「YouTuber(ユーチューバー)」って儲かるの? 手始めに何から始めればいい?

2016/12/16
「YouTuber」が脚光を浴びているけれど、動画を投稿するだけで儲かるのか? 面白い動画を生み出すには、どんな準備が必要なのか? ユーチューバーへの第一歩を踏み出すためのノウハウを考えてみよう。

◆YouTubeの動画で10万円の報酬を得るには、100万回の再生回数が必要

ここ1~2年ですっかり市民権を得た言葉に「ユーチューバー」がある。その名の通り、YouTubeに配信する動画を定期的に発信しているユーザーのことで、YouTubeのテレビCMにも登場したHIKAKIN(ヒカキン)氏など、脚光を浴びる“人気ユーチューバー”も少なくない。

ちなみに、ユーチューバーというのは日本だけで通用する造語。欧米では「YouTubeパーソナリティ」「YouTubeスター」などと呼ばれるため、外国人に「ユーチューバー」と言っても通用しないので念のため。

また、ユーチューバーはYouTubeへの投稿だけで食べていけると思っている人が多いことも、実は勘違いだったりする。

そもそもYouTubeでは、動画再生前に流れる広告や、動画上のバナーを閲覧者がクリックすることで、運営元のGoogleから動画投稿者に報酬が支払われる。つまり、動画再生数が多ければ多いほど、報酬もアップする仕組みだ。

Googleは報酬額を公開していないが、金額は1回の再生で0.1~0.3円(※編集部調べ)といわれている。つまり、再生回数が1万回に達しても1,000円。10万円の報酬を得るためには、100万回の再生が必要ということになる。

たとえば毎週1本のペースで動画を作り、それぞれが1,000回再生されれば、1カ月4~5本の動画による報酬は500円程度。ちょっとやそっとでは「プロ」のユーチューバーになれないことが、おわかりだろうか。

とはいえ、前述のHIKAKIN氏をはじめ人気ユーチューバーたちの動画は、再生回数が数百万に達することも珍しくない。年収数千万円のユーチューバーが存在することも、たしかなのだ。

◆人気動画の傾向を調べ、自分なりの“世界観”を動画で表現してみよう

では、再生数がアップしやすい動画とは、どのようなものなのだろうか。

「面白い」「興味を引く」ことはもちろんだが、人の価値観は多種多様なだけに、判断基準が難しい。なので、まずは人気動画がどういったジャンルなのかを調べてみよう。

再生回数の多い動画を振り分けていけば、おのずと「旬のジャンル」が見えてくる。また、動画を見ているうちに、自分ならこうするのにという歯痒さも感じられてくるだろう。人気ジャンルの動画をベースに、自分の趣味・得意分野を反映させて、改良していくことが成功への第一歩だ。

話題性が高いネタはもちろん、定番なのは“お悩み相談&解決”ネタ。誰もが悩んでいたり、疑問を感じているネタに切り込んでいくセンスを磨けば、意外なほど再生数がアップしたりもする。

とはいえ、ウケ狙いを意識しすぎると“作りもの”感が増し、かえってそっぽを向かれてしまうのも世の常。「何を伝えるか」を意識しすぎるより、「何を伝えたいのか」を重視したほうが、作っていても楽しいはずだ。

自分の好きなジャンルに固執し、100回空振りしても1発当たればいいぐらいの気持ちで作れば、思っていた以上に面白い動画が作れることもある。自分の得意ジャンルであれば、その知識をストーリー化させることも容易なはず。起承転結をテンポよくこなし、5分程度のストーリー構成&簡単な脚本を考えてみよう。

ストーリーは、自分オリジナルの世界観でもある。それが作れれば、シリーズ化することも難しくない。こうした作業を繰り返すことで、ヒット動画のノウハウもつかめていくはずだ。まずは「楽しみながら学ぶ」という気持ちで、あなたも動画に挑戦してみてはいかが?

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