
煩雑な手順は不要! Windows10は誕生日を入れるだけで年齢に適した利用制限が可能
2016/09/201台のPCを家族でシェアして使いたいけど、子供がどのように利用するかが心配……と感じている人も多いのでは。Webサイトの閲覧や使用時間、使えるアプリなどに、使用制限設定(ペアレンタルコントロール)をかけたいが、労力も出費もしたくない。そんな人はWindows10の標準機能に注目。お手軽に利用制限がかけられるのだ。
◆Windows10なら子供の利用制限が簡単に設定可能
家族と共通のPCを利用する場合に同一アカウントでは、Webの閲覧履歴や仕事のファイルなどを見られてしまったり、うっかり大事なファイルを消されてしまう……といった事故が起きかねない。
特に子供がいる場合は要注意! 出会い系やいかがわしいサイトへアクセスさせたくないのはもちろん、無制限に使ってしまい思わぬ事態が起きてしまう危険性も。不測の事態に備え、制限を設けた子供専用のアカウントを追加したい。
でもアカウントの設定が面倒で大変そうだと思っている人、使用しているOSがWindows10ならナビに従っていくだけで設定できる機能が標準搭載されているのだ。
Windows 10では子供用に作成したアカウントに、その子の誕生日を入力すれば、該当する年齢に適した設定を行ってくれる。手動で設定することも可能で、1日にPCを利用できる時間や、Webの閲覧、アプリやゲームに関してなど細かくカスタマイズしていける。
◆年齢に応じた設定のほかWeb・アプリ・使用時間・監視など詳細設定も
では、どのような手順で利用制限アカウントを作ればいいのか。まずは手順の流れから見ていこう。
(1)スタートメニューから「設定」を開く
(2)設定の項目から「アカウント」を選択
(3)左にあるメニューから「家族とその他のユーザー」をクリック
(4)「家族のメンバー」を追加から「お子様を追加する」にチェックを入れる
ここまで進んできたとき、子供用のメールアドレスがあるかないかで、その後の操作方法が若干異なる。
※子供用のメールアドレスがある場合
(5-1)指定の欄に入力して「次へ」ボタンを押す
※子供用のメールアドレスがない場合
(5-2)「追加するユーザーがメールアドレスを持っていません」をクリック。その後画面で氏名ほか必要事項を指示に従って入力し、アカウントを作成する
以上の手続きを終えると、先ほどの「家族とその他のユーザー」に追加した子供のアカウントが表示される。続いては画面中央付近の「オンラインで家族の設定を管理」をクリックし、制限内容を決めていくことになる。
(6)「アカウント名」→「アカウントを表示」→「個人情報を編集」と開いていき、生年月日を記入。これにより年齢制限のあるWebサイトを遮断したり、年齢制限アプリのダウンロード/利用の制限が可能に
「オンラインで家族の設定を管理」内の各種メニュー(最近のアクティビティ・Webの閲覧・アプリ、ゲームとメディアなど)から、より詳細に使える時間帯や制限時間といったものを決めていくことも可能。利用時間に関しては最大の時間だけでなく1日の中でどの時間帯か、さらに曜日ごとなど細かく決められる。ほかにも無料コンテンツだけ利用をOKにしたり、有料アプリの支払い予算上限を決めておくこともできる。
◆Microsoftアカウントだけでなくローカルアカウントでも利用制限は可
今回紹介した設定方法は、Windows8から導入された「Microsoftアカウント」にサインインしていることが必須となる。Microsoftアカウントは、Windows固有のアプリやクラウドサービスが利用できるほか、PCを新しくした際に素早く設定を読みこんで同期が可能だ。
Windows8からWindows10にアップデートした人や、新しくWindows10マシンを使い始めた人はMicrosoftアカウントを持っているのでいいが、Windows7からアップデートしたユーザーは、「ユーザーアカウント」しか持っていない人が多いのでは?
そんな人は利用制限の機能を使えないのかというとそうではなく、アカウントの設定から「他のユーザー」を選び、ローカルアカウントを作成することで、同じ機能を利用できる。
ローカルアカウントは主に複数人で1台のPCを使うときなどに効力を発揮し、登録したアカウントの数だけ、個別に設定を切り替えて使うことができる。
ローカルアカウントでの利用制限を行うには、上記手順(4)で「他のユーザー」→「その他のユーザーをこのPCに追加」を選択すればOK。ナビに従って進んでいくと、Microsoftアカウントの作成を促されるが、「Microsoftアカウントを持たないユーザーを追加する」をクリックし、ユーザー名とパスワードを登録すれば作成は完了する。あとは同様に利用制限をかけていくだけだ。
どちらのアカウントを使うにせよ、子供と安心してPCを共同利用するため、利用制限は設定しておきたいもの。ちなみに利用履歴が週1単位でレポートとして保護者に届くなど、アフターケアがバッチリなのもありがたい。
※記事内容は2016年9月現在の情報を基に作成。