SIMフリースマホはネットに接続しづらいと聞くけど、実際は? 傾向と対策

2016/01/15

 「NifMo」をはじめMVNOが提供するSIMフリースマホを利用している人も、MVNOが出始めた頃に比べれば、だいぶ見かけるようになってきた。月額料金がリーズナブルに使えるのが魅力のSIMフリースマホだが、「実はインターネットに接続しにくいのでは?」という話をチラホラと耳にすることも。

 この話、普通に考えれば「電波状況が悪かったのでは」とか、「単に端末の個体差などが原因なのでは」などが原因なのかとも思うが、どうやらSIMフリースマホがネットに接続しにくいという現象で困っている人は、そこそこいるみたい。その原因と解決法に迫ってみた。

◆SIMフリー端末がネットにつながりにくくなる要因は「APN」

 では、具体的にはどのような現象が起きているのか。よく聞くのが「電源をオンにした直後」や「圏外の場所から受信エリアに戻ったとき」、「LTEの電波をつかみにくい(※3GからLTEに変わるエリアを通過した際)」といった状況下で、インターネットにつながりにくくなる現状が発生しやすいという。

 これらの現象は限定的かつ短時間で解消されるため、現象が発生していること自体に気付かないケースも多いが、そうはいっても原因が気になってしまう。

 そこでリサーチと聞き込みを行った結果、どうやら「APN設定」が絡んでいるのでは……ということが分かってきた。

 そもそも「APN」とは、“アクセスポイント名”、つまり、パケット通信などを行うときの接続先の名前・文字列のこと。大手キャリアのスマホでは端末購入時に設定された状態で受け取るため、購入者が設定する必要はないが、SIMフリースマホの場合は、ユーザーが簡単な手順を踏んで設定することになる(※NifMoのスマホセットなど設定不要のケースも)。APNに関してはこちらが詳しいので参照してみてほしい。

 ではAPN設定を使って、どのように解消するかというと、結論から言ってしまえば、「不要なAPN設定を削除する」のが解決策となる。

◆解決策は端末の設定項目から不要なAPNの削除

 では、詳しく見ていこう。インターネットに接続するため、どのアクセスポイントが使えるかを端末が探すことになるのだが、このAPNサーチは初期設定または購入時にのみ行われるのが通常だ。

 しかし、ネットに接続しにくいという現状が起きてしまう際、このAPNサーチが電源のオン・オフ時や、3GからLTEに切り替わる際、さらには機内モードのオン・オフなどでも行ってしまうケースがあるらしい。このため、ネットに接続しにくい状況が生まれてしまう。

 対策としては、現在、自分が契約しているMVNOのAPN設定以外をすべて削除するのが有効的。操作方法はさほど難しくなく、端末の設定を開き、「その他の設定」から「モバイルネットワーク」、そして「アクセスポイント名」とタップしていく。すると、さまざまな接続先名が表示されるはずだ。

 ここで自分が使っているAPN以外を選択して順次、消去していく。契約しているAPNを削除してはいけないが、仮に消してしまっても、もう一度設定すればいいだけなので、それほどあせる必要もない。

 また、3G接続もなんだか調子が悪いと気になっている人は、機種によっては変更ができないが、APNプロトコルを「IPv4/IPv6」ではなく「IPv4」にしておくと状況が改善する場合が多い。

 リーズナブルなSIMフリースマホをより快適に使うべく、お困りの方は一度試してみてはどうだろうか。

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