
もう山奥でも圏外で困らない?! 続々増えるWi-Fi環境が整ったキャンプ場
2018/01/30大自然に囲まれたキャンプでは日常を忘れたいものの、Instagram(インスタグラム)やTwitter、LINE用にWi-Fi環境だけはほしい。そうしたニーズに応え、全国各地にWi-Fi完備のキャンプ場が増えつつあることをご存知でしょうか。
◆通信環境だけは時代遅れのキャンプ場に異変あり!?
皆さんの中には、仲間や家族とのキャンプを楽しまれている方や、行ったことはないけど気になっているという方も多いのでは、と思います。アウトドアは今やレジャーの定番でもあり、ホームセンターには必ずといっていいほど、バーベキューやキャンプ用品などのコーナーがあります。
そうした中で、気になることのひとつが「キャンプ場の通信環境」です。
山間部に多いキャンプ場では、携帯電話がつながらない場所も珍しくありません。管理棟がある大型キャンプ場でも、通信手段は固定電話だけというキャンプ場が多いのです。
こうした通信事情は非常災害時の不安要素にもなるため、最近は管理棟にフェムトセルを設置し、携帯電話が使えるようにしているキャンプ場も増えてきました。(フェムトセルとは、固定電話回線に接続する簡易携帯基地局のこと)
とはいえ、本来は家庭用の機器だけに通信エリアが狭く、設置しても携帯電話が使えるのは管理棟周辺のみというのが実情。Wi-Fi利用などでのネット接続は事実上不可能なキャンプ場が大半でした。
ところが、最近はWi-Fi環境を整備したキャンプ場も見受けられるようになってきました。
その中には、携帯電話がつながらないのにWi-FiはOKという、画期的なキャンプ場まで誕生。茨城県に新規オープンした「大和の森 高萩スカウトフィールド」などは、そのひとつです。
◆グループ学習や体験イベント向け施設だがネット接続を優先して話題に
こちらはボーイスカウト日本連盟が管理・運営するだけに、子どもたちが参加する体験型イベントでのSNS情報発信のため、LINE利用が不可欠とのこと。通話よりもネット接続を優先したアウトドアフィールドとして、各方面から注目を浴びているのです。
ちなみに、ボーイスカウトの世界大会はWi-Fiが重要インフラとなっており、欧米ではWi-Fi完備のキャンプ場が増えているのだとか。
同キャンプ場はグループ学習や体験イベント向け施設なので、一般のファミリーキャンプでは利用できません。ちょっと残念ですが、関東・南東北エリアにお住まいの方は、お子さんたちの体験キャンプ候補地として覚えておきましょう。LINEでキャンプ場のお子さんとつながれば、安心感も増すはずです。
◆Wi-Fi完備のキャンプ場がアウトドアの最先端に
一般利用も可能なキャンプ場を、たとえば関東からの1泊圏内でいくつか挙げてみますと、
【埼玉県】
・リバーサイド長瀞オートキャンプ場
【神奈川県】
・西丹沢マウントブリッジキャンプ場
【栃木県】
・ナラ入沢渓流釣りキャンプ場(日光市)
【山梨県】
・オートリゾートパーク ビッグランド(北杜市)
【長野県】
・四徳温泉キャンプ場(上伊那郡中川村)・斑尾高原キャンピングパーク・オートキャンプ場スウィートグラス(北軽井沢)・白山ブナの森キャンプ場(白川郷)
【静岡県】
・不動の滝自然広場オートキャンプ場(川根村)
などが挙げられます。
ほかにも、本州各地の大型キャンプ場ではWi-Fi整備が進んでいます。北海道や九州・四国は難しいかもしれませんが、関東・中部・関西圏なら、数泊の行程をWi-Fi完備のキャンプ場でプランニングすることも可能でしょう。
自然の中で過ごすキャンプにWi-Fiが必要かどうかは別として、Wi-Fi環境がキャンプ場を選ぶ理由になる日も、そう遠くないかもしれません。
※記事内容は2017年12月現在の情報を基に作成。