玄人受けする日本語変換IME「Google日本語入力」の魅力とは

2017/01/12

IMEとは「Input Method Editor」の略。文章を入力する際に変換などを補助するソフトウェアだ。日本語入力システムの“第3勢力”として登場した「Google日本語入力」に、Microsoft(MS)-IMEやATOKから乗り換える人が増えているという。なかでも文筆業など“書く”仕事をする層に人気なGoogle日本語入力の魅力を、改めて探ってみよう。

◆“文章を書く”プロも納得するGoogle日本語入力の使いやすさ

MS-IMEやATOKに続く日本語変換ソフトとして、Google日本語入力が発表されたのは2010年のこと。そのGoogle日本語入力が、スマートフォンの普及で日本語変換・入力の重要性が見直されたためか、再び注目されているという。MS-IMEより“賢く”、ATOKより“便利”と評価されることも多く、しかも無料なGoogle日本語入力を、実際に使ってみよう。

変換や操作キーの設定は、自由に変更ができる。ATOKユーザーなら、「ATOKと同じキー割り当て」にするだけで使い勝手は変わらなくなる。

使用頻度が高い全角・半角の切り替えも、「変換」キー一発でOK。日本語入力自体も「変換」キーを押すだけで立ち上がってくれる。キー設定をカスタマイズしなければ不便なMS-IMEや、設定は優秀でも特殊性があるATOKよりも、何かと使いやすい印象だ。

IMEを選ぶ基準で最も重要なことはやはり変換精度の高さ。Google日本語入力では、Google検索で生成されたビッグデータを用い、ネット上から自動的に辞書を生成。予測変換機能の充実はもちろん、Google検索でおなじみな、打ち込みの間違いから、本来打ちたかった単語を予測してサジェストしてくれる、「もしかして」変換も可能にする。

変換精度の高さは、誤入力の減少につながる。こうした使いやすさこそ“文章を書く”プロに支持される理由で、使ってみれば、作業効率の向上を実感できるはずだ。

◆固有名詞で発揮される最強の変換精度

さらにGoogle日本語入力“らしさ”を感じさせるのが、人名や地名、流行語や新語などの固有名詞を変換した場合だ。有名人の名前や、地名やモノの通称、映画や音楽などの作品名、キャラクター名など、いわゆる芸能・文化関連の強さは特筆もの。一時期、キラキラネームと呼ばれ話題になった子供の名前「光宙」も、「ぴかちゅう」で変換してくれる(多くの人にはあまり使い道はなさそうだが…)。

人名変換なら、間違いなく「Google>ATOK>MS-IME」だろう。地名に関しても、強さに定評があるATOKと同等以上。

ほかにも、便利な変換機能の一部を紹介しよう。

・英単語を発音(カタカナ読み)から変換できる。
・「今日」「昨日」など“相対的な日付”を、「2017年1月1日」など“絶対的な日付”に変換できる。「しあさって」「さきおととい」と3日前後まで変換可能で、関西弁の「おとつい」でもOK。曜日からの変換もでき、例えば「かよう」と入力すれば、次の火曜日の日付が変換候補に。
・西暦を元号に変換できる。

ATOKも類似機能を持つが、使い勝手はGoogle日本語入力のほうが勝る。また、これだけ豊富な語彙を持ちながら、辞書ファイルのコンパクトさも見逃せない。

辞書が小さく、オープンソースであるため、数多くの専門辞書も開発・公開されている。なかには、「100年分、1万作品のアニメタイトル」収録辞書などニッチすぎるものも。こうした自分向けの専門辞書があれば、Google日本語入力はさらに最強のパートナーとなってくれるはずだ。

※記事内容は2016年12月現在の情報を基に作成。

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