
セキュリティ意識が高い人もご用心! Facebookのスパム被害を防ぐ方法とは
2017/07/06◆Facebookで遭遇する可能性があるスパムの手口とは
怪しげなサイトは見ないし、疑わしいメールは開かずに削除と、セキュリティ意識が普段から高い人でも、思わず引っかかってしまう率が高いのがFacebookのスパムだという。もちろん、SNS上にもスパムがあることは分かっているはずなのに、基本的に知り合いとつながっていることが多いFacebookでは、あまり注意を払わずにリンクを踏んでしまう人が多いようだ。
まだ絶滅はしておらす、少し前に流行したのが動画を使ったスパムで、なぜか自分がタグ付けされた動画付きの書き込みをされたり、メッセージで動画が届くといった手口でかなり猛威を振るっていた。
うっかり動画のリンクを踏むと、そこには某有名動画サイトふうの再生画面が表示され、「再生するためにはプラグインを入れてください」といったようなアナウンスが出てくる。ほかにもChromeの拡張機能のインストールをうながすポップアップが出る手法もあるが、いずれも不要かつ不正なものなので、当然インストールしてはダメだ。
うっかりインストールしてしまうと、FacebookのアカウントIDやパスワードを盗まれたり、Facebookでつながっている友人宛にスパム動画を送りつけてしまったりといった被害が発生する。
◆動画に怪しさを感じたらクリックはNG! アンインストール&パスワード変更で対策
対処法としては覚えのない動画のリンクは絶対クリックしないことと、友人から送られてきた場合は感染していないかを相手に確認しよう。またスパムを送りつけてきたメッセージの相手が知らない人の場合は、確実にブロックしたい。Chrome系の拡張機能を利用した手口で、うっかりクリックやインストールをしてしまったときは、拡張機能をすべて削除、Chromeをアンインストール、さらにChromeに紐付いているアカウントの変更など、浄化作業を徹底して実行しよう。
Chromeのアンインストール後は、Internet Explorerなど他ブラウザ、またはスマホからFacebookにログインし、パスワードの変更も忘れずに!
◆動画以外にもFacebookを利用したスパムは存在…対策は万全に!
Facebookで考えられるスパム手口としては、ほかにイベント機能や診断系アプリを装ったものなどもある。イベント系の手口では一時期、ブランドサイトを装ったスパムがあったが、イベント招待スパムは実在する住所や電話番号などが載っている場合も多いので、判別が難しい。少しでも不信感を抱いたら、ネット検索をかけたり、友人に聞いてみるのが安全への第一歩だ。
診断系アプリやゲームに関しても、信頼できる配信元のものかをチェックしたり、Facebook上でほかの人が安心して使っているかの確認をしてから使いたい。
動画スパムをはじめ、Facebookでは「自分が信頼している相手がシェアしているから」という理由で安心感を得られやすいため、感染率が高まってしまう傾向がある。Facebookで広まるスパムは、基本的に一度感染すると、駆除するまでは無制限に投稿&メッセージを送り続けるタイプが多い。そのため、感染が広まりやすいとも言える。
まずは怪しげなものは、たとえ友達からの投稿でも開かないということを意識しつつ、Facebookの公式サイトにもスパム対策は充実しているので、そちらを参考にスパム対策をしておくこと。セキュリティソフトやOSを最新のものにしておくのも、対策としては効果的だ。