
テザリングとは?通信量はどれぐらい?iPhoneやAndroidでのやり方と注意点を解説
2023/03/08スマホには、「テザリング」という機能があります。
テザリングはスマホにWi-Fi発信機の役割をもたせて、他のデバイスからのインターネット通信を可能にします。
テザリングを利用することで、モバイル回線に対応していないパソコンやゲーム機でインターネットが利用でき便利ですが、テザリングで利用するのはあくまでモバイル回線である点に注意が必要です。
本記事では、テザリングとはどのような機能なのか解説します。使い方はもちろん、通信量の目安も紹介するので参考にしてください。
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テザリングとは
テザリングとは、所有しているスマホをモバイルルーター化する機能です。
テザリングを利用する場合、モバイル回線と契約しているスマホにパソコンやタブレットを接続することで、インターネット通信が可能になります。
テザリングでスマホに接続できるデバイスの数は多く、Wi-Fiに対応している機器なら利用可能です。
パソコンやタブレットはもちろん、ゲーム機でも問題ありません。
テザリングは仕事での外出中、パソコンからメールや書類のやり取りをする必要がある場面で役立ちます。
テザリングの使い方
テザリングの使い方は以下の3通りあります。
・Wi-Fiテザリング
・Bluetoothテザリング
・USBテザリング
それぞれに良さがあるので、状況に応じて使い分けるといいでしょう。
iPhoneのテザリングで最初にやること
iPhoneでテザリングを利用する場合、最初にモバイルルーターの役割をする端末に名前を付けておきましょう。
名前を付けておくと、他のデバイスから接続する際に設定がスムーズになります。
iPhoneの端末名を変更する場合、まず以下の手順で進みます。
2.「一般」をタップ
3.「情報」をタップ
4.「名前」をタップ
次の表示される画面で下記の通りに名前を変更すればOKです。
2.任意で端末の名前を入力
3.「完了」をタップ
Wi-Fiテザリング
Wi-Fiテザリングとは、従来のWi-Fiへの接続方法でパソコンをスマホにつなぐ方法です。
スマホ側で設定をしたら、あとは他のデバイス側でいつも通りのWi-Fi接続設定をするだけです。
iPhoneの場合
iPhoneのWi-Fiテザリングを利用する場合、最初に下記の手順で端末側の設定を有効にします。
2.「インターネット共有」をタップ
3.「Wi-Fiのパスワード」をタップ
4.他のデバイスがテザリングで接続する際に入力が必要なパスワードを設定する
5.「完了」をタップ
6.「ほかの人の接続を許可」をONにする
上記の設定が完了したら、他のデバイスで以下の通りに操作します。
2.接続先一覧から親機となるiPhoneの名前を選択
3.iPhone側で設定したパスワードを入力
以上でテザリングの設定は完了です。
Androidの場合
AndroidのWi-Fiテザリングを利用する場合も、最初に下記の流れでアクセスポイントの設定画面を開きます。
2.「無線とネットワーク」をタップ
3.「テザリングとポータブルWi-Fiアクセスポイント」をタップ
4.「アクセスポイントを設定」をタップ
「アクセスポイントを設定」の画面では、以下3つの項目を設定します。
項目 |
内容 |
アクセスポイント名 |
親機が発進するアクセスポイントの名前、子機でWi-Fi接続設定をする際に選択する項目になる。 |
暗号化タイプ |
通信の暗号化方式、もっとも安全性の高い「WPA PSK」を選択するのがおすすめ。 |
パスワード |
子機が親機のスマホに接続する際に入力するパスワード。 |
設定ができたら「←」をタップして、アクセスポイント名の項目をオンにします。
最後に接続したいデバイス側で以下の設定を行ったら完了です。
1.Wi-Fi接続設定画面を開く
2.接続先一覧から親機となるスマホのアクセスポイント名を選択
3.スマホ側で設定したパスワードを入力
Bluetoothテザリング
Bluetoothテザリングは名前の通り、Bluetoothでつないでインターネット接続を可能にする方法です。
BluetoothテザリングはWi-Fiテザリングよりもスマホのバッテリー消費が少ないメリットがありますが、Wi-Fiテザリングと比べると通信速度が遅くなるのがデメリットです。
iPhoneの場合
最初に接続させたいデバイスのBluetoothをONにしたうえで、以下の通り接続先のiPhoneとペアリングさせます。
2.「Bluetooth」をタップ
3.「Bluetooth」の項目をONにして、ペアリングしたいデバイスを選択
そしてiPhone側で以下の通りテザリングを有効にすればOKです。
1.設定を開く
2.「インターネット共有」をタップ
3.「他の人の接続を許可」の項目をONにする
Androidの場合
最初に接続させたいデバイスのBluetoothをONにしておきます。
次にAndroid側で以下の設定を行ない、それぞれの端末がペアリングしている状態にしてください。
2.「機器接続」をタップ
3.「Bluetooth」をオンにする
4.表示される使用可能なデバイス一覧からデバイスを選択
5.「Bluetoothペア設定要求」の画面で対象機器に間違いがないか確認のうえ、「ペアリング」をタップ
ペアリングができたら、Android側で以下のテザリングを行えば完了です。
2.「ネットワーク」をタップ
3.「テザリングとポータブルアクセス」をタップ
4.「Bluetoothテザリング」の項目をONにする
USBテザリング
USBテザリングは、パソコンとスマホをケーブルで接続する方法です。
パソコンからスマホに給電されるため、接続される端末のバッテリー消費が気にならないメリットがあります。また、ケーブルを使うため通信に侵入されず、セキュリティ面での安全性が高い点もメリットです。
しかし、出先でノートパソコンを利用する場合、パソコン側のバッテリー消費が早くなる恐れがあるので注意しましょう。
iPhoneの場合
対応ケーブルを使いiPhoneとパソコンを接続して、iPhone側で以下の通りに設定するとUSBテザリングでインターネットを利用できます。
2.「インターネット共有」をタップ
3.「他の人の接続を許可」の項目をONにする
Androidの場合
対応ケーブルでAndroid端末とパソコンを接続したうえで、以下の通りに設定すればUSBテザリングが可能になります。
2.「無線とネットワーク」をタップ
3.「テザリングとポータブルアクセス」をタップ
4.「USBテザリング」の項目をONにする
テザリングの通信量・消費する目安
テザリングで消費する通信量は、どのデバイスでインターネットを利用するかで異なります。
特に大きな違いが出るのは、下記2つの用途です。
・Webページの閲覧
・写真付きメールの送受信
1GBでWebページの閲覧、メールの送受信ができる目安を算出すると、以下の通りに違いが出ます。
|
スマホ |
パソコン |
Webページの閲覧 |
約5,400回 |
約2,400回 |
写真付きのメール |
約320通 |
約300通 |
違いが出る要因は、Webページの仕様です。
多くのサイトではスマホで閲覧するWebページはスマホ向けに、パソコンで閲覧するWebページはパソコン向けにレイアウトされています。
パソコン向けのWebページはスマホ向けよりもサイズが大きく、表示される情報量が多いため、スマホで見るよりもデータの消費が多いと考えましょう。
なお、1GBで動画視聴やビデオ通話、テキストのみのメール送受信ができる目安は以下の通りです。
用途 |
目安 |
動画視聴 |
240p:約8時間 |
ZOOMでのビデオ会議 |
約1時間 |
メール |
約20万通 |
テザリングの注意点
テザリングには以下5つの注意点があります。
1.使いすぎで通信制限を受ける、料金が高くなる場合がある
2.オプション料金が発生する場合がある
3.申し込みが必要な場合がある
4.スマホのバッテリー消費が激しい
5.場所によって接続状態が異なる
上記の注意点を把握したうえで、テザリングの利用を検討しましょう。
使いすぎで通信制限を受ける、料金が高くなる場合がある
テザリングを利用するうえで特に注意したいのは、以下の2点です。
・通信制限を受ける
・料金が高くなる
テザリングを使ってパソコンからインターネット通信を行う場合、スマホよりも通信量を消費するケースがあります。
データ容量に上限があるプランを利用している場合は、使い過ぎにより通信制限を受ける可能性があります。
また、通信量に応じて利用料金が変動するプランに加入している場合、使い過ぎによって料金が高くなる点に注意が必要です。
以上を踏まえると、固定回線とテザリングを使い分けるのがおすすめです。
オプション料金が発生する場合がある
契約している携帯会社、料金プランによっては、テザリングを利用するためのオプション料金が発生する場合があります。
料金が発生する場合、一般的に500円 程度/月になるケースが多いです。
テザリングの利用を検討する場合、オプション料金が必要かどうか確認しておきましょう。
申し込みが必要な場合がある
契約している携帯会社によっては、テザリングを利用するために申し込みが必要な場合があります。
テザリングを利用する場合、契約事業者に問い合わせて申し込みが必要かどうか確認してください。
スマホのバッテリー消費が激しい
テザリングを利用する状況では、通常のインターネット通信に加えて他のデバイスとも同時に通信を行うため、スマホにかかる負荷が増えてバッテリーを消費するペースが早くなります。
テザリングの利用中はスマホのバッテリー残量に気をつけ、テザリングを多用するのであれば、モバイルバッテリーを持ち運ぶと安心です。
電波状況によって接続状態が異なる
テザリングで利用するのはあくまでもモバイル回線なので、電波の状況によって通信状態が変わります。
固定回線と違い、常に通信状態が安定するわけではありません。
また、テザリングで利用するのは携帯会社のモバイル回線のため、オンラインゲームで遅延が発生する恐れがあります。テレワークでのビデオ会議でも、通信が安定せず接続が途切れる可能性があります。
通信状態を安定させたいのであれば、光回線を使いましょう。
光回線は光ファイバーを利用するので、通信状態の安定性に長けておりオンラインゲームやビデオ会議に適しています。
自宅での活用におすすめの光回線
先ほど解説した通り、テザリングでは使い過ぎによる通信制限、利用料金が高くなるデメリットがあります。
またモバイル回線を利用するため、オンラインゲームやビデオ会議の通信が安定しない点も不安要素です。
以上の不安要素をクリアしたい場合、自宅に光回線の導入を検討しましょう。
光回線がおすすめの理由
自宅に光回線があれば、テザリングを利用するシーンは外出時のみになります。
光回線は通信量に上限がなく、どれだけ使っても料金は高くなりません。
導入して自宅でテザリングを利用する頻度を減らせると、スマホの通信制限や料金変動のリスクが避けられる可能性が高くなります。
また、モバイル回線より通信状態の安定性が高いので、オンラインゲームやビデオ会議で遅延や途切れが起きる心配がありません。
おすすめの光回線は@nifty光
光回線ならどれを選んでもテザリングの問題をクリアできるとは限りません。
光回線はサービスによって通信の品質が違います。
通信品質の良し悪しは「IPv6」に対応しているかで見分けるのもポイントのひとつです。
IPv6は混雑しにくい回線経路を利用する接続方式で、通信速度が安定します。
非対応のサービスでは混雑の影響を受けやすい回線経路を通るIPv4を利用するため、利用者が多い夜に通信速度が低下しかねません。
@nifty光はIPv6対応サービスの中でもキャンペーンや特典が手厚く、キャッシュバックや割引によって初期費用の負担を軽減することができます。
さらにIPv6を利用するために必要な対応ルーターを最大25カ月間無料でレンタルできるのも大きなメリットのひとつです。
※2023年3月時点の情報です。