
“歩きスマホ”が危険な理由はケガや事故だけじゃない! 歩きスマホを狙った当たり屋も出現!?
2015/03/26 スマホに関わる事故が年々増加している。東京消防庁が発表した2010年以降、4年間の統計によると、歩きながら、あるいは自転車に乗りながらスマホを操作する事故で救急搬送される人の数は、23人、29人、34人、36人と年々増えていて、なかには重傷者もいるという。年代別に分けてみると、何かと矢面に立たされる20歳代は2位で、もっとも多いのは40歳代だというから驚きだ。
事故種別で見ると、「ぶつかる」が大半を占め41.8%。次いで「転ぶ」「落ちる」が入り、この3種で約98%を占めている。ぶつかる先が壁ならばまだいいが、2013年には歩きスマホで踏切に侵入し、電車に跳ねられたケースも……。
歩きスマホの危険は、自分がケガをすることだけじゃなく、相手にケガをさせてしまうことも。自転車に乗りながらスマホを操作し歩行者と接触、ケガを負わせたという事故もあったりする。 なにかと危険がつきまとう歩きスマホだが、ケガをする以上に面倒な問題に発展するケースも。
近年、歩きスマホ族を狙った当たり屋が続出しているという。自転車に乗りながらスマホを操作する人はもちろん、スマホを手にもっているだけの歩行者もターゲットにされているらしい。ケガをした、モノが壊れたと言っては損害賠償を請求してくるのだが、当たり屋だと証明することが難しいため、お金を払ってしまう人も少なくないそう。
ためしに、町でスマホ画面を見るフリをすると、道の反対側から男が突進してきた。すぐにスマホをしまうと、チッと舌打ちして去っていったが、すれ違いざまに腕をぶつけられた。また、歩きスマホをしている人に向かってノンストップでぶつかっていく人を見かけることもある。詐欺師なのか、はたまた歩きスマホに嫌悪感を抱いているだけなのかは不明だが、いずれにしても危険だ。万が一、当たり屋に出くわした場合は、迷わず警察を呼ぶべきだろう。
歩きスマホはいろんな意味で危険な行為。どんなに忙しくても、スマホを操作する際はちょっと立ち止まるくらいの余裕がほしいものだ。