国内初盗難自転車補償付自転車IoTサービス「PedalNote(ペダルノート)」に注目

2018/12/13

ネット活用術の“シェア”概念を盗難自転車対策に取り入れた、盗難自転車補償付自転車IoTサービス「PedalNote(ペダルノート)」をご存知ですか? 今回は、新発想で生まれた国内初の自転車盗難対策アプリ&サービスについて考えます。

◆利用者同士の“シェア”で盗難自転車を捜索

自転車といえば、悩ましいのが盗難問題。皆さんの中にも、愛用の自転車を盗まれて悲しい思いをされた方が少なくないかもしれません。自転車が盗まれると、残念ながら自力で探すしかほぼ手がない……という厳しい現実もあります。

そこで考案されたのが、自転車に乗るオーナー皆が協力し合い、盗難・紛失・迷子の自転車を探し出そうというプロジェクト「PedalNote」です。

まずは、どのようなシステムなのかを簡単に解説しましょう。

・公式サイトから利用者登録し、スマホに専用アプリを導入
・自転車に専用ビーコンを設置~ビーコンと自転車をアクティベート(連携)
・半径400メートルの範囲内なら、ビーコンのついた自転車の位置がスマホに表示される
・範囲外では、他の利用者が感知したビーコン情報を基に、自転車の現在地がわかる(=捜索支援サービス)

自転車の利用者同士が自動的に協力し合うという“シェア”概念は、従来にはなかった考え方です。このネットワークが全国規模で構築されれば、盗難自転車の発見にかなり有効なのでは?

そのためには、利用者の増加がポイントでしょう。新しいサービスで知名度も低く、すぐには難しいかもしれませんが、長い目で見ていきたいところ。自転車の盗難を不安に感じる方は、検討してみる価値がありそうです。

◆新スタイルの盗難補償付・自転車IoTサービス

「PedalNote」の利用にはいくつか注意点もあるため、もう少し詳しく見ていきましょう。

自転車に取り付けるビーコンは、提携店で購入・設置できますが、最寄りの提携店がなければ、利用は難しいケースも。大手のスポーツサイクル専門店「Y’s Road」などチェーン店もありますが、全国津々浦々とは言い難いようです。

利用には、「FREE」「BASIC」「ADVANCE」という3つのプランがあります。

見舞金とは、盗難された自転車が捜索支援サービスで発見されなかった場合に支払われる、補償金のようなもの。高額プランでは、提携店での自転車買い替え金額に充当されるとのこと。

有料プランは自転車保険とタイアップし、提携店での無料診断サービス、故障修理無料サービス、個人賠償責任補償なども含まれます。

やはり、最寄りの提携店があるかどうか、信頼できる“行きつけの自転車屋さん”を作れるかどうかが、サービスのポイントになりそうです。提携店がもっと増えると、利用しやすくなるのですが。

「PedalNote」の盗難自転車補償付自転車IoTサービスは、日本初の試み。IoTと電波発信装置=保険&補償を組み合わせた、見守りサービスの新ビジネスモデルとしても注目されています。

解決策を見いだせなかった自転車の盗難問題に、利用者間のネットワークで対応できるのかどうか。自転車に乗る皆さんひとりひとりが、考えてみませんか?

※記事内容は2018年11月現在の情報を基に作成。

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