
コマ落とし映画のような不思議動画「タイムラプス撮影」を楽しもう
2017/03/06静止画でもなく、動画でもない不思議な動画「タイムラプス」が、ネットユーザーの間で話題になっている。今回は、スマホがあれば誰でも簡単に始められる「タイムラプス」の面白さを紹介しよう。
◆タイムラプス=インターバル撮影のポイントは、“時間を凝縮した映像”の面白さ
いきなり「タイムラプス」と言われてもピンとこないかもしれないが、「微速度撮影」「インターバル撮影」と言い換えれば、イメージしやすいのでは? 新しいテクニックではなく、従来から利用されていたデジタルカメラ用・動画撮影テクニックの一種だ。
一部のデジタルカメラに搭載されていた「インターバル撮影」機能を、誰でも気軽に楽しめたら……。そんな思いに応えてくれたのが、iPhone 6sとともにiOS8で実装された「タイムラプス機能」なのだ(現在はAndroid端末でもOK)。
この「タイムプラス」をわかりやすくいえば、1枚ずつ撮影された静止画を、連続でつなぎ合わせた動画のこと。そう聞くと何かぎこちない映像をイメージしがちだが、実際のタイムプラス動画はとてもスムーズ。いわゆる“コマ送り”映像とは、異質なものとなっている。
コンパクトデジタルカメラでも一般化しつつあるHD動画とも、“何か”が違う。この“何か”を言葉で説明するのは難しいのだが、ポイントは“時間を凝縮した映像”なこと。テレビのネイチャー番組などで見かける花の開花シーンを想像してもらうと分かりやすい。
時間が凝縮されることで、映像に漂う非日常感。見慣れた光景のようで、そうでない不思議さ。それこそ、「タイムプラス」動画の魅力なのだ。
撮影は簡単で、iOS8以降にアップデートされたiPhone(対応機種はiPhone4S以降)なら、「カメラ」アプリの「タイムラプス撮影機能」を使うだけ。Android端末の場合は、タイムラプス(Time Lapse)対応アプリをインストールしよう。無料アプリを含む、複数のアプリが公開されている。
◆誰でも気軽に楽しめるタイムラプス撮影で、“時間の経過”を楽しもう
難しいテクニックも不要だが、三脚だけは必須。安価なスマートフォン用ミニ三脚でも大丈夫だ。要は、撮影中にスマホ(カメラ)が動かないこと。これだけは鉄則だと覚えておこう。
撮影時間は、30秒程度を目安に。15秒程度だと面白さを感じづらいかもしれないので、まずは30秒で試してみよう。
Android用アプリには設定を細かく変更できるものもあるが、最初はデフォルトのままでいいだろう。iPhoneなら、すべてお任せでOK!
何を撮影するかは、それこそお好みで。短時間でも動きを感じられる対象物が狙い目なので、たとえば遊園地のアトラクション、神輿が走るお祭りなどは、タイムラプス効果がわかりやすい。
少し慣れてきたら、60秒~数分間のタイムラプス撮影も試してみよう。スクランブル交差点のように人と車が行き交う場所、日の出や日没シーン、大空を雲が動く風景など、面白そうな対象は無数にある。数多くの電車が行き来する駅を、鉄道模型のように映像化してみるのも楽しい。
いずれにしても、肝心なのは“時間の経過”がテーマになること。動画サイトなどを参考に、自分なりのタイムラプス撮影対象を探してみよう。
連続撮影は意外なほどバッテリーを消費するので、充電もお忘れなく。数分間の撮影なら、モバイルバッテリーなどを用意したほうがいいかもしれない。ちなみに先程上げた花の開花画像を撮ろうなどと考えると、最低でも数時間~24時間程度の撮影が必要となる。さすがにスマホでは厳しいので、念のため。