うっかりスパムメールのURLにアクセスしてしまった! 対処法は?

2016/09/20

 スパムメールの対策・予防を解説したサイトは多いものの、うっかりアクセスした後の対処法は、意外に見過ごされがち。「自分は大丈夫」と思う前に、もしやってしまった場合の対処法も覚えておこう。

◆架空請求メールは徹底的に無視! あなたの身元がバレたわけではない

 スパムメールは、基本的に「詐欺(=架空請求)」「ウイルス感染」の2種類に分類できる。

 前者のメールに書かれたURLをクリックすると、脅迫まがいの架空請求メールが届くことになる。後者のウィルス感染は、PCやスマートフォン内の個人情報を漏洩させようとする。ただし、感染源の多くは添付ファイルなので、URLクリックだけで感染させられるケースは稀だ。

 架空請求の対処法は、徹底的に無視すること。身に覚えがないからと問い合わせなどすれば、相手の術中にハマりかねない。

 「お知らせ(メール受信)を拒否する場合はこちら」などのURLも、クリックは御法度。それだけで、送信業者に「このメールアドレスは詐欺に使える(=受信者が対応してくれる)」と教えているようなものだ。

 迷惑メールがどのような文面であろうが、相手の知りえる情報はメールアドレスだけ。端末の識別番号や、相手が勝手に割り振ったIDらしき番号から、身元が特定されることはない。電話が直接かかってきたり、郵便物が送付されてこない限り、個人情報は特定できていないと考えよう。

◆不安な場合は各方面の無料相談窓口に問い合わせてみよう

 そうはいっても迷惑メールが届くだけでも嫌な気分になるというもの。そうしたときはメールを無視するだけでなく、受信拒否指定受信メール転送サービスなどを組み合わせて対処し、迷惑メール自体を減らすことで精神的にも楽になるはず。有料の転送サービスを利用するとスパムフィルターが二重三重にかかるため、効果もわかりやすい。

 さらなる対応が必要だったり、ウイルス感染が疑わしい際は、一般財団法人 日本データ通信協会が運営する「迷惑メール相談センター」に問い合わせてみよう。具体的な事例ごとの対処法や、相談先を教えてくれるはずだ。

 架空(不当)請求に関しては、消費者庁の「消費者ホットライン」や、各地の消費生活センターが直接の窓口となる。

 ウィルス感染が疑わしい場合は、端末の使用を一時的に停止しなければならないケースも生じる。先の「迷惑メール相談センター」や、IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)「情報セキュリティ安心相談窓口」に相談し、スマートフォンの場合はキャリアにも連絡した上で指示を仰ごう。

 また、こうした各所への相談には、迷惑メールが転送用&証拠として必要なケースも少なくない。「迷惑メールは削除する」だけでなく、一部は残しておいたほうがいいことも覚えておきたい。

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