
偽物・破損注意!! ネットで中古品を購入する前に確認するべきポイント
2016/12/14◆まずは出品者の評価と出品傾向を吟味
「欲しいものが見つかった! でも、この出品者ヤバくない?」「ヤフオク!」や「メルカリ」、「Amazon マーケットプレイス」をはじめとしたネット上の個人間取引では、こうした直感がとても大事だ。そして、この直感が降りてくるのが、「評価」コメントのチェック時。過去に遡ってチェックしていくと、出品者の人となりがぼんやりと見えてくる。
・物を大切にする人なのか
・出品時の説明は足りているか
・衝撃や雨対策などを含む梱包は万全か
・質問時や購入後の対応は丁寧かつスピーディーか
すべての点を満たしている出品者ならば、PC・周辺機器だろうと宝石だろうと割れ物だろうと、完璧な形で届けてくれるはず。
逆に、評価の時点で何らかの問題を再三指摘されている人から購入すると、届いた後もモヤモヤが残る場合がある。なかでも特記すべきは梱包・包装の問題。雨の日対策がされていなかったため商品が濡れてしまった、緩衝材で包まれていなかったために割れていた、壊れて使えなかった……などなど。郵送中の事故が起きないとは限らない。
だが、破損の原因の大半は出品者の梱包テクにあるのだ。PCや周辺機器、ブランド品などの購入を考える際、この部分は重要な鍵になってくる。
次に確認したいのが、出品者の出品傾向だ。たとえばブランド品を購入する場合。ブランド品を売って実績を上げている人ならば安心だが、状態の悪いものやパチモノばかり扱っている人から買うのは少々不安だ。
古本ばかり売っている業者が販売している中古PCも若干気になる。他の出品物とは傾向の異なるアイテムや、販売実績の少ない出品者の出品物に関しては、購入前に商品の状態や梱包方法について、納得いくまで質問するといいだろう。
◆発送・配送方法は購入前に必ず確認
高額商品やPC、電化製品などを購入する場合、配送中に破損した場合の保証の有無も当然、重要になってくる。メルカリなどでは、高評価ばかりの出品者であっても「一番安い手段で発送します(保証が必要な場合はプラス料金)」と明記している場合が少なくない。つまり、「厳重に梱包はしますが、配送中の事故に関しては責任を負いかねます」ということだ。
あるいは、最初から定形外郵便を指定している場合も。そうなると、配送時の破損・故障は、保証つきの配送手段を選ばなかった購入者にも責任が発生するわけだ。
Amazon マーケットプレイスの場合、商品のコンディションや配送に関する保証プログラムが用意されているが、返品・交換についての基準や対応は出品者によってまちまち。こちらも事前のチェックが欠かせないだろう。
◆偽物注意! 本物かどうかを確認するには?
数ある出品物の中には、残念ながら偽物も存在する。ブランド鑑定に携わる人の話では、市場では正規品の倍以上の偽物が出回っている高級ブランドもあるとのこと。なかにはシリアル番号の入ったギャランティカードまで偽装する業者もある上、よほどの目利きでなければ判別できない代物も。ネット上はさらなる偽物の宝庫。偽ブランド品はもとより、偽iPhoneからApple社認定とうたった某国製ジャンク品、ソフトやファッションアイテムのパチモノまで、数々のまがい物が売買されている。そんな中、偽物をつかまされないためにはどうしたらいいのか。
・箱や保証書、ギャランティカードなどを写真で確認
購入時についてきた箱や保証書、付属品など、フルセットの写真がアップされていれば、とりあえずは安心。ブランド品の場合は、ギャランティカードやシリアルシールなどを写真で確認しておきたい。鑑定書をつけている人もいるが、鑑定書の真偽を確認する必要がある。正規店の名前が入った領収書があれば完璧だ。
・気になる部分を写真に撮ってアップしてもらう
フェイク品が登場すれば、ネットでたいてい話題になる。気になる部分があれば、出品者に頼んで写真に撮ってもらおう。
筆者は某サイトでシャネルのバッグを売ったことがある。海外正規店で購入したものだったが、シリアルシール採用以前の商品で、領収書も捨ててしまったため、ギャランティカードの写真をつける以外に本物であるという証拠は提示できなかった。にもかかわらず、出品して間もなく18万円で売れてしまった。取引成立後、購入者に聞いてみると「評価から信頼できると判断」との回答をいただいた。
なんだかんだいったところで最終的な決め手となるのは、やはり評価・実績ということだろうか。偽物を買ってしまわないよう細心の注意を払いたいものだ。