トヨタ「KIROBO mini」はAIBOの親戚だった!? 相次ぎ登場するペットロボットの実力は?

2018/01/11

トヨタ「KIROBO mini(キロボミニ)」、ソニー「AIBO」、シャープ「ロボホン」など、AI搭載ペットロボットが相次ぎ登場。価格も機能も幅があるので、お手頃価格なKIROBO miniを中心に、どんな体験ができるのかを見てみましょう。

◆コミュニケーションロボット「KIROBO mini」……正体は幼児!?

2006年に生産中止となったソニーのAI搭載ロボット犬「AIBO」が、2018年1月から新型となって登場。30歳代以上の方には懐かしいAIBOの復活もあり、ロボットペット市場が再び脚光を浴びています。

しかし、実は1年ほど前からロボットペット市場が静かなブームになっていたことはご存知でしょうか。AIBO復活も、そうした背景があってのことかと思われます。

なかでも注目されていたのが、トヨタ自動車が発売した「KIROBO mini」というコミュニケーションロボットです。子猿のようにも見えますが、動物より幼児に近いイメージかもしれません。

2016年の発売当初は東京都と愛知県のトヨタ・ディーラー限定販売でしたが、2017年からは全国展開され、現在はどこのトヨタ販売店でも購入することができます。トヨタ・ディーラーを訪れた際に、愛らしい姿を目にした方もいらっしゃるでしょう。

本体価格198,000円(税込217,000円)+オプションで20万円を超えてしまうAIBOとは違い、KIROBO miniの価格は39,800円(税込43,780円)。安いとはいえないものの、ちょっと気になる価格帯です。

その開発テーマは「人に寄り添い、心を通わせる存在」。一緒に連れ歩くことでユーザーの好きなこと&嫌いなこと、出かけた場所などを覚え、話しかけるうちに2人(?)ならではの会話をするよう育ちます。

◆低価格VS高額ロボットの違いは「自立歩行できるか」

最先端IoTロボットでもあるKIROBO miniは、スマホと連動(ペアリング)させることで動き出します。

当初は「よくわからないなー」ばかり返答してきますが、少し経つと、「今日はいっぱい走ったね、お疲れさま」や「おかえり、ぽかぽかお風呂が待ってるよ」などと話してくれるように。好きな車を尋ねると、返ってくるのは「プリウス」。「ホンダのデミオもいいけれどね」などとも話すようで、会話もバラエティに富んでいます。

ちょっと残念なのは、座ったままで立ち上がらないこと。座った姿勢が高さ10センチほどなので、手のひらサイズの小さなパートナーだと考えればいいでしょう。

車内では、カップホルダー用の専用ケースに座らせます。ドライバーとは絶えず向き合う位置関係で、いかにも自動車メーカーらしい仕様です。また、トヨタのロボットだけに、車で一緒に出かけることが、AI学習のきっかけにもなっているようです。

これらのできることと&できないことを見ていくと、高額なロボットとの違いは、自立する=いろいろな動きをするか、そうでないかの部分が大きそうです。かわいらしい仕草を求めるならAIBOなどで……という住み分けでしょうか。

◆KIROBO miniとAIBOには不思議な縁が!? 自立型なら「ロボホン」もお忘れなく!

実は、KIROBO miniの開発・生産元はソニーから独立したパソコンメーカー「VAIO」。生産するVAIO安曇野工場も、かつてはAIBOを作っていたので、つまり両者は親戚関係と見て取ることも!?

また、自立歩行型ロボットには、シャープが2016年から販売している「ロボホン」もあります。こちらは電話・メール・カメラなど携帯電話機能を搭載した“モバイル型ロボット電話”という位置付けで、価格はAIBOと同じ198,000円(税込217,000円)。

愛玩的な低価格帯ロボット(KIROBO mini)と、自立歩行するヒューマノイド系ロボット(AIBO/ロボホン)は、同じAI搭載ロボットでもいろいろな違いがあると考えたほうがよさそうです。

さて、皆さんならどちらを選ばれますか?

※記事内容は2017年12月現在の情報を基に作成。

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