
iPhoneでは迷惑メールは削除しないほうがいい?
2014/11/01 新しいデジタル機器を手に入れたら、なにはともあれ説明書……なんて手順をふまずとも、直感的に使えるのがスマホのいいところ。ではあるけど、実は知っているつもりになって、その実うまく利用できないことや機能もあると思う。そうした中で、今回はiPhoneに関する迷惑メールについて考えてみたい。
迷惑メールというものは、送られてくると本当にげんなりしてしまう。筆者自身はラッキーなことにスマホに関しての迷惑メールの被害はそれほど受けたことはないが、パソコンで使っているメアドの一つに延々と送られ続けてきたことがあり、メーラーを開くたびにため息をついた記憶も……。 ここで皆さんに質問。迷惑メールが送られてきた時はどうしているか?
そもそもプロバイダのメール(POP3メール)を利用するケースが多いパソコンでは、メールボックスを開けない限り目にしないのでいいのだが、iPhoneの「iCloudメール」では効果音やバイブレーションで受信をお知らせ。普段はありがたく使っている機能なのだが、こと迷惑メールとなったら受信の知らせを察知するだけでも気が滅入ってしまう。そんな迷惑ものは、有無を言わせず怒りとともに削除している人が多い思う。
お怒りはごもっともだが、ちょっと冷静になってみてほしい。iCloudメールは件名や本文に含まれている特定語句をチェックする「コンテンツフィルタリング」や、過去に迷惑メールの送信に悪用されたことがあるメアドのリストといった迷惑メール対策が用意されている。メールがサーバ上に保存される「IMAP」という仕組みなので、メールが迷惑メールと判定されて「迷惑メールフォルダ」に自動的に仕分けられれば、iPhoneで受信することもプッシュ通知もされなくなるのだ。ここまではよくある話なので、多くの人が実行していることだろう。
それでは、万全と思われる対策をしても迷惑メールが届いてしまったとらどうしようか。
怒りにまかせて削除……という気持ちはグッとこらえてメールを削除せず、迷惑メールフォルダへと移動させよう。メールを移動させる際に送信者のアドレスなど発信元の情報が確認され、以降、同じアドレスの相手から送られてきたメールは迷惑メール扱いになる。操作は簡単なのだが、迷惑メールはうかつに開いてしまうと相手に受信したことを知られてしまうことも。よって、開く前に処理することがポイントだ。
やり方は、メッセージ一覧の右上にある「編集」ボタン→画面下にある旗ボタン→迷惑メールに移動の順にタップしていけば迷惑メールを開けずに処理が可能。これで迷惑メールがくるたびに削除する手間が省け、イライラも多少は収まるはずだろう。もちろん、キャリアごとに用意されているドメインごとの受信拒否や、URL付きメールの受信拒否など、迷惑メール対策は万全にしておきたい。