iPhoneは買取の方がお得? 下取りはキャリアとApple Storeのどちらがいい?

2016/12/16

最新モデルへと買い替えた際、手元に残った古いiPhoneはどうしているだろうか。万が一に備え残しておくという人もいるだろうが、売ってしまう人も多いのでは。iPhoneを売るにはいくつか方法があるが、どれがどうお得なのだろうか?

◆iPhoneの下取りと買取は何が違う?

iPhoneを売るには、大きく分けて「下取り」「買取」という2つの方法がある。それぞれの違いについて簡単にまとめると、

・iPhoneの下取り:各キャリアのショップやApple Store(アップルストア)で売る。ただし、新しいiPhoneを購入することが前提
→支払いは機種代金などの値引きやポイント還元が主

・iPhoneの買取:中古買取業者や家電専門店などで端末を売却
→主に現金で支払われる

以上のようになる。ほかにも細かな違いはあるが、上記は確実に覚えておいてほしい。勘違いしてしまうと、目的とは違ったiPhoneの売り方をしてしまいかねない。

◆キャリアとApple Storeでは下取り内容に違いあり

実際に下取りと買取では、何がどう違うのか。まずは下取りの場合を見ていこう。

各キャリアの下取りでは、料金プランやデータ定額の種類によって割引額が変動するケースもあるが、自社のiPhone端末という点に限れば、auとソフトバンクがドコモよりもやや高値となっている。

いずれのキャリアも新端末の値引きやポイントなどに還元されるので、契約中のキャリアを使い続け、なおかつ新たなモデルのiPhoneがほしい場合、下取りは向いているかもしれない。

また、査定に関してもドコモでは画面割れを想定した金額を設定していたりもするが、一般的には中古ショップなどに買取に出すよりも、基準はゆるめ。付属品の有無や小さな傷程度なら減額されるケースは少ないようだ。

一方、Apple Storeでは「iPhone下取りキャンペーン」が実施されていて、実店舗に行けば、下取りした機種に応じて新しいiPhoneの購入価格から下取り額分が値引きされる。その場で端末を買い替えない場合や、オンライン査定後に端末を送る場合は、Apple Storeギフトカードがもらえるようになっている。

こちらも多少の傷や汚れでは減額されず、付属品も一切不要でiPhone本体のみで下取りしてくれる。さらにiPhone 4sなど多少古い機種でも下取りOKなのもうれしい。

審査基準の優しさが下取りの最大の利点と言えるかもしれない。

◆iPhone買取でより高く売るにはどうすればいいか

対して、中古ショップでのiPhone買取は、端末の状態や売るタイミングなどに応じて価格が変動するのが悩みどころだが、現金で買い取ってもらえるのはうれしいところ。さらに、オークションをうまく活用すれば、それ以上の値段で売ることも可能に。

ただし、インターネットなどで調べられる買取価格は、あくまでも買取の上限額。端末の状態次第では、必ずしもその値段で売れるわけではない。では、買取を行う際に重要視されるのは、どんなことなのだろうか。

(1)液晶画面が割れていないかどうか
(2)擦り傷をはじめ端末本体の痛み具合
(3)付属品がきちんとそろっているか
(4)どこのキャリアのiPhone端末か


(1)と(2)に関しては、端末を使用しているとどうしても避けられないことではあるが、iPhone外面の傷や汚れ状況は、査定の大きなポイントのひとつ。

基本的には本体の小さな傷程度なら、提示額にさほど大きな差はでないのが一般的なようだが、なかには小さな傷でも査定額が数パーセント減額されることも。新たな端末を購入したら、保護フィルムやケースを活用して傷が付かないようにしておくのがいいかも。

そして、普段は必要ないと思ってどこかへやってしまいがちな付属品だが、高値で売却したいならそろえておきたい。パッケージはもちろん、SIMカードを抜き差しするためのピンに至るまで、購入時に付属していたものは可能な限りそろえて査定に出すこと。欠けていると減額の対象になってしまいやすい。

(4)に関してはネットなどで買取価格の相場を調べてみるとわかると思うが、どこのキャリアの端末化によっても買取価格は変わってくる。持ち込む中古ショップや時期などを見計らって、なるべく高い時期に売りたいものだ。

◆SIMロック解除で買取価格のアップを狙え!

iPhoneを買取に出す場合、「SIMロックを解除」することを選択肢に入れてみてほしい。なぜなら、それにより査定額がアップすることもあるからだ。

各キャリアごとに販売されているiPhoneは、そのキャリア以外のSIMカードでは通信ができないようSIMロックがかけられている。ロックを解除してから売ればSIMフリー版のiPhoneと見なされ、売り先が広がるため、持ち込むショップによっては買い取り価格が高くなる場合も。

SIMロック解除の手続きは簡単にでき、Webで手続きを行えば手数料などもかからないため、査定額アップの切り札としてやっておくのもいいかも。

下取りと買取では、どちらがお得かという疑問については、目的と支払い方法が異なるため、一概に言うのは難しいが、具体的な方針としては、

・同一キャリアで新たなiPhoneに乗り換えたい→下取り
・キャリア変更などを気にしないので現金化したい→買取


をベースに、自分のニーズに合った方法を選択し、より“得する”方法を見つけてほしい。そのためにはひとつの方法や店舗だけでなく、いくつか回ることも重要だ。

※記事内容は2016年12月現在の情報を基に作成。

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