
固定電話もスマホも上手く使えば通話料が下がる! IP電話はいったいどこがどう便利なの?
2015/06/24IP電話という言葉が普通に使われるようになってきたけど、IP電話がどんなものか聞かれると、「050から始まる電話でしょ?」なんて、分かったような分からないような説明しかできない人はいませんか?
そもそもIP電話とは、通話音声をデータ化し、インターネット上でやり取りする電話サービスのことで、スマホや携帯電話のような特定の端末をさすものではない。IPという名前は、インターネットで利用されるパケット通信プロトコル・IP(=Internet Protocol)が語源になっている。
IP電話といえば、もともとは固定電話間の通話というイメージは強かったけど、今では“無料通話”というワードとともに普及したLINEやSkypeなどが、IP電話として広く認識されている。◆IP電話の魅力は通話料金の安さ
どうしてここまでIP電話が広まったかといえば、やはり通話料金といった価格面の魅力なしには語れないと思う。LINEを例に挙げれば、同じ通話アプリを使う人同士であれば、月額の利用料金だけでなく通話まで無料なのだから、ユーザーが増えるのは当然とも言える。もちろん通話の使い勝手に関しても、電波状況さえしっかりしていれば、普通に会話する分には特に問題は感じない。電話をかけるときも、通話したい相手をタップするだけなので通常の電話アプリ同様、簡単だ。
ちなみにたいていの通話アプリは、インターネットにつながる状態なら、データ通信しかできない端末からでも通話ができる。電話をかけるだけなら、アプリを入れたiPod touchからでも発信は可能と、従来の電話の概念を覆してくれる。
料金節約の面で考えれば、NifMoなどのMVNO端末を利用し、LINEやSkypeといったアプリで通話をすれば、さらなる料金の節約もできてしまうはず。
◆ひかり電話など固定電話のIP電話にも注目
スマホ関連のアプリだけではなく、もちろん固定電話でもIP電話は活躍してくれる。もともとADSLとともに広く普及してきたこともあり、プロバイダー契約にIP電話サービスを付随させている方もいるのでは。たとえば、@niftyであれば、「ひかり電話」を提供していて、基本的には今使っている電話番号や電話機はそのままに、基本料と通話料がリーズナブルになるサービスがある。賢く利用すれば電話料金を大きく抑えることもできてしまう。
いいことずくめのIP電話だけど、サービスによっては110番や119番などの緊急通話には利用できない場合もあったりするから注意が必要だ。ただし、110番の場合は直通電話(03-3501-0110)にかけることで、IP電話からでも通報可能。通話料金の金額で頭を悩ませている人は、導入を検討してみては。