旅行は一括予約の時代へ!? 新キーワード「観光型Maas(マース)」とは

伊豆や北海道、奈良や京都などで実証実験が進むICT活用システム「観光型Maas」とは、旅行で使う交通機関や観光アクティビティを、アプリやWebから一括検索・予約できるシステムのこと。旅行業界のトレンドワードだけに、2020年の日本は「観光型Maas」元年に!?

◆旅行計画が格段に簡単になる「観光型MaaS」

2020年2月~3月にかけて、伊豆で“日本初の観光型MaaS 実証実験”が実施されていることをご存じでしょうか。

観光型MaaSとは、鉄道やバス、タクシーなどの乗合交通、レンタカー、レンタサイクルといった交通手段に加え、観光・体験スポットなどの検索・予約・決済を、Webサイトやアプリで一元的に管理するシステムのこと。

従来は別個に行わなければならなかったものを一括で管理できるようになれば、利便性が飛躍的にアップ。「どこで何をする」という計画も立てやすく、旅行の需要喚起にもつながる“2次交通統合型サービス”という考え方です。

MaaSは「Mobility as a Service」の略称で、「人の移動に変革をもたらす次世代交通システム」として、国土交通省が以下のように定義しています。

『MaaSは、ICTを活用して交通をクラウド化し、公共交通か否か、またその運営主体にかかわらず、マイカー以外のすべての交通手段によるモビリティ(移動)をひとつのサービスとしてとらえ、シームレスにつなぐ新たな「移動」の概念である』

「ICT」とは「Information and Communication Technology」の略で、通信技術を活用した、人とネットのコミュニケーション技術を指す専門用語。「IoT」と混同しないよう、ご注意を。

MaaS先進エリアのヨーロッパでは、すでにバス、電車、タクシー、ライドシェア、シェアサイクルといった公共交通機関が、IT活用でシームレスに結びつけられています。北欧やドイツなどの都市で普及しているレンタサイクルも、こうしたMaaSの一環なのです。

◆実証実験も日本各地へ……2020年は「観光型MaaS」元年に!?

日本でも、伊豆、沖縄の八重山諸島、奈良、北海道、京都の丹後半島などで、観光型MaaSの導入・実証実験が始まっています。

例えば奈良では、電通、デンソー、奈良交通などが協力し、海外からの奈良観光プランを一元的に管理。インバウンド需要が高い、奈良ならではの「観光型MaaS」とも言えるでしょう。

格安&豪華なツアーバスで知られるWILLER株式会社も、個人旅行向け「WILLERSアプリ」を活用する形で参入。【ひがし北海道エリア】(JR釧網本線沿線および知床半島)と【京都丹後鉄道沿線エリア】を、二次的な交通や体験アクティビティ、観光スポットまで含めてプランニングできます。

東急、JR東日本、JR東日本企画が実施している伊豆の実証事件も個人旅行がターゲット。
対象エリアは、熱海や伊東、三島、沼津を起点にした伊豆半島全体。JR伊東線、私鉄の伊豆急行線と伊豆箱根鉄道、伊豆半島のバス路線を運行する東海バスなどを基幹に、様々な観光要素が組み込まれています。

最大のポイントは、特設Webサイトから利用できること。当初は専用アプリが必須でしたが、利用のハードルが大幅に下がったと言えそうです。

日本での観光型MaaS実証実験は、いずれも2019年から開始されたばかり。そのため、2020年は各地で本格的な運用がスタートする、“観光型MaaS元年”になる可能性が高いとも。「MaaS」というキーワードを覚えておいて、損はないはずですよ。

※2020年3月時点の情報です。

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