最低データ通信量の格安プランでLINE通話はどこまで使える?

◆文字でのやりとりやブラウジングに問題はないが動画は要注意
データ通信量1GBがどのくらい使えるかと言われても、ぱっと想像が付かないと思う。最近は、月の容量制限にひっかかった人に向けて、追加で容量をチャージするサービスが増えており、各キャリア、1GB当たりで何ができるのかという解説を公式サイトでしている。ためしにauのサイトで通信量1GBでできることを調べてみた。
・ ニュースサイトなどの閲覧(1ページあたり150Bとして計算)=約6,600ページ
・ メール送受信(1通あたり500KBとし手計算)=約2,000通
どうやら文字でのやりとりに関しては、1GBもあればまるで気にしないでも問題なさそうである。
だが、同サイトでは
・ネット動画の閲覧(512kbps程度の中画質で、1分あたり4MBとして計算)=約4時間の再生
・ Youtubeの高画質動画の閲覧(HD高画質720Pで、1分あたり12MBとして計算)=約1.5時間の再生
との試算が出ており、やはり動画再生に関しては1GBでは不安がよぎる。
◆LINE通話は音声通話の代わりとして十分に利用できる!?
通常のLINEでの文字のやりとりに関しては上記の文字通信量を見る限り気にする必要が無さそうだが、通話はどうなのだろう?スマホ通信量を計ってくれるアプリを使って、通話中の通信量を図ってみた。
だいたい1分につき300KBほど。音声通話だと約57時間も通話できる。もっとも、電話回線と違い通信環境が変化するため、1分あたりの通信量は増減するだろう。先述のauのサイトでは
・ LINEの通話時間=音声通話:約40時間前後
ときびし目の値が掲載されている。だが、いずれにせよ、それだけ話せれば十分という気がしなくもない。
なお、LINEのビデオ通話機能を使うとauの調べでは約3時間で1GB制限に達するとされている。
◆緊急時の通話に果たして対応できるのか
こうなると、わざわざお金を払って通話機能を選択する必要性はまるでないように思えてくるが、LINE通話にはやはり通信環境というネックが付いて回る。現在大手キャリアやNTTの努力により、日本国内で通話の電波が届かない地域はほぼなくなったが、LTEに関してはやはり山奥に行くと通信に不安が出てくる。もし、レジャー時などに事故等に見舞われた場合に、LINE通話だけでは問題が出てくるだろう。
また、天災が起きた際の災害用伝言ダイヤルを使えないなどの弱点もある。緊急時の通話に関してはやはり、通話専用プランに軍配が上がるようだ。