
スマホの通信量節約だけじゃない!? Wi-Fi環境でできること
2017/03/07 藤田 智美安定した「Wi-Fi」環境下でインターネットに接続すると、スマホやタブレットのデータ通信量は1MBも使わずに済む。だが、通信量を抑えること以外にも、Wi-Fi導入のメリットはたくさんある。ここでは、Wi-Fi環境でできることを考えていく。
◆配線なしにインターネットがサクサク
「Wi-Fi」とは、スマホをはじめとするネットワーク接続対応機器をワイヤレスでLANに接続する技術のこと。Wi-Fiのことを「無線LAN」と呼ぶ場合もあるが、正確には、Wi-Fi=「無線LANの認定規格のひとつ」だ。
自宅でWi-Fiを利用するには、インターネットが使える環境に加えて「Wi-Fiルーター」が必要になるが、これを導入することでスマホはもちろんのこと、家電や電子機器の可能性が大きく広がる。では、具体的にどんなことができるのか。
まず実感できるのは、電子機器に接続するケーブルの数が減ることだ。デスクトップパソコンもワイヤレス接続すれば、配線がスッキリ。ノートパソコンならさらに使い勝手がよくなる。
LANケーブルの呪縛から逃れることで、Wi-Fiの電波が届く場所ならどこへ移動してもインターネットを利用できるようになるのだ。
ゲーム機に関しては、楽しさが格段に広がる。オンライン対戦で盛り上がったり、協力してゲームを進めたり、コンテンツをダウンロードしたり、他のプレイヤーとコミュニケーションを深めたり。Wi-Fi経由でインターネット接続すれば、これらの行為がよりスムーズに、データ通信量を気にせず楽しめる。
◆インターネットだけじゃない! Wi-Fiの底力
インターネットにつなぐだけが能ではない。室内のWi-Fi対応機器が配線なしにつながるということは、生活スタイルそのものが変わるということだ。
たとえばプリンター。スマホやデジカメで撮影した写真をプリントするのに、有線LANならパソコンに取り込んで出力していたが、Wi-Fi環境ならスマホやデジカメから直接プリント指示ができる。デバイス上に保存している写真だけじゃなく、クラウドサービスにアップされた画像のプリントだって、スマホからプリンターへデータ送信することが可能だ。
家族の多い家庭では、テレビも便利になった。かつてHDDレコーダーなどの録画機器は、テレビの数だけ買いそろえたり、いちいち移動してつなぎかえるケースが多かったが、Wi-Fi対応モデルなら1台でOK。リビングなどに設置するだけで、どの部屋にいてもテレビやタブレット、ノートPC、プロジェクターなどで録画を観ることができる。
最近では、外から室温調整が可能なエアコンや、データをスマホに取り込みアプリで健康管理ができる体重計など、ネットワーク対応の家電製品とスマホの連動にも注目が集まっている。
また、赤ちゃんやペットがいる家庭では、Wi-Fi対応のベビーモニターやペットカメラが活躍。室内に設置してスマホと連携すれば、遠隔監視をしたり、カメラを通じて話しかけることもできる。
モノとモノ、モノとスマホが連動する時代。Wi-Fi環境さえ整えておけば、モノはインターネットに接続することでゆるやかに進化を遂げ、スマホや他の家電とともにさらなる便利さを提供してくれるだろう。