【保存版】PCやタブレットを選ぶ時に役立つ!「CPU」の基礎知識

2017/09/01

たとえばPCをカスタマイズして購入する場合、CPUの性能を変えるだけで大幅に金額が変動する。おそらくマシン性能が上がるのだろうという想像はつくが、CPUがどんなものかよく理解していないからか、いまいちすっきりしない。CPUの性能や価格の違いについて考えてみる。

◆人間の脳に例えられるCPUはデバイスを動かす核!

「Central Processing Unit(中央演算処理装置)」の略称であるCPUは、PCやスマホ、タブレットを動かす上で欠かせないもの。PCなどのスペック表を見たときなどに、CPU性能のよさがアピールされているのを見たことある人もいるだろう。

ただし、なんとなく言葉は知っているけど、よくわからないし、あまり気にしたことがないという人も多いのでは。とはいえ、CPUについて知っておけば、自分により合ったスペックを持つデバイスを選ぶときの指針にもできる。

まず、PC向けのCPUは、「Intel(インテル)」と「AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)」という2社が主に生産・販売を行っているが、最近では圧倒的にインテル製が主流となっている。その中でも代表的なCPUが3種類ある。

・Core iシリーズ:処理能力が他の2つと比較して高く、デスクトップPCやハイエンドなノートPCなどに採用されることが多い。

・Celeronシリーズ:リーズナブルな価格帯のものが多く、低価格がセールスポイントのPCで主に採用されることが多い。

・Atomシリーズ:3種類の中でも省電力に特化した性質を持ち、小型デバイスへの搭載も可能。タブレットなどに採用されるケースが多い。

◆CPUの特性や性能を表す型番の見方をチェック!

CPUの性能はもちろんシリーズだけで決まるわけではなく、命令の処理速度を決める「動作クロック」や、同時に処理できる作業数を示す「コア数」といった要素も、大きく関わってくる。このような複雑さも、CPUが人間の脳に例えられる所以かもしれない。

専門用語が並ぶと途端にイヤになる人もいるかもしれないので、厳密ではないが、押さえておきたいポイントに絞って解説していこう。

まずは、もっとも目にする機会が多い「Core i」シリーズの名前の見方について。

(1)i直後の数字
Core i5やCore i7といった名称をよく見かけるが、これはCPUの性能別に決められている。つまり、i直後の数字によって基本的な性能の判断が可能となる。

(2)i○右側の4桁の数字
たとえば、「Core i7-7500」のように表記されているが、1桁目の数字(ここでは7)は、CPUの世代を意味。開発が進められるたびに世代が更新されていき、この数字が大きいほど直近に開発されたものということになる(※例は第7世代を意味)。

その後ろの3桁の数字(ここでは500)は、同じ世代のCPU内での性能差を示し、数字が大きいほど高性能だ。

(3)型番の最後に付くアルファベット
(2)で説明した数字の後ろには、「U」や「Y」などのアルファベットが表記されるが、これはCPUの特性を示すもの。たとえばUは「省電力」、Yは「超省電力」などを表し、デスクトップとノートPCでは使われるアルファベットが異なる。

(4)0.0GHz/0コア
GHzの値が大きくなるほど処理速度がよくなり、コア数が大きいほど同時作業の処理能力が高くなる。ただし、使用するアプリなどに応じて最大何コア使えるかは違う。基本的に、Core i3はデュアルコア(2コア)、Core i5とCore i7はクアッドコア(4コア)。

ちなみに、「2コア4スレッド」という表記も見かけるが、これは同じコア数内での性能差を意味し、スレッド数が大きい方がより早く作業できることになる。

◆どんな作業をするかで選ぶべきCPUが変わってくる

型番の読み解き方は、細かいところに多少の違いはあるが、おおむねCeleronシリーズもAtomシリーズも似ていて、応用が可能だ。

原則として、世代が新しく各項目の数値が大きいものがより高性能と言えるが、どの世代のどのCPUを選ぶかは、デバイスをどういった使い方をするかが重要となってくる。

そこで最後に、各CPUを選ぶ上で目安となるポイントをまとめてみたい。

●シリーズごとの性能差
Atom→Celeron→core iシリーズの順に基本性能が高くなる。

●作業別の選択目安
・Atom/Celeron…文書作成やネット閲覧、メールの送受信などがメインかつ価格を抑えたい
・core i3世代…文書作成やネット閲覧、メールの送受信などがメイン
・core i5世代…動画視聴やビジネス使用、オンラインゲームなどに使い、コスパを求めたい
・core i7世代…動画編集、画像編集、大容量のオンラインゲームをはじめ、処理能力を求められる使用で、動作に快適さを求める場合

トータルで安く買えるに越したことはないかもしれないが、基礎知識を踏まえつつ、どんなことをやりたいかでCPUの種類に目星をつけ、そこから価格を絞り込んでいけば、よりコスト感や利用法にあったものが見つけられるはず。参考にしてみてほしい。

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