
最強の無料ビジネスチャットツールは?チャットワーク?Slack?
2017/11/14 藤田 智美社内での情報共有・コミュニケーションを効率化するチャットツールは数あれど、社外とのやりとりにも役立つツールは少ない。ここでは、社外とのコミュニケーションにも役立つマルチプラットフォーム対応のビジネスチャットをご紹介。
◆無料で使えることが重要
社内のコミュニケーションツールとしてチャットシステムを活用している会社は増えてきたが、社外の人とのやりとりはメールで行っているケースも少なくない。だが、プロジェクトの参加者が増えれば増えるほど情報管理に費やす時間が膨れ上がり、個々の負担は増えていく。
社内のコミュニケーションツールとして開発されたビジネスチャットは多くが有料で、社外とのやりとりに対応していないツールも多い。仮に社外コミュニケーション機能が備わっていたとしても、招かれた社外の人はアウェー感が否めないだろう。
LINEのグループトークやFacebook Messengerのグループチャットを仕事で活用するケースもあるようだが、ビジネスで使うにはどちらもタスク管理やファイル共有面で不安が生じる。できれば待ち合わせ時の利用などにとどめたいものだ。
と、ここまで考えたとき、選択肢として浮上するのが、無料で使えるビジネスチャットだ。
◆日本発のビジネスチャットで仕事を効率化
必要な機能が無料で使えるビジネスチャットアプリの中でもオススメしたいのは、マルチプラットフォーム対応のコミュニケーションツールだ。「Slack(スラック)」というグループチャットが有名だが、残念ながら英語版のみの展開。言語の壁なしに快適に使うなら、日本発のアプリを選んでおきたい。(Slackは2017年内に日本語版登場のニュースも)
絶対条件は、「グループチャット」と「タスク管理」、「ファイル共有機能」、そして「メンション(名指し)機能」を備えていること。
なかでも重視すべきは、「共有できるファイルの種類」だ。WordやExcel、Power Pointのファイルは必須で、PDFや画像データ、Adobeのソフトで作ったファイルも共有できれば言うことなし。さらに転送できるファイル容量や、サーバのセキュリティも気になるところだ。
▼最低限必要な機能4種
1:グループチャット機能
2:タスク管理機能
3:メンション機能
4:ファイル管理機能
(JPEG、TIFF、PDF、TEXT、Office系は必須)
▼あると便利な機能3種
1:大容量の転送可能領域
2:投稿の編集機能
3:メール連携機能
以上の条件とスマホ版の見やすさや操作性を総合的に検証した上で選ぶとすれば、大本命はやはり日本製の「チャットワーク」だろう。複数名宛にも使えるメンション機能はグラフィカルで重要な投稿を見逃す心配を軽減できる。メール連携機能も備えていて、見た目もシンプルで使いやすい。仕事の効率が飛躍的にアップするはずだ。
もうひとつオススメしたいのが、2016年に「Sync(シンク)」から名称を変更した「Wantedly Chat(ウォンテッドリーチャット)」。こちらはFacebookログインが可能でより気軽に導入できてSNS感覚で活用できるのがメリット。作成できるグループ数も無制限で、プロジェクトごとにグループを立てるといった利用もできる。
各アプリとも利用者からの招待で登録できるが、公式サイトから個別にユーザー登録することも可能。単独での参加でもアウェー感に萎縮することなく、仕事を円滑に進められそうだ。
※記事内容は2017年10月現在の情報を基に作成。