Windows10「プライバシー設定」で個人情報の流出を防げ! 安心して使うための設定方法

2016/12/16

Windows 10では、PCを使用時の「プライバシー」に関して、これまで以上に細かく設定ができるようになっている。個人情報の漏えいが気になるという人のため、プライバシー設定の使い方を解説する。

◆広告表示や入力に関する情報をMicrosoftに送信しないための設定方法は

Windows10では、よりPCを便利に使えるようにという理念から、PCの使用履歴や入力記録などの情報をMicrosoftに送信してデータを蓄積することで、ユーザーごとに利便性をアップする機能を持つ。

しかし、便利な反面、意図しない情報が収集されるのは……というのも本音なところ。そんなときは「Windowsの設定」から「プライバシー」を選び、各項目の設定を見直すことで個人情報の送信やアクセスを制御することが可能だ。

設定できる項目は16種類と多いので、確実に抑えておきたいポイントに絞って紹介。最初に確認しておくべきプライバシー設定は「全般」で、なかでも次の3点に注目したい。

・「アプリ間のエクスペリエンスのために~」
ユーザーに合わせた広告を表示するための設定で、気にならなければオンでもオフでも構わないが、余計な情報を送りたくないならオフに。

・「SmartScreen フィルターをオンに~」
Windowsストアアプリから訪問したWebサイトの情報をMicrosoftに送信し、有害なものかどうかを判断。セキュリティソフトと合わせた万全なチェック体制を望むならオン、訪問履歴を送りたくない人はオフにしては。

・「入力に関する情報をMicrosoftに送信して~」
この項目が有効の場合、キーボードや手書きの入力に関する情報がMicrosoftへ自動的に送信。Microsoft IMEの予測変換の精度向上などに利用されるそうだが、心情的にNGという人はオフにしてしまおう。

◆アシスタント機能「Cortana」が不要なら情報収集&機能自体をオフに

続いてチェックしたいのが、Windows10のパーソナルアシスタント機能である「Cortana(コルタナ)」(※Appleの「Siri」のようなもの)で、デフォルトではCortanaが音声や手書き入力のパターンや履歴を収集する設定となっている。

Cortana自体は学習を重ねていくと、よりユーザーに適したアシストをしてくれるので利便性は高いのだが、そもそもアシスタントが不要、情報は収集されたくないという人は、設定をオフに変更しよう。

「プライバシー」内の左の項目から「音声認識、手描き入力、入力の設定」を選び、「自分の情報を知らせない」をクリック。ポップアップが出たら「オフにする」を押せばOKだ。合わせて、Cortanaが不要という人は、機能自体を切ってしまってもいいかも。

◆位置情報のオン・オフは慎重に! フィードバックも面倒ならオフに

プライバシーの項目を見ていると、「位置情報」「連絡先」という項目がある。情報流出を防ぐにはオフにするのが一番だが、使用するアプリごとに必要かどうかを慎重に判断することも重要だ。

「マップ」アプリを使う場合、位置情報をオンにしていれば正確な現在地を表示できるが、オフの場合、大まかな現在地しか表示されなくなるなど、機能の有無が結果に影響することも。自分の利用状況に合わせて、細やかに設定していきたい。

意外と忘れがちなのが「他のデバイス」と「フィードバックと判断」という2項目。「他のデバイス」をオンにしていると、アプリが他の機器と自動的にデータの共有や同期を行えるが、意図せぬデータの送受信が発生しないよう、オフにしておくのが無難だ。

「フィードバックと判断」のうち「フィードバック」はWindowsの改善などに役立てられるので、基本的には「自動(推奨)」を選んでおけば問題ない。しかし、Windowsに関する要望や意見(フィードバック)の送信を求められることもあり、送信が面倒だと思うようなら、「しない」に設定しておけばフィードバックの要求はなくなる。

Windows10ならではの利便性も魅力的だが、個人情報を収集されたくないなら、すべての項目をオフにするのもありかも。状況などに応じてケースバイケースで設定を見直すことをオススメしておく。

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