
スマホの使いすぎが原因?ブルーライトがもたらす「スマホ太り」の実態
2018/07/17 藤田 智美「食べ過ぎた覚えはないのに体重が増えてきた」「ダイエットをしているはずなのにむしろ太った」そんなお悩みを抱えている人も多いのでは? 体型変化が気になる人は、「スマホ太り」を疑ってみましょう。
◆スマホの使い過ぎで太りやすくなる!?
現代人にとってスマホは生活の必需品。外出先ではもちろん家の中でも四六時中、携帯していないと落ち着かず、なかには夜寝る間際まで操作しているという人もいるようです。
一方で、そんな現代人のスマホライフに警鐘を鳴らす声も多く、「歩きスマホ」や「スマホ首(ストレートネック)」などは社会問題として取り上げられているほど。同じくスマホ使用のリスクとして取り沙汰されているのが、ブルーライトによる影響です。
スマホ画面が発するブルーライトが身体にもたらす影響として、眼精疲労や頭痛、眠りの質の低下、自律神経の乱れなどがあげられますが、実は最近の研究で、体重増加につながる可能性もあることがわかってきました。
昼夜を問わず長時間ブルーライトの光を浴び続けることで、空腹感と糖の代謝に変化が表れ、食事の量や間食の頻度が増えてしまうおそれがあるというのです。
◆深夜帯のスマホいじりはリスク大!?
特に深夜の操作は「スマホ太り」のリスクが上がるといわれています。
夜遅くまでスマホの光で目が刺激されると、脳が昼間だと勘違いして、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を抑えてしまいます。
その結果、体内時計が乱れ、睡眠の質も低下し、食欲を司るホルモンにも影響を及ぼします。そればかりか、十分な睡眠が取れないことで代謝が促されず、脂肪が燃えにくい状態に陥ってしまうことも。
「毎日カロリー計算をしているから太るはずがないのに!」と思う人もいるかもしれませんが、たとえ食事の量を制限していたとしても、小腹を満たすためのお菓子や夜食の比重が大きければ、体重や脂肪が増える可能性は否定できません。
そのうえ代謝が滞ってしまっては、ダイエット効果も半減。太りやすく痩せにくい体質になってしまいます。
「スマホ太り」を防ぐには、スマホを操作する時間を制限したり、深夜の使用を控えるなどの対策を講じる必要がありそうです。この機会に、スマホの使い方を見直してみてはいかがでしょうか?
◆スマホ操作時の姿勢も重要
また、スマホを使うときの姿勢も重要です。
脚を組んだり、首や背中に負担がかかる姿勢でスマホを操作していると、血液の流れや代謝が悪くなって脂肪が蓄えられやすい状態に。「スマホ太り」にもつながりやすいので、注意が必要です。
なかでも危険度が高いとされているのが、長時間同じ体勢でスマホを操作する人。同じ姿勢を持続すると筋肉が緊張し、血行が悪くなります。放っておくと慢性的なこりにつながり、いつまでたっても代謝が改善しません。
「スマホ太り」を回避するためにも、ストレッチや入浴で首や肩、腰まわりをよくほぐし、その日の疲れはその日のうちに解消するよう心がけてください。
実は、近年話題の「スマホ首」も「スマホ太り」の原因のひとつ。スマホの使用時間を減らしたり、1~2時間に1度はストレッチでこり対策を行うなどして、「スマホ太り」しにくい状態を保つようにしてみてください。