浮気防止アプリをインストールしていなくてもiPhoneならバレてしまう!?

2016/07/22

 バラエティー番組などで夫(妻)に浮気防止アプリをインストールさせるか否かというドッキリ企画が定番化している昨今。自分はそんなアプリをインストールさせていないから安心と思っていても、iPhoneユーザーは注意が必要だ。

◆iPhoneの標準機能でいとも簡単に浮気がバレてしまう!?

 着信履歴やメール、LINEの会話などをきれいに消去して、自分は大丈夫と思っているiPhoneユーザーは多いのではないだろうか。ところが、何もアプリをインストールしなくても、浮気者の隠密行動を、配偶者や恋人に居場所が知られてしまう機能があるのをご存知だろうか。

 その機能はiPhoneの置き忘れ時に非常に助かる「iPhoneを探す」という機能。まさかのときのため、常にONにしているユーザーが大半なはず。たしかに置き忘れたiPhoneをその機能で探して事なきを得たユーザーも多いと思う。

 しかしその機能、iCloud経由でiPhoneのGPS機能を使い、PCなどからiPhoneの置き忘れた場所を特定できるというもの。つまり、PCで探せるということは、本人でなくてもiPhoneの場所を特定できてしまうということなのだ。

◆Apple IDのパスワードを知られていたら、すべての隠密行動は明るみに!

 もちろんPCがあれば、誰でもあなたのiPhoneの場所を特定できるわけではなく、Apple IDとそのパスワードが必要となる。

 しかし配偶者などの場合、家族割を適用するために同じキャリアの同じようなiPhone機種で統一するのは、実に自然な行為。その際にうっかりApple IDとそのパスワードを伝えてはいないだろうか。もしくはIDを記したメモを目に触れる場所にさらしてはいないだろうか。

 Apple IDとパスワードがばれていれば、もうあなたのiPhoneは浮気調査のための最強の“スパイ”となる。iCloudのホームページに行って、Apple IDとパスワードを入力すれば、iPhoneのある場所から移動経緯まで、すべてが把握されてしまうのだ。

 では、「iPhoneを探す」オフにすればいいかというと、それはそれで実際になくしたときのことを考えると、大いにリスキー。なかなか悩ましい決断となる。だいたい「iPhoneを探す」機能をオフにする行為自体が、パートナーにとっては非常に怪しく見えてしまうのだ。

◆さらにファミリー共有という二重の罠が待ち構える

 なんとか理由をつけて「iPhoneを探す」をオフにしたことができたとしよう。しかし、さらにiPhoneには落とし穴がある。それが「ファミリー共有」機能だ。これは購入したアプリや音楽、本、映画がファミリー間で共有できるという、Appleならではの“家族ならすべてを共有すべき”という思想のもとに生まれたもの。

 たとえ「iPhoneを探す」トラップをくぐり抜けたとしても、ここで気を抜いてしまってはいけない。アプリを共有できるということは、あなたがインストールしたアプリがそのまま家族全員の目に触れてしまうということ。出会い系アプリなどをインストールしていればもろにばれてしまうのだ。パートナーにばれた場合は問題だし、子供たちにばれた日には恥ずかしいことこの上ない。

 ただこれには対策がある。PCのiTunesおよびiPhoneの「App Store」で、個別にアプリを共有メンバーに対して非表示にできるのだ。うかつなアプリをインストールしてしまった場合は、パートナーや子供たちに見つかる前に、しっかりと非表示にしておこう。

 今回は浮気発覚の防止を前提に話を進めてきたが、もちろん浮気が倫理的に許されるものではないことは言うまでもない。しかし、iPhoneユーザーでどうしても内緒にしておきたい趣味などがあるなら、上記の問題をしっかりと把握して、怪しまれないようにApple IDのパスワードを隠匿、危険なアプリの共有を非表示にしておきたい。

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