「SIMロック」に「SIMフリー」……ところで「SIM」って何?

2015/02/05

 昨年、総務省が携帯電話各社にSIMロック解除を義務づける方針を決定したというニュースが流れたが、「SIMロック」に「SIMフリー」とか言っているが、そもそも「SIM」ってなんのこと?

 こんな疑問をお持ちの方はいないだろうか。SIMとはSIMカードと呼ばれるICカードのことで、携帯電話やスマホ、タブレットなどで音声通話やデータ通信を利用する時に必要となる。また、SIMカードには電話番号をはじめ契約者情報が記録されていて、利用者を特定する役割も果たしている。まあ少し乱暴にまとめてしまえば、モバイル端末を使う上で欠かせないICカードと思ってもらえばいいかもしれない。 では続いて、ここ最近よく目にしたり聞いたりすることが多いであろう「SIMフリー」「SIMロックフリー」について。そもそもSIMカードには、特定の通信事業者(ドコモ・au・SoftBankなど)が他社の通信サービスを利用できないよう端末に制限をかけることを「SIMロック」という。こうしてロックがかけられているため、通信事業者で販売されている携帯やスマホの場合、他社のSIMカードを挿しても原則的には通信不能。つまり、ロックがかかっていると、SIMカードを使い回すことができないことになる。

 これに対し、欧米などではSIMロックされていない端末が販売されていて、SIMカードとの組み合わせは利用者が選ぶのが一般的なのだが、このようにSIMロックがされていない端末を「SIMロックフリー」とか「SIMフリー」と呼ぶのだ。要するに、カードの使い回しが可能で、SIMカードを差し替えればネットや電話に使う回線を自由時切り替えられることに。

 SIMフリーのメリットとしては、各キャリアのどのSIMでも使えるので、一社に限らずプランを選択可能。さらに、海外に行った時に現地で売っているプリペイド式SIMカードなども利用できたりもする。もちろん、利用状況に合わせては、利用料金がリーズナブルなMVNO(他社からインフラを借り通信サービスを提供する事業者)からも、自由にサービスを選べるようになるのもうれしい。

 たとえば、NIFTYの「NifMo」なら、音声通話にも対応したSIMカードが月額1,600円(税込1,760円)~、データ通信専用のSIMなら月額900円(税込990円)~で使える。モバイル関連の固定費が安くてお得になるならSIMフリーは大歓迎! もちろんメリットだけでなくデメリットもあるだろうが、2015年には実施される見通しのSIMロック解除は、ユーザーの選択肢を広げる意味でも楽しみだ。

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