スマートフォン利用の監視カメラで身近な防犯対策を考えよう

2017/03/07
個人でも簡単に設置できる監視カメラとして、スマートフォン利用の監視システムがニーズを伸ばしている。専用の高価な機材は不要、古い端末を再利用して身近な防犯対策を考えてみよう。

◆古いスマートフォンを再利用した“0円”の監視カメラ!

コンビニの店頭や銀行ATMなど、各所で監視カメラを目にする機会も増えている。こうした監視システムには専用カメラや記録用レコーダーなど、大掛かりな設備投資が必要だ。正直、とても個人で設置できる代物ではない。

が、スマホを利用した監視システムならば、簡単&安価に、誰でも構築することが可能だ。機種変更で使わなくなった古い端末を再利用すれば、“元手0円”の監視システムもできてしまう。

スマホ端末の多くが、SIMカードなしでも無線LANを使えることはご存知だろうか。つまり、解約後もWi-Fi端末として利用できるのだ。

監視カメラとして使用するのはこうした古いスマホ。専門知識などは不要で、「IP Webcam」(Android用)など監視カメラ用アプリをインストールするだけ。Android、iPhoneともに数種類のアプリが提供されているので、使いやすそうなものを探してみよう。

撮影された映像・画像は、Wi-Fi接続されたPCやタブレット、スマホのブラウザ上で確認できる。アプリが動画や画像を無線LAN経由で送信してくれるため、Wi-Fi環境さえあれば、遠く離れた場所でもチェックできるわけだ。

常時撮影の動画や、数秒おきの静止画撮影など、撮影方法もアプリで設定可能。撮影データは端末に自動保存できるので、1日程度のデータ容量なら、古い端末でも問題ないだろう。もちろん、受信するPCに保存してもOKだ。

◆スマホ+ネットワークカメラで本格的な監視カメラ・システムも

上記のような簡易システムは、ペットや子供、介護が必要な親などの不在時の様子をチェックするのに最適だ。撮影角度や端末の設置場所も、屋内ならいろいろ工夫できる。

一方、泥棒や空き巣の防止、駐車場の防犯や車上荒らし対策、外壁等への落書き防止、近隣トラブル対策といった本格的な用途には、先ほど紹介した方法もいいが、万全を期すのであれば、屋外設置用の専用カメラの方がいいだろう。

そうした際に便利なのが、有線&無線LAN機能を内蔵した「多機能型IPカメラ(ネットワークカメラ)」だ。1万円以下でも購入できる製品は多く、カメラ部が上下左右に首振り可能か、暗視モード(赤外線LED)が搭載されているかなど、実用性を重視して選ぼう。

撮影した映像をIPネットワーク経由で送信してくれるため、Wi-Fi環境さえあれば、スマホやタブレット、PCなど各種端末で映像の確認が可能。また、専用アプリのインストール&QRコードのスキャンだけで使える機種もあり、面倒な配線や設定も心配ない(セキュリティ上、初期設定時だけは有線LAN接続が前提となる)。

設定さえ済ませれば、スマホから遠隔操作で撮影方向を調整できる。マイクスピーカーを装備したモデルなら、スマホで現地の音声を聞いたり、現地に音声を出すことも可能。個人用途の監視システムとしては、十分すぎる機能だ。

何かが起きてから後悔するよりも、自分なりの防犯対策を。他人を疑わなければならないのは寂しい時代ともいえるが、転ばぬ先の杖という言葉もある。皆さんも、これを機に監視&防犯システムを考えられてはいかが?

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