iPhone X、ASUS「ZenFone 4」、HUAWEI「P10」他も採用する“スリムベゼル”とは?

2017/10/24
スマホの新機種が発売されるときなどに、スペック解説で「ベゼル」という単語を見かけることがある。何を指していて、どんな役割を持っているか、皆さんはご存知だろうか。

◆ベゼルとは「表示画面を守るパーツ」のこと

もともと時計のガラスや宝石などがはまる「受け溝」「溝縁」という意味を持つ英単語である「bezel(ベゼル)」。スマホ以外でもDVDドライブや自転車のライトなどでも使っている言葉で、元の意味から転じて「縁の内側を守るパーツ」という意味合いで使用されるケースが多い。

スマホではディスプレイの“枠”部分、つまり液晶のすぐ外側にあるプラスチックや金属で形成されたパーツのことを「ベゼル」と呼ぶ。ディスプレイ保護の役割のほか、「ホーム」や「戻る」などの物理ボタンが配置されていることが多いが、ベゼル自体がスマホとしての何らかの機能を提供しているわけではない。

それでは、どうしてベゼルの情報がスペックに記載されたり、新機種の売り文句として注目を集めることがあるのだろうか?

それは、ベゼルの面積を狭くすることができれば、スリムなボディーと大きなディスプレイの両立が可能になるからだ。

◆ベゼルを狭くしていくことのメリットは?

たとえば、2017年11月に発売が予定されている「iPhone X」では、極限までベゼルを狭くした「ベゼルレス」なデザインを採用し、広々とした表示画面とコンパクトなサイズ感を同時に実現している。

iPhone Xの発表されているデザインを見ると、ディスプレイのある表面には物理ボタンが一切なく、全面がスクリーンと言ってもいいほどベゼルを大幅にカット。その分を液晶表示に回しているので、端末本体はコンパクトにできるというわけだ。

ベゼルを狭くする効果は小型化や軽量化だけでなく、画面表示されない部分が減ることで、スッキリとした印象も与えてくれる。

またスマホに限らず、薄型テレビの液晶画面などでも、近年ではベゼルレスやスリムベゼルなど、ベゼルを狭くするのがトレンドになっている。

◆スリムベゼルな端末が多数! 2017年の最新モデル事情

最近の機種でベゼルが狭いものとしては、Samsungの「Galaxy S8」シリーズも、端末全面が液晶ディスプレイに見えるような極小のベゼルが特徴的だ。

スリムベゼルのトレンドは格安スマホにも押し寄せていて、たとえばNifMoでも取り扱いのあるHUAWEIの「P10 lite」は、液晶ディスプレイ両サイドのベゼルだけでなく表示部分との境目の余白も薄く、端末を覆うような広々として画面できれいな表示が楽しめる。

同じく「P10」シリーズの「P10 Plus」もベゼル幅が狭くなっていて、大画面でありながら従来の機種よりも片手で持ちやすい。

ほかにもASUSの「ZenFone 4」は、わずか約7.5mmの薄型ボディー&スリムベゼルで、5.5インチのディスプレイでも大きさを感じさせないデザイン。挙げていけば切りがないが、これだけ見てもベゼルのスリム化が主流となっているのがわかるだろう。

以前までの小型化の流れから、十分なディスプレイサイズを両立していくという傾向が見られるようになった最新スマホ事情。新モデルが発表された際には、ベゼルにも注目して自分に最適な機種を見極めてほしい。

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