よく聞くフィーチャーフォンとガラケー、違いはあるの?

2014/12/18

 スマートフォンの登場に伴って、スマホとそれ以外の携帯電話を区別するために生まれたのが、「ガラケー」という言葉。しかし、ガラケーと同時に「フィーチャーフォン」という呼び名も使われるようになった。実はこの2種類の言葉、二つ折り型などに代表される従来の携帯電話を指すもので、つまり、フィーチャーフォンとガラケーは呼び方は違えど基本的には同じなのだ。

 そもそも日本の携帯電話は特殊な発展を遂げていて、ワンセグ、着うた、着メロ、お財布携帯、赤外線通信といった我々からしたら当たり前の機能は日本独自のもので、海外の携帯電話にそういう機能はなかった。そこで、日本独自の進化を遂げたという意味からガラパゴス諸島の生態系になぞらえ、“ガラパゴス携帯”=ガラケーと呼ばれるようになった。

 しかしビジネス用語におけるガラパゴスは、製品やサービスが独自進化を遂げたことで他の周辺の環境から孤立してしまうことを指し、あまりいい意味で使われることはない。そうした中、脚光を浴びてきたのがフィーチャーフォンという呼称。iPhoneの登場以降、日本でも急速に普及したスマホだが、ここにきて電池の消費量やコスト面などから、ガラケーを見直す傾向もある。アプリのインストールで機能を拡張できるスマホではあるが、結果的に使っている機能はガラケーの時とたいして変わらない……という人も多いだろう。

 実際、スマホはメールやデータベースを見るのに利用し、電話はガラケーを使うという「2台使い」をしている人も多い。そこでガラケーに新たな価値を見出した人たちが呼び始めたのが、フィーチャーフォンという言い方だ。元々、フィーチャーフォンは、海外において特色を持った高機能な携帯電話のことを指す言葉。日本でもスマホが勢力を伸ばしてきたことにより、ネガティブな意味合いを感じさせない、フィーチャーフォンという言葉を従来型の携帯電話を分類する呼称として用いるようになったのだ。

 最近では、機能はガラケーのままで形はスマホというものも出てきており、お年寄りや子どもに持たせる機種として人気。また、ガラケー並みの独自進化を遂げたスマホも登場し、それらを「ガラスマ」と呼ぶ人も。携帯電話の機能と進化によって、呼び名もまだまだ変わっていきそうだ。

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