LINEトークで最近見かける“鍵マーク”は一体なに? 表示or非表示の違いは?

2016/10/14

 LINEのトーク画面で送信者の名前の左側に「鍵マーク」が表示されるようになり、気になっている人も多いのでは。このマークは「Letter Sealing(レターシーリング)」という機能が有効であることを示すが、一体どんな機能なのだろうか?

◆鍵マークは「Letter Sealing」が有効になっている証

 2016年8月末より、LINEのトーク画面、相手の名前の左側にロックアイコン(鍵マーク)が表示されるようになったことは気付いているだろうか。実はこのマーク、LINEのバージョン5.3以降、デフォルトとなった新機能「Letter Sealing」という暗号化技術で、LINEでのトークのやり取りが保護されていることを表している。もう少し簡単に言うと、“より安全な通信を行っている”といったような意味合いとなる。

 試しに鍵マークをタップしてみると、「Letter Sealing が有効なトークルームではロックアイコンが表示されます。」というポップアップが表示。文字通り、同機能が有効なっていることがわかる。では、Letter Sealingとはどんな機能なのだろうか?

◆Letter Sealingは従来よりも安全度の高い暗号化方式

 Letter Sealingは、LINEで「エンドツーエンド暗号化」という種類の暗号化方式を実行する機能で、ユーザー間の通信内容を暗号化し、送信者と受信者以外にはメッセージ内容を解読できないようにしている。最大の特長は送信から受信まで常に暗号化された状態であるため、通信を仲介するサーバーであったとしてもトークの中身を読むことはできないということだ。

 同機能で保護されるのはLINEトーク内のメッセージテキストや位置情報で、順次適用される要素が拡大していく予定だという。

 ちなみに、導入前は暗号化されていなかったのか……と不安になる人もいるかもしれないが、ご安心を。導入以前は、「送信者からLINEサーバー」までと、「LINEサーバーから受信者」という2者間をそれぞれ暗号化するという方法で通信が守られていた。

 鍵マークが表示されていればLetter Sealingがオンであることを示すが、トークルームによってはロックアイコン(鍵マーク)が表示されていないこともある。なぜだろうか?

◆Letter Sealingは常にONで! 機種変更時のみ要注意

 実はLetter Sealingはトークに参加しているユーザー全員が機能を有効にしていないと表示されないのだ。

 つまり、鍵マークが表示されていないトークはLetter Sealingの恩恵を受けることができず、従来通りの保護のみとなってしまう。もちろん、従来通りのものでも即危険ではないが、せっかくの安全機能を使えないのは残念というほかない。

 やはり同機能は常時オンにしておくのがオススメ。初期設定では全ユーザーが有効になっているが、万が一ロックアイコンが表示されていないという人(※LINEのバージョンが古い、など。バージョン5.3以降で対応)は、設定から変更が可能となっている。ON・OFFの切り替えは以下の通り。

(1)LINEアプリを起動
(2)「その他」→「設定」を選択
(3)設定メニューから「トーク・通話」をタップ
(4)「Letter Sealing」にチェックを入れるor外す


 なお、自分も含めトークに参加している全ユーザーがLetter Sealingをオンにしているにも関わらず、鍵マークが表示されていなければ、それはグループLINEなどで51以上が参加している可能性が高い(※執筆時点では50人以下のトークルームのみ有効になる仕様)。

 Letter Sealingを有効にしていれば、これまで以上に通信の安全が見込めるのでオフにする理由は、今のところ見当たらない。よほどのことがない限り、普段やり取りする相手とは互いにオンにしておくようにしておこう。

 ただし、機種変更時などに未読メッセージがあった場合はLetter Sealing機能をオンにしたままだと、端末の変更に伴って暗号キーも変わってしまうため、未読メッセージが読めなくなってしまうことも。あらかじめ機能をオフにしておくこと。もしくは未読メッセージを読んでから機種変を行うようにしよう。

※記事内容は2016年10月現在の情報を基に作成。

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