
首や肩の痛みは“ストレートネック”では? 放置しておくと怖い“スマホ症状”
2016/03/16 遠藤 政樹 最近、肩こりや首痛に悩む人が増えているという。こう聞くと一定世代以上の話に聞こえそうだが、これが若い世代の間でも広がりつつあるらしい。
「ドケルバン病)」など、スマホに起因する症状をいくつか紹介してきたが、まだ注意すべき症状はあったようだ。
今回はスマホを使うときの姿勢が原因で発症する「ストレートネック」について症状と改善法を見ていこう。
◆ストレートネックが発症するとさまざまな症状が……
そもそもストレートネックとは、頭を支える首の負担が大きくなり、本来は湾曲している首の骨(頸椎)が真っすぐになってしまう状態のことをいう。症状が発生するにはさまざまな要因が考えられるが、近頃はスマホやPCの普及が要因として増えつつあるようだ。
PCやスマホを使用する場合、どうしてもうつむいたままの状態になりやすく、極端な猫背になってしまうことが多い。このことが原因で、首のカーブが次第に失われていき、ストレートネックになるケースが大半だという。
一度発症すると、首や肩、背中、腰などにコリや痛み、しびれが出やすくなるだけではなく、ひどいときには背骨が変形したりヘルニアになったりすることも……。また、頭痛や眼精疲労、吐き気やめまい、不眠といった症状が出る人もいたりする。
◆ストレートネックかをセルフチェック
ここで、自分がストレートネックであるかをチェックしてみよう。方法は以下の通り。
・壁を背にして直立し、かかと、骨盤周辺、肩甲骨、後頭部の4カ所が壁に付くかを確認する。→自然に壁と該当箇所が付きにくかったり、無理をしないと付かない場合はストレートネックである危険性が考えられる。
その他のチェック項目として、
・1日の中でデスクワークが長時間を占める
・スマホやノートPC、タブレットの使用時間が長い
・首を後ろに倒すと痛みや違和感
・座っていて肩や首がこりやすい
・頭を締めつけられるような痛みがある
・猫背だと感じている
以上の項目にチェックが付く数が多いほど、ストレートネックの疑いが高まると考えられる。
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◆日常生活できる改善&予防策
では、ストレートネックはどのようにしたら改善できるのだろうか? ここでは自分でできる方法を紹介してみる。
?首や肩のマッサージ
?首や肩のストレッチ
?首や肩の筋力を強化する
以上のような方法が考えられる。
ストレッチにはいくつか方法があるが、両手を臀部の後ろで組み、ゆっくり行きを吐きながら胸を張りつつ、首をそらしていく。そして、同時に組んだ両手を身体から離すように持ち上げていき、10秒ほどキープする。ほかには、椅子に座って両手を挙げ、息を吐きながら後ろにそっていくというのもある。いずれも、前屈みになりすぎた姿勢を正すことが重要となっているようだ。
もちろん、あまりにも悪化しているようなら、病院に行ってリハビリをしたり、整体などで施術をうけることがベストな選択肢といえる。
ストレートネックにならないためには、普段の姿勢が大切で、椅子に座る場合は尾てい骨が背もたれに当たるまで深く腰掛けるなど、正しい姿勢を心がけたい。そのうえでスマホを使う場合も、スマホを顔の高さまで上げたりするなど、なるべくうつむいたり前傾姿勢にならないようにすることが、ストレートネックを防ぐのに効果があるようだ。
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