Wi-Fiを高速化するためにチェックすべきルーターの規格【2020年11月版】

自宅や職場で無線LAN機能付きのWi-Fiルーター(無線LANルーター)を使っている人は多いでしょうが、インターネットを利用する際、理由はわからないが「ネットが遅い」「つながりにくい」といった症状を感じたことはありませんか?
もしかしたら、それはルーターが原因かもしれません。古いWi-Fiルーターの中には通信を遅くしてしまう原因となっているものも……。そこで今回は、Wi-Fiを高速化するためにチェックすべきWi-Fiルーターの規格について見ていきます
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目次
Wi-Fiルーターの規格とは
スマホやタブレット、ノートパソコンなど、インターネットに接続する側の端末・機器は買い替えるのに、意外なほど買い替えないものの一つが「ルーター」。というのも、「問題なくインターネットが使えているから」……というのが大きな理由だと思いますが、そんな古いルーターを使っていると“損”している可能性もあります。
Wi-Fiルーターには「規格」というものがあり、各規格では最大通信速度と周波数帯が異なります。インターネットでは、この規格が重要な役割を担っているのです。
どの規格であるかは、製品パッケージや本体の側面や裏面などに記載されている「IEEE802.11」などの文字列が該当。その中の「11」以降に書かれたアルファベットにより、規格を読み解くことができます。
ざっと挙げていくと、
11b、11g、11a、11n、11ac
などがあります。
最近では、ユーザーがパッと見て規格を判別しやすいようにということで、「Wi-Fi+数字」という表記に。
上記の例で言うと、
・11n→Wi-Fi4
・11ac→Wi-Fi5
に対応しています。
なお、11nより以前のものには、Wi-Fiの名称はありません。
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Wi-Fiルーターの規格ごとの最大通信速度
Wi-Fiルーターの規格がどうして大事なのかというと、それは通信速度に関係してくるからです。
近年では「@nifty光」などをはじめとする光回線の通信速度は、最大1Gbps(※理論値)が主流ですが、スペックをロスせず利用するには、最新の規格に対応したWi-Fiルーターが必要となります。
各規格の最大通信速度は以下の通りです。
・11b:最大速度11Mbps
・11g:最大速度54Mbps
・11a:最大速度54Mbps
・11n(Wi-Fi4):最大速度600Mbps
・11ac(Wi-Fi5):最大速度6.9Gbps
仮に11aのような古い規格のWi-Fiルーターを使っていると、せっかくの光回線の高速通信を使えていないことに……。Wi-Fi4対応でも1Gbpsにはまったく及ばないのだから驚かされますね。
それが11ac(Wi-Fi5)であれば最大6.9Gbps。
光回線の最大値よりも高速な規格となっていますから、理論上は回線速度のスペックを最大限に活用できることになります。
最近では「11ax/Wi-Fi6」が登場。最大速度が9.6Gbpsと11aよりさらに高速な規格で、次世代の高速モバイル通信規格として鳴り物入りでサービスが開始された「5G」と共に注目を集めています。
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Wi-Fiルーターの最新規格を利用するメリット
Wi-Fi5やWi-Fi6対応といった規格が新しいWi-Fiルーターを使うメリットは、速度面だけではありません。
別フロアでも電波が届きやすくなる
古いルーターの場合、同じフロアでもルーター本体から離れた場所や壁1枚隔てた部屋、また階の異なる部屋などでは、通信が途切れたり速度が遅くなったりといった現象が起きることも……。最新規格なら、ルーター本体だけで別部屋や2階、なかには3階までも電波が届き、高速通信が可能というモデルもあります。
電波干渉を受けにくい周波数を利用できる
旧規格では主に周波数帯2.4GHzが使われていましたが、電子レンジや冷蔵庫などからの電波干渉も受けやすいものでした。それに対し最新の規格では5GHzという電波干渉を受けにくい周波数を採用しており、安定した高速通信を利用できます。
同時に接続可能な台数が多い
最新規格のWi-Fiルーターであれば、Wi-Fi接続する機器が増えている今、複数の機器を同時に接続して使っても安定した高速通信が使える点もうれしいところ。近年はパソコンやスマホだけでなく、テレビやゲームもWi-Fi接続するため同時に接続できる台数は重要な項目と言えます。
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最新規格のWi-Fiルーターを利用する際の注意点
新しい規格を使うにはルーターだけではく、パソコンやタブレット、スマホも対応していることが必要です。最近登場した機器・端末なら対応ずみの機種が多いので、あまり気にしなくても大丈夫なはず。
古い規格のルーターでも問題なくインターネットは使えますが、通信面でお悩みを抱えているようなら、新しい規格に対応したWi-Fiルーターの導入がおすすめです。
どれを選んだらいいかわからない……というのであれば、例えば11acかつ次世代通信技術IPv6に対応したWi-Fiルーターを最大25カ月無料でレンタルできる「@nifty光」などのように、対応モデルをレンタル提供してくれるプロバイダーに乗り換えるのもいいのでは。
快適な通信環境へ向けて、ルーターを見直してみるのはいかがでしょうか。
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※2020年11月時点の情報です。
※本文中に記載されている回線速度は理論値です。必ずしもこの速度が保証されているものではなく、お客様の通信環境や接続の時間帯などによっては、思うように速度が出ない場合や接続が不安定な場合があります。
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