どんな本も10分で読める!?「flier」「SERENDIP」「ブクペ」・・・急成長する“本の要約”サービスとは?

2019/12/06

多忙なビジネスマンを中心に、急速にシェアを伸ばすネットサービスが“本の要約”。ビジネス書から文化・政治関連書籍まで、「第一線で活躍するビジネスパーソンが読むべき本」を、約4,000字&10分で読めるように要約してくれるサービスが今、注目を集めています。

◆本1冊が10分・4,000字の新たな“読み物”に

本が売れない時代・・・・・・と言われて久しいものの、本が持つ実用性や趣味性には、ネットとは異なる“何か”があります。その何かを求めて、人は本能的に書物を求めるのかもしれません。

とはいえ、「本を読みたいけれど、まとまった時間が取れなくて・・・」「効率的に本を読む方法はないものだろうか」などと悩む、多忙なビジネスマンも多いはず。

そこで注目されているのが“本の要約サービス”です。

海外(欧米)では既に社会的なポジションを得ている事業で、1999年にアメリカで始まった老舗サービス「getAbstract」は、ビジネス書の要約を中心に、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ロシア語、ポルトガル語、中国語に対応。全世界に広がる登録ユーザー数は、1,000万人を超えるとか。

やや遅れを取っていた日本でも、近年は急速に市場が拡大しているようです。

国内向けサービスの最大手「flier(フライヤー)」は、会員数が約40万人。「1冊のビジネス書を10分で理解する」ことを基本に、1冊の本が約4,000字に要約されています。

たかが1冊10分・・・・・・などとあなどることなかれ。その内容は要約者によるレビュー、全体の要点、評点、著者情報、章ごとの要約など、まるで1冊の本を読み終えたような感覚だともいえます。

象徴的なエピソードなどはそのまま盛り込まれるため、単なる要約ではない“読み物”としてのコンテンツ完成度も高いわけです。

◆「この本を読んでおけば大丈夫」という安心感も

「flier」の要約は、専門家やプロフェッショナル、経営コンサルタントなどが、精読した上で構成。こうした要約精度の高さに加え、推敲に二重三重のチェック体制が敷かれていることも、ビジネスユーザーから高い評価を得る要因の一つでしょう。

要約コンテンツには無料と有料があり、無料公開分だけなら、フリープラン(無料)で20冊まで読むことができます。まずは、この無料フリープランでお試しされてみては?

毎月30冊ほど追加されるおすすめ書籍は、経営者や大学教授、出版関係者などによる選書委員会が、「第一線で活躍するビジネスパーソンが読むべき本」として選出したもの。「この本を読んでおけば大丈夫」という安心感も、有料プランには含まれます。

◆ほかにも多数の本の要約サービスは存在

一方、法人ユースを主体に市場を拡大させているのが、書籍ダイジェストサービス「SERENDIP(セレンディップ)」です。

10分・4,000字という要約の基本形態は同じですが、法人契約が中心なため、利用料金が高くやや敷居が高いので、まずは無料試読(2週間)での体験をおすすめします。

こうしたビジネスユースとは一線を画する形で、誰でも本の要約を書いて公開できるという、一種のシェア・サービスとして定着してきたのが「ブクペ」

要約文は1,500字ほどと読みやすく便利でしたが、残念ながらリニューアルのため運営休止中。サービスが再開されれば、こちらも選択肢の一つとなるでしょう。

※記事内容は2019年11月現在の情報を基に作成。

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