「キャッシュ」とは-意外と知らないIT用語の基本

2020/01/20

パソコンやスマホを使っているとき、よく見聞きする言葉の一つに「キャッシュ」という用語があります。

「ブラウザのキャッシュをクリアすれば動作が軽くなる」「キャッシュを削除すれば空き容量が増える」など、なにかと“邪魔者”扱いされているイメージもありますが、そもそもキャッシュって何なのでしょうか?

キャッシュとは?

キャッシュは英語で「cache」と表記し、「貯蔵所」「隠し場所」という意味を持ちます。このことから、一度読み込んだ内容・情報を一時的に保存しておくことで、次回閲覧する際に素早く読み込めるようにするための方法のことを表します。

たとえば本棚から必要な本を出してデスク上に置いておけば、次にその本が必要になったときすぐに使える、というイメージをしてもらうとわかりやすいかもしれません。

少し詳しく解説しておくと、キャッシュメモリはCPUとメモリの間にあり、メモリから一度読み出したデータを再利用することで、次回以降のCPUの処理効率を高める効果が生まれます。

ちなみに、同じキャッシュという言葉でも、現金を指す場合は「cash」で、英語の綴りが異なります。

 

キャッシュの種類

キャッシュにはいくつか種類があり、パソコンやスマホを使う上では、以下の2種類が代表的なものとなります。

・ブラウザキャッシュ:ブラウザで一度取得したデータを保存したもの
 
・サーバーキャッシュ:過去に作成したファイルがサーバーに保存されたもの

 

なお、似たようなものに「Cookie(クッキー)」がありますが、こちらは保存するデータ内容に個人情報が含まれる点が大きく異なります。

「Cookie(クッキー)」とは?-意外と知らないIT用語の基本

キャッシュはWebページの表示速度を上げる

キャッシュについてわかりやすい例を挙げると、ブラウザでWebページを見ているときにキャッシュが活躍してくれています。

インターネットでページを閲覧した際、一度アクセスしたページのデータをブラウザで一時的に保管し、2回目以降にアクセスした際、表示スピードを上げるなど快適なブラウジングを実現してくれます。

特に画像などが多いページでは有効で、先ほど説明した2種類のキャッシュが活用されています。

 

キャッシュのデメリット

便利なキャッシュにも以下の2つのデメリットがあります。

 

更新された内容が即反映されない場合あり

Webページの情報が更新された際、以前のキャッシュが残っていると、古い内容が表示されるケースがあります。解決策としては、「F5」キーを押すなどしてページを読み込み直せば大丈夫です。

 

キャッシュが貯まりすぎると動作が遅くなる

表示速度を上げてくれるキャッシュも、増えすぎると動作や容量を圧迫してしまいます。ブラウザやアプリなど、それぞれの手順に従って定期的にキャッシュをクリアしましょう。

 

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