ワイヤレス充電の仕組みってどうなってる?選び方からメリット&デメリットまで

2019/02/08
少し前までは高価で“キワモノ”的な扱いをされることもあったスマホのワイヤレス充電器ですが、2018年後半から市場価格が急速に下がり、今や注目の最新ガジェットに。初めてのワイヤレス充電では何に注意すればいいのか、製品選びのポイントと合わせて解説します。

◆スマホ・ワイヤレス充電のキーワード「Qi(チー)規格」

最近、オフィスなどで見かける機会が急激に増えてきたガジェット。デスクの上などに置かれた、ちょっと厚めなマウスパッドのようなもの。そう、スマホのワイヤレス充電器です。

ワイヤレス充電とは、ケーブルを使わずに電力を送る「ワイヤレス電力伝送」と呼ばれる原理のこと。スマホの充電には、「非放射型」の「電磁誘導方式」が用いられます。

なにやら難しそうな言葉ですが、充電器本体とスマホのコイル間で起こる電磁誘導(=誘導電流)により、電力を伝送する仕組みのこと。磁石同士を近づけると磁界が発生して電流が流れる、という理科の実験を思い出された方もいるのでは?

この「電磁誘導方式」をベースに策定されたワイヤレス給電の国際標準規格が、「Qi規格」。事実上の世界標準なので、自分のスマホが規格に対応していれば、ワイヤレス充電が可能になります。

iPhoneでは、iPhone8/iPhoneXなどの「第11世代」以降から全モデル対応ですが、Android端末はメーカー・機種ごとに対応が異なるため、注意が必要です。

ワイヤレス充電器には、スマホを立てかけて充電する「スタンドタイプ」と、上にスマホを置く「パッドタイプ」があります。

最近の流行は「使わないときでも邪魔になりにくい」パッドタイプですが、狭いスペースの有効活用や、プッシュ通知や動画視聴など充電中のスマホ利用には、スタンドタイプが便利。タイプによる価格差はないので、利用シーンに合わせて選びましょう。

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▼ ELSONIC iPhoneX/8/8 Plus 対応 ワイヤレス充電器

◆スマホ用・ワイヤレス充電器は「コイル数」と「出力」がポイント

ワイヤレス充電器を導入する際、製品仕様で確認しておきたいポイントが「コイル数」。充電失敗はワイヤレス充電器の“あるある”ですが、内蔵コイルの数が多いほど、電磁誘導が起きやすく、充電の失敗も少なくなるのです。

ただし、コイル数が多いほど価格も高くなります。予算と相談しながら、できるだけコイル数が多い製品を選べば安心です。

充電の失敗はパッドタイプの方が起きやすいとも言われています。セットしたスマホと充電器の中心が少しズレただけでも、電磁誘導がうまく発生せず、充電に失敗するケースがあるためです。

面倒な方は、スマホが固定されてズレない、スタンドタイプを選ぶのが無難かもしれません。

[スタンドタイプ おすすめワイヤレス充電器]
▼ ELSONIC クーラーQi充電スタンド


製品仕様では、充電器の出力も重要なチェック項目です。

現在の製品では5W、7.5W、10Wの3種類が主流で、出力が大きいほど充電は速く、価格も高くなります。速いといっても有線接続には敵わないので、急速フル充電用に充電ケーブルを併用するなら、安価な低出力タイプでも。

また、ケースを装着した状態では充電できないことも。ケースとワイヤレス充電器の形状・タイプにもよるため、ダメならば大人しくケースを外して充電しましょう。

以上からワイヤレス充電のメリット&デメリットをまとめると、

○ 便利で簡単
○ ワイヤレスなのでスマート
△ 充電に失敗する可能性あり
△ ケースを外さないと充電できない可能性あり
× 充電が遅い

といったところでしょうか。新しいモノ好きなら買って損はないガジェットなので、お試し感覚で利用してみるのもいいかもしれませんよ。

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※記事内容は2019年1月現在の情報を基に作成。