
Facebookを使っている人は要注意! 「近くにいる友達」機能で居場所がバレる!?
2015/11/11 LINEが「LINE HERE」というリアルタイムの位置情報共有サービスを始めたことは、IT小ネタ帳でも概要と使い方を取り上げたが、最近では、この位置情報のやり取りがちょっとしたブームになっているのだろうか。Facebookもスマホのアプリ上で友人と位置情報を交換できる「近くにいる友達」という機能が実装された。
「近くにいる友達」は、日本をのぞく一部の国では2014年9月から提供されていたが、日本でもサービスの提供を開始。機能をオンにしておけば、Facebook上で友達となっているユーザーの近くにいると通知が届くようになる。
Facebookでは、友達との待ち合わせの際、旅行中の友達に自分が訪れたことのある場所や、レストランを紹介するのに役立つとしている。
「近くにいる友達」は共有相手を選べる
公式の説明を読むと、とても便利な機能のように思える面もあるが、その一方で相手に自分の居場所が知られてしまうかも……という恐怖心やわずらわしさなど、不安があることも否めない。 そんな心配もしてしまう「近くにいる友達」だけど、まず安心してほしいのはデフォルトの設定は“オフ”になっているということ。サービスが始まったからといって必ず使わなければならないなんてことはなく、機能をオンにさえしなければ誰かに位置情報をしられることもないというわけだ。
とはいえ、ちょっと気になる機能であることには違いない。機能をオンにすると、位置情報をオンにしている友達の場所や、自分の位置からの距離、その場所にいた時間などがリストになって表示される。
位置情報の通知を受け取れる範囲も指定でき、「友達」「親しい友達」「友だちリスト」といったグループで一括に設定できるほか、個別に選ぶことも可能。こうした位置情報の共有には、自分と相手が機能をオンにして、共有相手として選択していることが必要となる。
情報をシェアすれば詳細な場所まで特定
では、実際に機能をオンにすると、どうなるのだろうか?
自分のアプリで機能をオンにすると、機能をオンにしている友達の一覧が表示され、このとき表示される位置情報は「東京都新宿区」など、わりとおおざっぱな範囲の場所。
その横にある矢印のようなマークを押すと、その友達と正確な位置情報をシェアするかを聞かれ、シェアを承諾すると詳細な位置情報が見られるようになる。
注目は、シェアする際に自分の詳細な位置情報をいつまで共有するかの時間が選べること。1時間、数時間、停止するまでなどの選択肢があるので、自分の利用法に合ったものが選べるのがありがたい。
たとえば、友人の家に初めていくときや、土地勘があまりない場所などで、一時的に位置情報を共有すれば、道案内など便利な使い方ができそう。また、音楽フェスなど広い範囲で移動する野外イベントに参加したときも、同行者との連絡にも役立つかもしれない。
使い方と設定次第では便利かも
自分の居場所がバレてしまうと困る……という人は、確実に機能はオフにしておいたほうがいいと思うし、プライバシー性の高い情報をやり取りすることになるので、そもそもオンにするかどうか悩む人も多いと思う。
とはいえ、スマホと位置情報の相性のよさは抜群だし、待ち合わせの際などにいちいち自分の居場所を教えたり、検索で探さなくていいのも便利といえば便利で、大事なのはどう使うかということだろう。
信頼できる友人と共有し、サービスを使っていてたまたま近くにいるから会おうか……なんて使い方もいいかもしれない。とにかく利用する場合は共有する相手や設定に、十分注意しておこう。