
エアコンおすすめ節電方法│つけっぱなし?自動運転は電気代が高い?
2023/07/26夏冬の必需品エアコンですが、やはり気になるのは電気代。使用頻度も高いため、エアコンは冷暖房機器の中でも電気代が高い言われていますが、実はその節電方法に誤解も多いのも事実です。
この記事では、エアコンのおすすめの節電方法を紹介していきます。
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エアコンの節電方法…多くのウワサがあるけど本当のところは!?
テレワークも増えた自宅で快適に過ごすには、冷暖房機器が欠かせません。エアコンをフル稼動させている人も多いのではないでしょうか。
そうなると怖いのが電気代ですが、経済産業省・資源エネルギー庁の調査データによれば、夏の電力需要ピーク時間帯(北海道を除く14時頃)における電気の使われ方は、2番目に多い冷蔵庫が17%なのに対し、エアコンは58%と圧倒的です。
冬場の方が外気温と設定温度との差が大きく、より大きな電気量を消費するため、一般的には夏場より冬場の方がエアコンの電気代は高くなります。
環境省によると、夏季室温は28℃、冬季室温は20℃にすることを推奨しています。
また、エアコン設定温度を1℃緩和した場合の消費電力量は、冷房時約13%、暖房時約10%削減されると見込まれています。
出典:環境省
エアコンを中心とした節約・節電方法を行っている人も多いでしょうが、なかには誤解していることも。というのも、実は「節電にならない!?」エアコンの間違った利用法をしてしまっているケースがあるのです。
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エアコン節電の誤解1:冷暖房中に換気扇は不要
エアコンと換気扇の併用は必要ないと思っている人も多いと思います。
基本的にエアコンには換気の機能がないため、換気扇と併用することで室内の空気循環がよくなり、エアコンの冷暖房効率アップが見込めます。
換気をすることで冷えた空気が逃げてしまうか心配になりますが、エアコンは起動時に消費電力が多くなるため、設定温度を28度程度で維持した状態で換気を行うことが、結果的に消費電力を抑えることになります。
電気代を節約できるだけでなく、汚れた空気の入れ替えや乾燥防止という健康面のメリットも大きいので、換気扇を併用して回すことをおすすめします。
エアコン節電の誤解2:ドライ(除湿)は冷房より確実にお得
冷房は「室内の空気の温度を下げる」のに対し、ドライは「室内の空気の湿度を下げる」ための機能という違いがあります。
ドライ機能には「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2種類があり、温度を下げるために少し冷たくした空気を室内に戻す「弱冷房除湿」が一般的です。
一方で、聞き慣れない「再熱除湿」は空気中の水分量を減らすために、エアコンが取り込んだ空気を低温化して除湿し、下がった空気を室内向けの適温に温め直す機能で、涼しくするのとは逆に、暖かくする作用もあります。
気になる電気代について、一般的な出力2.8kWのエアコン(設定温度24℃、1時間あたりの運転)で比較してみます。
単純な電気代だけを比較すると、「弱冷房除湿<冷房<再熱除湿」という順にコストが高くなる結果に。
単純な電気代だけを比較すると、「弱冷房除湿<冷房<再熱除湿」という順にコストが高くなりますが、必ずしも冷房よりドライの方が電気代がかからないというわけではなく、どの除湿機能を使っているかがポイントです。
また、ドライはあくまでも湿度を下げる機能なので、暑さが厳しいときは除湿量も高い冷房で一気に室温下げ、自動運転で設定温度を保った方が、電気代が節約できることもあります。
使っているエアコンによっては、もともと除湿よりも冷房機能の方が省エネなケースや、冷房と除湿で消費電力が変わらないものもあるので、節電という観点からは、各機能の特徴を理解し、季節や気温によって使い分けることが、最終的には電気代の節約へとつながっていきます。
エアコン節電の誤解3:エアコンの「送風」機能は意味がない
最近のエアコンには、使用後に自動で送風を行う機能があります。エアコン内部のフィルターを乾かし、カビや結露を防ぐ機能なので、通常はONにしておきましょう。
また冷房前に送風機能を使うことで、誤解1で触れた換気扇と同様に、室内の空気が循環するようになって冷房効率を高める効果に期待できます。
室内の空気循環を促がすためには、サーキュレーターの使用も有効です。暖かい空気は上に上がる性質があるため、冬季は特に上部を循環させ、エアコンの風向きも下向きにすることをおすすめします。
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エアコン節電の誤解4:エアコンの「自動運転」は電気代が高くなる
エアコンとは「命令どおりに全力で運転する」機械です。温度を変更したり、違う機能を使い分けると、その度に“ゼロから全力運転”することに。非効率になりがちなので、自動運転の方が節電になるケースも多いのです。
つまり、こまめにエアコンをオン・オフするよりも、設定温度になるまでは強風で、それ以降は微風などに切り替え運転してくれる自動運転が、節電・節約につながりやすと言えます。
エアコン節電の誤解5:エアコンの室外機はメンテ不要
最初に設置してもらったまま、引っ越した部屋にあったものを使い続けたままなど、室外機は放置されやすくなっています。この室外機にも節電ポイントがあります。
室外機背面にある網目状の金属板が埃やゴミなどで目詰りしていると、運転効率が落ち、電気代がかさんでしまう要因になるため、普段からきれいな状態にしておくのがポイントです。
室外機の掃除の目安としては、エアコンを使い始める夏や冬に入る前に1度ずつ行うのが理想です。
・プロペラをカバーしている網状の吹き出し口:歯ブラシや掃除機などを利用
・室外機の裏面:裏側や側面の金属板部分は曲がりやすいため、歯ブラシなどで優しく掃除
・水抜き穴:割りばしや歯ブラシなどで汚れをかき出す。ドレンホース内の汚れもチェック
また、掃除と合わせて大切なのが、室外機周辺の環境です。特に周りが囲まれてしまうかどうかは重要で、「冷房能力2.2kWエアコンの室外機を囲って空気の流れを妨げた場合、 冷暖房効率が17.7%下がる」という、東京電力による調査結果もあります。
・ファンからの放熱が滞らないよう周辺にものを置かない
・室外機に直射日光を当てないようにする
以上のような点に気を付けておきましょう。
エアコン節電の誤解6:エアコンつけっぱなしはNG
エアコンは起動時がもっとも多く電気を消費しやすく、設定温度に到達後、室温を維持するのにはそれほど多くの電力はかかりません。
つまり、部屋を出入りするたびにエアコンのオン・オフを繰り返すと、それだけ消費電力が増してしまので、短い時間でのオン・オフをするよりは、冷暖房をつけっぱなしの方が節電につながる可能性は高いと言えます。
エアコンのスペック表にある最小電力と最大電力を使って電気代の参考値を計算し、比較してみましょう。
つまり、部屋を出入りするたびにエアコンのオン・オフを繰り返すと、それだけ消費電力が増してしまうことに。エアコンのスペック表にある最小電力と最大電力を使って電気代の参考値を計算し、比較してみましょう。
最大電力は起動から設定温度になるまでなど室温と設定温度の差が大きいときに使われる電力で、最小電力は室温と設定温度の差が小さくなり安定運転になった際の電力とします。
冷暖房の消費電力:
最小150W~最大800Wの場合・1時間あたりの電気代
・最大電力:(800W÷1000)kW×27円=21.6円
(※新電力料金目安単価・税込27円/kWh(公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会)で計算)
1時間の間で最大と最小の間を変動し、電気代は約4~22円の差が出ます。この数字を見るだけでも、すぐに戻る外出ならエアコンはつけたままの方が電気代を節約できることがわかります。
目安としては、
・30分~1時間程度の外出:つけっぱなし
・数時間以上の外出:切って出かけた方がベター
といった感じでしょうか。
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買い替えが必要な場合は家電専門店に相談を
エアコンの新しい機種であれば機能面だけでなく、消費電力量も改善されているため節電にもつながります。
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※2023年7月時点の情報です。
※節電を意識しすぎて熱中症になってしまわないよう、対策の参考情報としてご活用ください。特に、お年寄りや体調が悪い方は「節電」を意識しすぎるあまり、エアコンを使うのためらったり、我慢をしすぎないようご注意ください。
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