
SDカードの種類と選び方は?基本的な使い方と注意点を解説
2023/11/09デジカメやスマホなどで撮影した写真や動画などを保存するのにおすすめなのが、SDカードです。SDカードはさまざまなメーカーから販売されていて、利用用途にあったものを選ぶ必要があります。
今回はSDカードの種類や選ぶポイントについて、わかりやすく解説していきます。SDカードを使用する際の注意点についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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SDカードの種類
SDカードには種類があり、利用用途によって使用するSDカードが異なります。
ここから、SDカードの種類や規格、保存できるデータ量の目安など、SDカードの基本について解説します。
SDカードは大きく分けて2種類
SDカードはサイズによって種類が異なり、「SDカード」と「microSDカード」の2種類に分かれます。SDカードは切手くらいのサイズで、容量の大きなデータのやりとりに多くデジカメやビデオカメラ、パソコンなどに使用されているのが特徴です。
一方、microSDサイズはスマホなどやゲーム機など、小型機器に使用されます。microSDカードは専用のアダプターを使用すれば、SDカードとしても使用可能です。
SDカードの規格
SDカードにはサイズ以外にも、容量によって規格が異なります。それぞれの規格に対応している容量、規格名は、以下の通りです。
容量 |
〜2GB |
4〜32GB |
64GB〜2TB |
〜128TB |
SDカード |
SDカード |
SDHCカード |
SDXCカード |
SDUCカード |
microSDサイズ |
microSDカード |
microSDHCカード |
microSDXC カード |
microSDUCカード |
普段は、どの規格であってもSDカードと呼ばれていますが、正式には容量によって呼び名が変わります。
2018年に策定されたばかりの「SDUCカード」「microSDUCカード」は、今後発売が予定されている新しい規格です。従来よりも大幅に記録容量が増え、最大128TBまでSDカードへの保存ができるとされています。
SDカードに保存できるデータ量の目安
SDカードに保存できるデータ量の目安は、以下の通りです。
16GB |
32GB |
64GB |
128GB |
256GB |
512GB |
||
写真 (2,000万画素換算) |
1,638枚 |
3,276枚 |
6,552枚 |
13,104枚 |
26,208枚 |
52,416枚 |
|
動画 |
4K |
46分 |
1時間 |
3時間 |
6時間 |
12時間 |
24時間半 |
フルHD |
2時間 |
4時間 |
8時間 |
16時間 |
32時間 |
64時間 |
|
音楽 |
4,000曲 |
8,000曲 |
16,000曲 |
32,000曲 |
64,000曲 |
128,000曲 |
上記の表はあくまでも目安であり、撮影時の画素数や動画時間等で保存可能枚数は異なります。使用するスマホによってはカメラの性能が高く、写真のファイルサイズが大きくなる可能性もあります。
SDカードのラベルスペックの見方
SDカードのラベルには、容量や転送速度など、SDカードのスペックが表示されています。
表示されている内容は、販売しているメーカーによって差異があるため、ここで一般的に表示されているラベルスペックについて確認しておきましょう。
規格 |
SD・MicroSDなど、規格が記載されています。どのSDにも必ず記載があり、最大容量に関わります。 |
記録容量 |
保存できるデータ量を指します。規格によって最大記録容量が異なり、実際に記録できるデータ量は表示よりも少々少ないです。 |
最大転送速度 |
カードに書き込む速度、または読み込む速度が記載されているSDカードもあります。 |
スピードクラス |
データの最低転送速度のことで、数字が大きくなるほど転送速度が速いです。上記の写真はclass10で、最低でも10MB/秒の転送速度が保証されます。 |
UHSスピードクラス |
データの高速転送ができるUHS(Ultra High Speed)機器対応のSDカードに記載されている規格です。上記の画像はUHSスピードクラス1で、10MB/秒の転送速度に適応しています。 |
UHS規格 |
UHS規格は、SDHC、SDXCカードの転送速度を表す規格です。画像ではUHS-Iに対応し、最大104MB/秒の転送速度に対応できます。 |
ビデオ スピードクラス |
4Kなど高画質動画を撮影する機材向けの規格で、動画の転送速度を表す規格です。V6・10・30・60・90の数字があります。 |
アプリケーション パフォーマンスクラス |
A1、A2と記載されているのが、スマホのデータ管理に関する規格です。どちらも最低転送速度は同じ10MB/秒ですが、データ管理の効率はA2のほうがしやすいです。 |
SDカードを選ぶポイント
さまざまなメーカーからSDカードは販売されているため、どのSDカードを選べばいいか迷う方も多いかもしれません。
ここからは、SDカードを選ぶポイントを5つご紹介します。
1.利用用途で選ぶ
まず、SDカードを選ぶ際は、利用用途で選ぶのが大切です。スマホ用であれば、スマホに使用できるSDカードを選ぶようにしましょう。スマホに使用できるSDカードは基本「microSD」カードで、機種によって対応している規格が異なります。
例えば、Xperia 10 IVであれば「microSD/microSDHC/microSDXC」とすべての規格に対応しています。現在販売されているSDカードが使用できるスマホのほとんどはすべての規格に対応しているはずですが、対応していないスマホもあるので注意してください。
2.容量の大きさで選ぶ
SDカードを選ぶ際、非常に重要なのが容量の大きさです。SDカードを使用する機器によって、容量の上限が異なります。
先ほどと同様に、Xperia 10 IVでSDカードを使用する場合、最大1TBまでしか使用できません。SDカードの最大容量が1TB以上あっても、1TBまでしか使用できないため、使用機器の最大容量に合わせて、SDカードを選ぶようにしましょう。
3.書き込み速度で選ぶ
写真撮影するなら注意しておきたいのが、書き込み速度の速さです。書き込み速度の速いSDカードであれば、連写したときも途切れずに保存できるため、デジカメ用におすすめです。
スマホ用であればそこまで高性能なSDカードでなくても問題ありません。快適に保存をするなら「スピードクラス10・UHSスピードクラス1・ビデオスピードクラス30」程度のSDカードがおすすめです。
4.読み取り速度で選ぶ
SDカードからパソコンに転送するなら、読み取り速度の速いSDカードを選びましょう。また、Nintendo Switchなどのゲーム機器に利用する場合も、読み取り速度が早いとロード時間が短縮できます。
任天堂が推奨している読み取り速度の目安は、60〜95MB/秒です。読み取り速度は、SDカードパッケージ、またはラベルに記載されているので、購入時に確認してみてください。
5.価格で選ぶ
ここまで、SDカードを選ぶポイントについて紹介しましたが、高性能なSDカードは高くなりがちです。また、スペックが同じでもSDカードを販売しているメーカーや、販売店によって価格が異なります。
快適に使用できるSDカードを選ぶのは重要ですが、予算に合わせて選んでも問題ありません。転送速度が遅めであれば、容量が大きくても価格が抑えられます。
SDカードの注意点
SDカードを選ぶ際はいくつかの注意点があります。ここではスマホの機種を問わず、注意したいポイントを3つご紹介します。
スマホに使うならmicroSDカードを選ぶ
スマホに内蔵されているSDカードスロットは「microSDサイズ」です。大きいサイズであるSDカードは挿入できないため、スマホ用として購入する際は注意しましょう。
また、スマホ内にSDカードスロットがない場合は、外付けのSDカードリーダーを使用すると、SDカードからスマホへデータを移動可能です。SDカードリーダーは外部ストレージとしても活用できるため、たくさんのデータを扱うなら1つ持っておくと便利でしょう。
SDカードの規格は使用機器に合わせる
SDカードには3つの規格があり、使用機器によって対応しているかが異なります。例えば、SD、SDHC規格までしか対応していない機器へSDHC規格のカードを挿入しても使えません。UHSに対応していない機器でもUHS対応のSDカードは使用できますが、転送速度はスピードクラスほどに低下するので注意が必要です。
また、使用するスマホによって、認識上限容量があるため、規格だけでなく扱える上限容量も確認するようにしましょう。ここ数年は、最大容量として1TBまで対応しているスマホが多いですが、まれに対応していないケースがあります。SDカードの規格や容量は購入前に確認しておいてください。
SDカードに長期保存は向いていない
大容量モデルも登場し、外部ストレージとしても重宝されているSDカードですが、基本的に長期保存には向いていません。SDカードはフラッシュメモリの一種であり、破損や衝撃に弱く、データが読み込めなくなるケースも多いです。また、何度も上書きを繰り返していると徐々に劣化するため、なんらかの理由でデータが消えてしまうリスクもあります。
あくまでもSDカードは一時的な保存場所とし、必要なデータはすぐにパソコンや別のストレージへ移動させておきましょう。
まとめ
SDカードを選ぶ際は、利用用途に合わせて容量などを決めるのがおすすめです。また、スマホ用であれば、必ずmicroSDカードを使用して、写真撮影や動画共有を楽しむと良いでしょう。
使用中のスマホがSDカードに対応していなければ、機種変更時にSDカードに対応しているか確認しておきましょう。AndroidスマホであるXperiaシリーズやAQUOSシリーズは、全機種SDカードに対応しています。ニフティが提供する格安SIM NifMoならAQUOSシリーズが1万円台~購入できるので、格安スマホを探している方はぜひ利用してみてください。
詳細はNifMoの公式サイトでご確認いただけます。
※2023年11月時点の情報です