AndroidとiOS、OSが違うスマホに乗り換えるときのデータ移行術

2015/10/27

 新しいAndroid端末やiPhoneが登場するたび、機種変したいと心をくすぐられてしまうけど、その実、データの移行などが大変だと感じるのは、筆者だけではないだろう。

 このデータ移行がAndroidからAndroid、iOSからiOSと同じOS間ならまだしも、異なるOSの端末に乗り換えるとなったら、途端に難しさを感じてしまう人もいるはず。しかも、OSが違うのだから当然使えるデータも違うのでは? なんて疑問を解消すべく、異なるOS間でのデータ移行の方法をまとめてみる。

AndroidからiPhoneへのデータ移行

 データ移行にはいくつか手段があるが、ここでは公式がリリースしているものを利用する方法を紹介する。

 まずは、AndroidからiOS、つまりiPhoneへの移行の場合について。この乗り換えケースは、Appleが公式リリースしている「Move to iOS」というアプリを使えば、簡単かつスムーズにデータを移行することが可能だ。

 データの移行元となるAndroid端末にアプリを入れて起動したら、iPhoneに表示される認証用コードを記入。続いて、電話帳やメールアカウント、SMS、写真や動画といった移行したいデータを選べば、あとは自動的に同期作業を始めてくれる。手順はたったこれだけ。

 ただし、Move to iOSでデータ転送をするには端末同士を直接Wi-Fiで接続する通信方式を利用するため、Android4.0以降の端末でしか使えない点は頭に入れておいてほしい。とはいえ、Androidのバージョンさえ問題なければ、頭を悩ませることなくiPhoneへとデータを移すことができるのは、うれしい限りだ。

iPhoneからAndroidへのデータ移行

 今度は逆に、iPhoneを使っていたユーザーがAndroid端末に乗り換える場合は、どうすればよいのだろうか?

 この場合は、Googleアカウントを利用すればクラウド経由でデータ移行を行える。ただし、移行したデータの種類ごとに、操作が多少違うというのが、AndroidからiPhoneへ乗り換える場合と違うところだ。

 たとえば、電話帳を移行する場合は、ユーザーがデフォルトで使っていたものが重要となり、Gmailを使って管理しているのであれば、新端末でGoogleアカウントにログインするだけで電話帳を引き継げる。

 iCloudで電話帳を管理していたのであれば、iPhone設定画面から「メール/連絡先/カレンダー」を開き、「iCloud」をオンに。それからPCで「iCloud.com」にアクセスし、「連絡先」の設定画面から「すべて選択」→「vCardを書き出す」と選び、電話帳データを保存する。その後、PCでGmailにアクセスし、「メール」→「連絡先」→「その他」→「インポート」→「ファイルを選択」の順に開き、電話帳データを取り込めば、同じGoogleアカウントでログインしたAndroid端末で同期ができる。

 またメール類に関しては、PCメールの設定は各メールアプリで再設定を行う必要があるが、Webメールサービスなら、同一アカウントやアプリを導入することで自動的に同期が可能。なお、iMessageを利用している場合は、必ず無効化しておくこと。そうしないとiPhoneにメッセージが届いてしまう。

 画像を移行する際には「Googleフォト」を利用するのがオススメで、アカウントにロングインしてバックアップと同期をオンにすれば、同期操作は完了。あとは新しいAndroid端末でログインすれば、iPhoneに保存してあった画像を見ることができる。

アプリ独自のデータは移行方法を要チェック!

 データの移行元となるOSによって、移行方法に多少の違いはあるが、基本的にはクラウドを利用するのが、操作の手間を省く第一歩と言える。しかし、これらはあくまでスマホの基本的なデータ移行に関するものであり、任意でインストールしたアプリに関しては、この限りではない。

 各アプリのデータ引き継ぎに関しては、機種変前にきちんと内容や手順を忘れずに確認することが大切。オンライン上にデータを保存するようなコンテンツであれば、アカウント情報を乗り換え前に再チェックしておくことも欠かせない。

MVNO端末へのデータ移行の方法を解説した記事もあるので、そちらも合わせて確認してみてほしい。

 データ移行は思っているよりも難しくはないので、気になる端末やサービスが登場した際は、OSを気にすることなく選択肢を広げてみてはどうだろうか。

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