
こんなに簡単! 電気(新電力)切り替え方法とメリット&デメリット解説
2018/12/012016年に始まった「電力の自由化」ですが、皆さんは利用されていますか? 最近ではテレビCMや電車内の中吊り、インターネットなど、さまざまな場所で宣伝を見かけますが、実際にはどれくらいの人が「新電力」に移行したのでしょうか。切り替え方法やメリット・デメリットを合わせ、改めて電気の切り替えについて考えてみます。
◆新電力の状況
電力の自由化とは、簡単に言ってしまえば自分が好きなところから電力を買うことができ、電気料金を安くできる可能性があるということです。皆さんも、プロバイダーや携帯キャリアなどが実施している割引プランを見聞きしたことがあるのではないでしょうか。
ただ不思議なことに、自分の周りで話を聞いてみてもあまり新電力に移行している人に出会わない……という人もいるのでは?
経済産業省・資源エネルギー庁が今年7月に発表した「電力小売全面自由化の進捗状況について」によると、新電力の切り替えは、自由化以来2年で10%を突破していることがわかります。
・全販売電力に占める新電力シェア:12.7%
・家庭向け新電力へのスイッチング件数:約622万件
これに以前から電力を販売していた電気事業者内での切り替えを含めると、その数値は16.2%となり、実際はなかなか高い割合で新電力への移行が行われているようです。
◆新電力の大きなメリットは「割引」&「付加サービス」
では、新電力に切り替えるとどのようなメリットがあるのでしょうか?
(1)毎月の電気料金が安くなるケースが多い
さまざまな企業が特長を生かしたプランを提供しており、豊富な料金メニューやサービスから選べます。住んでいる地域や電気の使用量といった条件で変わってきますが、今よりも電気代が安くなる新電力もあります。
料金シミュレーターで簡単に調べられるので、まずはチェックしてみてください。
たとえば「@niftyでんき」の場合、1年間でどれくらいオトクになる?
⇒「電気料金シミュレーター」
(2)請求を1本化できる&セット割などの魅力的な料金体系
CMなどを見ていて目に付くのが「まとめ割」や「セット割」といった割引プラン。たとえばニフティの「セット割」のように、「でんき」と「ガス」の公共料金をまとめるだけでも割引があるので、請求書をまとめられる以外のメリットも受けられます。
⇒「@nifty ガス」の詳細はこちら
(3)移行キャンペーン・プレゼント
新電力会社や切り替えの時期によっては、お得な切り替えキャンペーンなどを実施していることもあります。切り替えを考えている人はチェックしてみましょう。
◆電気切り替えによるデメリットはある?
こうして見ると新電力にはいろいろメリットがありますが、使用する地域や状況によっては、残念ながらお得にならないケースも……。
(1)現状の電気料金より値上がりすることも
自宅がオール電化の人や、一人暮らししている人は注意。事前にシミュレーターでの確認を忘れずに実施しましょう。
(2)解約の際、違約金がかかる場合がある
新電力のプランの中には一定期間の契約のほか、何かしらの条件により中途解約時に解除料金が必要となるところもあります。
(3)支払い方法が限定されることがある
口座振替、クレジットカード払い、コンビニ払いなど、電気料金の支払い方法はいくつかありますが、新電力では口座振替のみ、クレジットカードのみと決められている場合が多く見られます。
(4)検針票が有料、または発行できない
新電力では、使用量や料金をネットで確認する方式が多く、紙の検針票が有料であったり、もともと発行していなかったりということもあります。
また、一部のマンションやアパートなどでは、そもそも新電力の契約ができない……なんて場合も。その他の新電力切り替えに関する疑問は、「新電力切り替え講座」で確認してみてください。
◆難しくない! 電気切り替えの方法
ここまでメリット・デメリットを中心に新電力について見てきましたが、最後に、新電力の切り替え手続きの流れを、「@niftyでんき」を例に紹介しておきます。「検針票」さえ手元に用意すれば、あとは電話1本で手続き可能です。
【電気切り替えの主な手順】
(1) 契約中の電力会社発行の「検針票(電気ご使用量のお知らせ)」を用意する
(2)切り替えたい新電力会社(この場合は@niftyでんき)ホームページor電話で申し込み
(3)電力メーターがアナログメーターの場合、スマートメーターへ交換(※無料)。工事の立ち会いは不要
⇒「@niftyでんき」への切り替え方法の詳細はこちら
現住所のまま切り替える場合、現在契約している電力会社の解約手続きは、切り替え先の新電力会社がやってくれるので、あとは自動的に切り替わった新電力を利用し始めるだけ。
※引越しなどで新しい住所で新電力を利用する場合、現在の電気契約を廃止する手続きと、引越し先で使用される電気の新規契約の手続きが必要になるため、それぞれの電力会社にご確認ください。
家計の節約手段として有効な電気料金の見直しは有効な方法のひとつです。自分のライフスタイルやニーズに合った新電力プランに切り替え、お得に電気代を節約してみませんか。