは、ダウンロードすると通知が止まらなくなったり、スマホが重くなったりと不審な動作が増えます。確認されている偽通知は以下の通りです。
・メモリがいっぱいです。クリーンアップしてください。
・◯つのウイルスファイルが見つかりました。
・ご注意!◯◯◯クリーナーを更新してください。更新しないとスマホがフリーズします。
・VPNが推奨されます!接続が安全でない可能性があります。
・AndroidのCleanerをアップデートすることを推奨します。
通常Android通知は画面上部に表示されるため、画面中央に大きく表示される通知は基本的に偽広告です。音とともに偽広告が表示されて焦ってしまうかもしれませんが、無視しておきましょう。
また、ネット利用中に偽広告のような画面が出てきた場合は、ウィンドウ自体を「✕」で閉じてしまうのも有効です。偽広告はカウントダウン表示など焦らせるような演出がありますが、落ち着いてウィンドウを閉じれば問題ありません。
偽クリーナーアプリの削除方法
偽クリーナーアプリを削除する際は、各端末、バージョンの操作方法にそって削除してください。基本的にアプリアイコンを長押しで削除できることも多いですが、削除できない場合は設定から削除しましょう。歯車マークの設定にある「アプリと通知」または「アプリ」という項目から、インストールされているアプリの一覧が確認できます。
偽クリーナーアプリだと思われるアプリを見つけたら「アンインストール」をタップすると削除されます。
知らぬ間に上記のような特徴のアプリがインストールされていた場合は、削除しておきましょう。
また、偽クリーナーアプリをインストールした際、サブスクリプション契約もしてしまっている可能性があります。無料トライアル中に解約しようと思っていてもそのまま忘れてしまっている可能性もあるため、偽クリーナーアプリを削除したらサブスクリプションの確認もしておきましょう。
サブスクリプションはアプリを削除しただけでは解約されません。必ずApp StoreまたはGoogle Playストアの定期購入を確認し、覚えのないサブスクがないか確認しておいてください。
偽クリーナーアプリ対策
偽クリーナーアプリの被害から身を守るためには、日頃から対策しておく必要があります。主な対策方法としては偽クリーナーアプリをインストールしないことが一番です。
ここからは偽クリーナーアプリをインストールしないための対策を3つご紹介します。
ストア以外からアプリをダウンロードしない
偽クリーナーアプリ対策として一番気をつけたいのは、Google StoreやAppStore以外でアプリをインストールしないことです。Webサイトを閲覧中にウイルス感染を警告する表示がされても、その場では絶対にアプリをインストールしないでください。
また、Store内にも不正アプリは存在しているため、必ずレビューを確認してからインストールするように気をつけましょう。レビューにはすでにインストールして不具合を感じた方からのコメントや注意が書かれていることが多いです。
ブラウザの広告をブロックするAD Cleaner
偽クリーナーアプリをダウンロードしないように気をつけていても、うっかり偽広告をクリックしてしまう可能性があります。Google ChromeやSafari、ニュースサイトなどで表示される広告から、偽クリーナーアプリをダウンロードしてしまうケースもあり常に注意が必要です。
不要なブラウザ広告をブロックするならAD Cleanerのような広告ブロックアプリの使用がおすすめです。AD Cleanerは広告をブロックしてスマホの通信量を節約したり、表示されるポップアップ広告の煩わしさから解放されたり快適なスマホ生活に役立ちます。
ウイルス対策ソフトでアプリのダウンロードをブロック
偽クリーナーアプリはLINEなどのSNSアプリで配信されるケースもあり、アプリ内の広告をブロックするのも効果的な対策の一つです。
また、巧妙に細工されているアプリ広告から偽クリーナーアプリのダウンロードを防ぐには、ウイルス対策アプリの活用が向いています。
ウイルス対策アプリは不審なアプリのインストールを防ぐため、万一なにも知らないお子さまが広告を開いてしまってもダウンロードは始まりません。また、本物そっくりに作られた偽サイトへのアクセスをブロックできる機能が搭載されていて、フィッシング詐欺対策にも有効です。
ウイルス対策アプリで使える機能や、ウイルス感染を調べる方法についてはこちらの記事をご覧ください。
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まとめ
「メモリがいっぱいです」など、不安を煽るような通知が画面いっぱいに表示された場合、偽クリーナーアプリがインストールされている可能性が高いです。しかし、通知が何度表示されても、偽クリーナーアプリをアンインストールすれば、スマホ自体に問題はありません。
偽クリーナーアプリのインストールを防ぐためには、偽広告の表示や不審なサイトへのアクセスをブロックすることが重要です。
たとえば今回ご紹介しているAD Cleanerは、Webサイトに掲載される広告をブロックしてくれます。また、SNSアプリ内の広告や偽サイトへのアクセスをブロックしてくれる「常時安全セキュリティ24」も偽クリーナーアプリ対策として大変有効です。
常時安全セキュリティ24はウイルス対策ソフトで、 月額500円(税込550円)で7台までインストールできます。手軽に家族全員のスマホやタブレット、パソコンを守れるので、セキュリティソフトの導入に悩んでいる方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
※2023年8月時点の情報です。