LINEのセキュリティについて今一度考える。やっておきたい設定&対策とは

2017/05/11

名刺の整理はついつい後回しにしてしまいがち。空いた時間ができたら少しでも片付けておきたい。今どきは電話番号よりもLINEの交換のみという場面もあるだろう。だが、LINEだけでは身に覚えのない人からのメッセージ受信や個人情報の流出など、トラブルがおこりがちだ。そこでLINEのセキュリティ設定をまとめる。

◆LINEを守るには「アドレス帳」「ID検索」「電話番号」の設定が重要

LINEを使っているときに起きやすいトラブルのひとつが、自分が意図しないうちに「友だち」が増えてしまう場合があること。これを防ぐポイントは「アドレス帳」「ID検索」「電話番号」と3つある。

・アドレス帳の同期設定をオフにする
LINEの「設定」項目の「友だち」の中には、「友だち自動追加」(Android)、「友だち追加」(iPhone)という機能が存在。オンにしておくと、自分が使っているスマホのアドレス帳がLINEと同期され、アドレス帳に登録している人がLINEを使っていた場合、自動的に友だちに追加される。

もともとの知り合いでLINEを教え合うときなど、手間が省けて便利だが、教えたくない相手も友だちに登録されてしまうことも……。つながる相手はきっちり選びたいのであれば、「友だち自動追加」「友だち追加」機能はオフにしておこう。

・ID検索で友だちに追加されないようにする
LINEではアカウント名のほか、「ID」を設定でき、IDを使えば相手の電話番号を知らなくても、LINEだけでお手軽に連絡先の交換が可能だ。自分と相手以外の第三者に伝える際にも、LINE IDがあると便利なのはわかるだろう。

使い勝手のよさに助けられるケースは多いが、IDは一度決めたらアカウントを削除して登録し直さない限り、基本的には変更は不可。つまり、意図しない相手に知られてしまった場合、その人にID検索され連絡がくるようなリスクも伴うわけだ。

IDから友だち追加されたくない場合は、「IDによる友だち追加を許可」(LINEの「設定」→「プライバシー管理」からアクセス)という項目をオフに。これで相手がID検索をかけてもひっかかることはなくなる。

なお、LINEのIDは設定せずともOK。筆者は設定していないのだが、LINEでつながる方法はID以外にもいくつかあるので、特に困ったことはない。

・電話番号で友だちに追加されないようにする
この電話番号に関する機能については、何はともあれ、切っておくことをオススメしたい。

LINEの「設定」→「友だち」と進んだ先にある「友だちへの追加を許可」という項目なのだが、LINEに電話番号を登録した状態で同機能にチェックを入れておくと、自分の電話番号を知っている相手が機能をオンにしている場合、相手のLINEの友だちリストに自分のアカウントが自動で追加されてしまうのだ。

電話番号は知っているけどLINEでのやり取りはちょっと……という相手がいるなら、「友だちへの追加を許可」は忘れずにオフにしておくこと。

◆見知らぬ相手からのメッセージを受け取らないようにするには?

LINEを使っているとき、見知らぬ相手からメッセージが届いて不安になった経験はないだろうか。これは、相手が自分のことを友だち登録していれば、こちらが相手のIDなどを知らなくても、メッセージを送信できることが原因となっている。

身元不明のメッセージが送られてくるたびにブロックするのもいいが、自分が友だち登録した人以外からのメッセージを拒否しておけば、根本的な解決となるはず。

手順は、「設定」→「プライバシー管理」と進み、「メッセージ受信拒否」の項目をオンにすればOK。これで自分が友だちに登録している人以外からのメッセージを受け取ることはなくなる。なお、LINE通話は互いに相手を友だち登録していないとつながらない。

◆乗っ取り&18歳未満の友だち追加対策も

最近でこそ、あまり聞かれなくなったがLINEのアカウント乗っ取り対策としては、「設定」→「アカウント」内にある「ログイン許可」という項目をオフにする方法がある。

「ログイン許可」をオンにすると、PC版やiPad版のLINEが使えるため、スマホ以外でLINEを使いたいと思っている人には便利だが、その分、他人にアカウントを悪用されるリスクも出てきてしまう。

利用しないのであればチェックははずしておいた方がいいかもしれない

また子供がLINEを使う場合に注意しておきたいのが、ID検索とQRコード。IDに関しては、基本的に18歳未満はID検索ができないように制限されるが、それはスマホを子ども名義で契約した場合。親名義であればID作成&検索が可能に。子供が18歳未満なら、一度確認しておきたい。

QRコードは、本来は同じ空間にいる友人同士で、互いに画面を見せ合って友だち登録するものだ。そんなことはまずないとはおもうが、不用意にQRコードをスクリーンショットでなどで撮った場合、自動でクラウドなどにバックアップされ流出してしまう危険性も出てくる。

万が一、誤ってネットに流出してしまった場合は「QRコードを更新」をタップして新たなQRコードを生成すれば、それ以前に作ったコードは無効となるのであわてずに。

とにかくLINEのセキュリティでは友だちの管理が重要な要素のひとつ。今一度、設定を見直して楽しく健全なLINEのやり取りを心がけよう。

※記事内容は2017年4月現在の情報を基に作成。

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