Gmailを無料で使い続けたいなら、15GBの容量制限に注意せよ!

2017/03/06

無料Webメールでありながら、迷惑メール防止機能が充実しており、とても便利なGmail。だが無料で使い続けるためには制限容量に注意しなければならない。無料で利用できるのは15GBと大容量な気もするが、画像をはじめ添付ファイルを多数やりとりするような人だと、意外に制限値を超えてしまいがち。そのための対策を紹介しよう。

◆添付ファイルの送受信が多い人&Googleドライブ・ユーザーは、15GBの壁を意外と乗り越えやすい!?

15GBのメール容量というと、往年のPCユーザーなら“無制限”に近い感覚かもしれないが、Gmailでは最大25MBまでのファイルを添付できる。

添付できるファイルサイズが大きいことは、近年、高画質の動画やデジタル一眼レフカメラのRAW画像など、データサイズが加速度的に大きくなっている現状ではうれしい限りだ。

しかし、さすがにギガサイズのファイルはGmailでも添付して送れないが、最大25MBまで大丈夫なら、4、5MB程度のちょっとした画像なら、ついつい送ってしまうことも多いのではないだろうか。

そうしたファイルを日常的にやりとりすることが多い人なら、15GBの壁というのは実はそんなに高くない壁に……。

またGmailはGoogleアカウントで統一管理されていて、最大容量が15GBといっても、実際にはGoogleドライブ、Gmail、Googleフォトに保存したフルHD解像度以上の動画と16Mピクセル以上の画像の合計としての上限値になっている。

そのため、自宅や勤務先をはじめ、同一アカウントのGoogleドライブを利用している場合なども、そこに保存した容量は制限容量分として合算されるので要注意。

つまり、実際にメールに使える容量は、GoogleドライブやGoogleフォトで使用している容量を差し引いた分となれば、さらにいっぱいになりやすいことになる。(Googleドライブの最大容量は30GBまでだが、16GB使っていればGmailで使える容量は14GBとなる。)

ちなみに、今どれくらいの容量を使っているかは、ブラウザからGmailにログインして画面を下へとスクロールの左下の方に「○GB(○%)/15GB」のように表示され確認できる。

◆意地でも追加容量を購入したくない人は、たまりすぎた不要ファイルを削除しよう

容量不足を解消する一番簡単で楽な方法は、保存容量を追加購入すること。しかしGoogleドライブを利用しているわけではなく、メールだけで料金を払うのは避けたいという人も多いだろう。そんなときは不要メールを削除して、空き容量を復活させよう。

基本は添付ファイルのあるメールの削除。ただ1通ずつ確認するのも手間なので、まずは一定の期間を決めて古いメールを一気に削除するのが効率的だ。

そもそも1年近く経ったメールの添付ファイルを必要とすることは稀だろう。そんなに大事なファイルなら、そもそもダウンロードして別の場所に保管してあるはずだ。

普段、GmailをPCのブラウザ上やスマホのGmailアプリで使っている人が多いと思う。そういう人はこまめにメールを削除していたり、もししていなくても、添付メールや古いメールを一括して探せる「larger:00m」や「older_than:1y」などを検索欄に入力すれば、まとめて不要なメールを消すことができる。

◆メーラーを経由してのGmail利用は事前設定を忘れずに

注意したいのは、普段メールソフト(メーラー)を使っている人。必ずブラウザからGmailにアクセスして状況を確認すべき。なぜなら、メーラーの設定にもよりけりだが、基本的にGmailはユーザーが削除しない限り、一度受信したメールは自動的には削除されず、サーバーに残り続けるからだ。

メールソフトでGmailを受信する場合、「POP」(※PC上にメールをダウンロードする)と「IMAP」(※メールソフトからサーバーにアクセスしてメールを見る)の2種類の方法があり、どちらを使っているかで、受信時にサーバーにメールを残さないようにする設定の仕方が違う。

どちらも、まずはGmailにログインし、「設定」から「メール転送と POP/IMAP」タブに移動して、

・POP:「POP でメールにアクセスする場合」のプルダウンメニューから「Gmailのメールを削除する」を選択

・IMAP:「最後に表示された IMAP フォルダからメールを削除/消去するようマークを付けた場合」の項目を「メールを今すぐ完全に削除する」に切り替える

という設定に変えるだけでも容量はかなり強力に増える。デフォルトでPOPが「Gmailのメールを受信トレイに残す」、IMAPが「メールをアーカイブする」になっているのは、うっかり消去対策にはとても便利だが、無料使用のためには変更もやむを得ないだろう。

なお、いずれの場合も、設定を変えた場合は画面下部にある「変更を保存」を押すのを忘れないように! こちらをクリックしておかないと、変更が有効にならない。

また、問答無用に削除したいのは「迷惑メール」。ざっと見て問題がないようなら、猶予期間の30日間(※Gmailは迷惑メールフォルダに分類されたものは、30日後に自動的に削除される)を待たずに手動で削除してしまおう。

よほどメール(特に添付ファイル)の多い人でなければ、半年に一度程度、今回紹介したメンテナンスを実施すれば、無料でGmailを使用し続けられるはず。容量が手狭な人は、ぜひ試してみてほしい。

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