アナログ・レコードをデジタル音源化してくれるサービスで手軽に音源を変換しよう

2016/06/03

 昔から所有しているレコードをデジタル(CD-Rや音楽ファイル)化したい! オーデイオ素人には難しい作業だが、それを丸投げ依頼できるサービスがあるのだから、世の中は便利になったものだ。

◆遠く険しい道を余儀なくされる、レコードのデジタル音源化

 レコードをデジタル音源化しようと考える際、誰もが思いつくのは「PCに音源取り込み用デバイスを装着」する方法だろう。

 USB接続の安価なデバイスもあるが、ここで忘れてならないのがPCとは“ノイズの巣窟”であること。最近のPCでは音はあまりしないだろうが、実際はハードディスクなどが微細なノイズを発しているため、レコードなどアナログ音源にとって、このノイズが天敵となる。ちょっとしたことでノイズを拾い、数時間の作業が徒労に終わることも少なくない。

 ノイズ対策としてはTEACのCDレコーダーなどがあり、CDプレイヤーとデジタル(光)接続すれば、音質的には文句のないCD-R化が可能に。CD-Rさえ作成すれば、一般のCDと同様、PCに取り込んで各種音楽ファイル形式にもコンバートできる。

 が、この作業は厄介だった。まず面倒なのが、録音音量の調整。アナログレコードの音量は曲ごとに大きな差があり(CDの比ではない)、録音音量を1曲ずつ細かく調整しなければならない。

 さらに、曲始めや曲間の「クリックノイズ(※ポップノイズまたはクラックルノイズともいう)」問題が立ちふさがる。レコード盤面を何度クリーニングしても、レコード針が拾う「プチッ、バチッ」というノイズを消せないのだ。ノイズが乗るかどうかは運次第なので、1曲の録音を5回も6回もやり直す場合も……。

 また、1曲ごとにファイル分けする作業も面倒なことこの上なく、いくら時間があっても足りない。結局、10枚程のシングルと数枚のアルバムをCD-R化しただけで、大枚をはたいたCDレコーダーはほこりにまみれることに……(PCに直接取り込む場合も、同様の問題が発生する)。

◆レコードの完璧なデジタル音源化は、専門業者に依頼するのが早道

 オーディオが趣味のひとつである筆者ですら、面倒で投げ出してしまったレコードのデジタル音源化。その作業に時間を浪費するぐらいなら、レコードを送付するだけでCD-R化してくれる、有償サービスを利用する方法を検討したい。

 こうしたサービスはレコード洗浄、プレイヤー、カートリッジ、レコーダーなどにプロ用(業務用)機材を利用し、レコードの音質を最大限に引き出してCD-R化する。デジタル化した状態での音質チェックがWEB上から可能なショップも多く、音質が気に入らなければ再取り込みも依頼可能だ。光学式アナログレコードプレイヤー(レーザーターンテーブル)が完備された店ならば、聞き過ぎて溝が磨り減ったレコードも蘇らせてくれるはず。

 また、ジャケットをCDサイズに縮小コピーしたり、CD-R盤面への収録曲名印刷といったオプションサービスをはじめ、「ここをこうしてほしい」などの作業依頼が可能なケースも多い。作業依頼書が必須な業者もあり、細かな依頼が可能かどうかもショップ選びの基準になるだろう。

 以下に著名なショップを挙げておくので、レコードのCD化を考えている方はご参考までに。なお、手間のかかる作業だけに、納期は通常1~3ヶ月ほどかかるので念のため。

*レコードのCD-R化サービス業者(五十音順)

・工房ブルーランナー
http://www2.csf.ne.jp/~kumason/

・DFK
http://www.dfk01.net/

・ピュアサウンドRe-音(リオン)
http://re-on.sakura.ne.jp/

・ライブ湘南
http://www.live-shonan.com/

・レコメモ
http://recomemo.net/

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