
意外にもあれはNG!? ノートPCやテレビなど液晶画面の今さら聞けない手入れ法
2016/03/03 宮藤 遊馬 目の前のPCモニターやテレビ、iPadをはじめとしたタブレットの画面などが汚れていると、ついつい手元のティッシュで拭いてしまいがち。でもこれ、絶対にNGなクリーニング方法だということをご存知?
スマホであれば保護フィルムを貼っているとも多いと思うから、ある程度は気軽に拭いても大丈夫かもしれないが、液晶モニターや液晶テレビの画面など、NG項目は意外に存在する。なかには、「えっ、そうなの?」と驚かれる方が多いかもしれない。
特にMacBook Pro Retinaなど、ノートPCで液晶にまでこだわりもったマシンを使っているような人は、間違ったクリーニング方法だったがために、何気ない一拭きが画面に致命傷を……なんて事態も。
そんなことにならないためにも今回は、“意外に知られていない液晶画面のお手入れ方法”を整理してみよう。
◆ティッシュやウェットティッシュで液晶を拭いてはダメ!
まずは液晶画面を掃除する際にNGな方法と、その理由を簡単に見ていこう。
・ティッシュペーパーで拭く
→液晶表面に細かな(目に見えない)擦り傷が付いてしまうためNG
・ウェットティッシュで拭く
→アルコールを含むため液晶を痛めやすくNG
・布などを水道水で濡らして拭く
→水道水には塩分や不純物が含まれ、液晶画面に白い斑点が残るなどするためNG
・布などを洗剤で濡らして拭く
→ウェットティッシュと同様に、アルコールが含まれるためNG
・スプレー式の液体クリーナー
→溶剤や研磨剤を含む製品があり、液晶画面のコーティングまで剥いでしまう可能性があるのでNG
・メガネ用のクリーナー
→液体クリーナーと同様に、溶剤などを含むものがあるのでNG
◆高価な液晶には細心の注意を! カメラ・レンズ用の清掃キットが便利
そう言われると、なにからなにまでNGなようで、一体どうしたら……?
ここからは、液晶画面の正しいクリーニング方法を解説していこう。
1:モニターの電源を切る
汚れがわかりやすくなるのと、静電気で埃が付着することを防ぐため。
2:表面の埃を、柔らかい毛先のブラシなどで取り除く
ブロアー(空気を吹き出すもの)とセットになったカメラ・レンズ用メンテナンスキットが最適。エアダスターは、空気以外の成分が含まれるものもあるため避けたほうがベター。家具用モップや埃取り用のナイロンブラシは、液晶画面を痛めたり磁気を帯びてしまうのでNG。
3:カメラやメガネ用の柔らかなクリーニングクロスで軽く拭く
汚れているからとゴシゴシ拭くのは、傷がつきやすいためNG。
4:ひどい汚れは、柔らかいクリーニングクロスに液晶用クリーナーをつけて拭く
クリーナーは液晶に直接吹きかけないこと。液晶用クリーナーは高価なので、水と酢を1:1で割った液体でも代用できる。ただし、水は水道水でなくミネラルウォーターを使う。
ここまで気を使えば、高価な液晶モニターのお手入れも安心だ。液晶が傷つくと修理は不可能で、買い替えしか方法がなくなってしまう。
皆さんも「あっ……!」と後悔する前に、正しいクリーニング方法を身につけておこう。