
WPS機能を利用して簡単にWi-Fi接続する方法
2022/05/02Wi-Fiルーターのなかには、WPSボタンが付いた機種があります。このWPSボタンを使うことで、Wi-Fi接続が簡単に設定できます。
WPS機能が使えない機種もありますが、あらかじめ知っておくとスムーズにWi-Fi環境を導入できるでしょう。
本記事では、Wi-FiルーターのWPS機能を活用して簡単にWi-Fi接続する方法を解説します。これからWi-Fiを導入する人は、ぜひ参考にしてください。
安定したインターネットを利用したい人はこちら
WPSとは?
WPS(Wi-Fi Protected Setup)とはスマートフォンやタブレット、パソコンを簡単にWi-Fiへ接続できる便利な機能です。
従来の方法でWi-Fiに接続する場合、以下の手順を行う必要がありました。
2.デバイス画面のWi-Fi設定画面を開く
3.①で確認したSSIDを選択
4.①で確認したパスワードを入力
一方、 WPS機能ではこのようにWi-Fiルーターラベルに記載されたパスワードを入力する必要なく、Wi-Fiルーターのボタンを押すだけでスムーズにWi-Fiへ接続 できるのです。
WPS機能対応Wi-Fiルーターは各メーカーで展開しており、Wi-Fiルーターとデバイスが違うメーカーでも利用可能です。
AOSSとの違いは?
よく比較されるAOSSとWPSは同じ機能といえますが、設定方法には違いがあるので注意が必要です。
基本的な機能はWPSと同じ
AOSS(AirStation One-Touch Secure System)はBuffalo(バッファロー)が開発し、それを見たWi-FiアライアンスがAOSSを標準化するためにWPSを作りました。
実はボタンを押すだけでWi-Fi接続ができる機能を登場させたのは、AOSSが最初です。
AOSSは名前こそ違いますが、基本的な機能はWPSと同じで、AOSSもデバイス側での設定をせず、Wi-Fiルーターのボタンを押してWi-Fiの接続が可能です。
設定方法は異なる
WPSとAOSSとでは設定方法が異なるので注意が必要です。
WPSではデバイスが対応端末であれば、Wi-Fiルーター側のボタンを押せば接続設定できますが、 iPhoneやMacのパソコンはWPSに対応していません。
一方、AOSSではデバイス側に設定アプリをインストールする必要がありWPSと比べると手間がかかりますが、iPhoneやMacのパソコンでも利用可能です。
WindowsやAndroidユーザーの人はWPS、iPhoneやMacユーザーの人はAOSSといった選び方が一般的です。
WPSボタンを利用するシーン
WPSボタンは以下のシーンで利用でき、インターネット環境を導入するときに役立ちます。
・対応Wi-Fiルーターとデバイスを所有している時
・Wi-Fi環境の導入時
・中継機の導入時
・Wi-Fiルーターの買い替え時
WPSボタンの利用シーンを詳しく解説します。
対応Wi-Fiルーターとデバイスを所有している時
WPS機能を利用するには、対応Wi-Fiルーターとデバイスが必要です。
利用しているWi-FiルーターやデバイスがWPSに対応しているのであれば、活用するといいでしょう。どちらかが非対応だとWPSは利用できないので注意してください。
Wi-Fi環境の導入時
WPSボタンはWi-Fi環境を導入するときに役立ちます。
Wi-FiルーターにWPSボタンがあれば、初期設定ではそのボタンを押すだけでWi-Fi接続が完了します。
iPhoneやMacのパソコンは非対応という注意点はありますが、WindowsパソコンやAndroidスマホ(※Android 8まで)をWi-Fiに接続したい人におすすめです。
中継機の導入時
Wi-Fiが届きにくい部屋やスペースができる場合、中継機を使うとWi-Fiの発信範囲を広げて解決することができます。
従来の方法で中継機を使う場合、パソコンやスマホから専用ツールを起動して設定が必要でしたが、Wi-FiルーターにWPSボタンがあると、WPS対応中継機を選ぶことで簡単に設定が可能です。
Wi-Fiルーターの買い替え時
Wi-Fiルーターを買い換える際は、接続設定をやり直す必要があり面倒です。
しかし、WPS機能があるWi-Fiルーターへ買い換えると、ボタンを押すだけで簡単に設定ができるため、Wi-Fiルーターの買い換えを検討している人は、WPS機能がある製品の検討をおすすめします。
WPSボタンを利用してWi-Fi接続する方法
WPSボタンを利用してWi-Fiへ接続する方法はデバイスによって違いますが、とても簡単です。
以下2つのパターンに分けて、WPSボタンを利用してWi-Fi接続する方法を解説します。
・パソコンの場合
・Androidスマホの場合(※Android 8まで)
また、WPS対応中継機を利用する際の設定方法も合わせて紹介します。
パソコンの場合
Windowsのパソコンを利用している場合、以下の手順でWPS機能を利用したWi-Fi設定が可能です。
1.Wi-Fiルーターのラベルを見て「SSID」を確認
2.パソコンでスタートボタンをクリック
3.「設定」のボタンをクリック
4.設定のウィンドウで「ネットワークとインターネット」をクリック
5.ウィンドウ右側で「利用できるネットワークの表示」をクリック
6.①で確認したSSIDをクリック
7.「接続」を左クリック
8.ルーターのWPSボタンを2秒以上長押し
Wi-FiルーターにWPSボタンが付いていれば、⑦を行った際に表示されるパスワード入力画面で「ルーターのボタンを押して接続することもできます」の記載が出ます。
Androidスマホの場合(※Android 8まで)
Android 8までのAndroidのスマホを利用している場合は、以下の方法でWPSボタンを使ったWi-Fi接続ができます。
1.Wi-Fiルーターのラベルを見て「SSID」を確認
2.スマホ側で設定アプリを起動
3.「Wi-Fi」をタップ
4.画面左下でWPSアイコンをタップ
5.ルーター側のWPSボタンを2秒以上長押し
機種によっては、②で「無線とネットワーク」をタップのうえ「Wi-Fi設定」をタップする場合があります。
④でWPSアイコンが表示されない場合、画面上で以下の手順を行ってください。
1.「メニュー」をタップ
2.「詳細設定」をタップ
3.「WPSプッシュボタン」をタップ
WPS対応の中継機を設置する場合
WPS対応の中継機を利用してWi-Fiの発信範囲を広げる場合、設定はより簡単です。
すでにWi-Fiルーターを設置している場合、中継機を導入する際の設定は以下の3ステップだけで設定できます。
1.中継機をコンセントに差し込む
2.中継機のWPSボタンを2秒以上長押し
3.Wi-FiルーターのWPSボタンを2秒以上長押し
WPS機能が搭載されたWi-Fiルーターをレンタルできる
WPS機能が搭載されたWi-Fiルーターは便利ですが、購入の際に費用がかかる点がネックです。そこで、プロバイダーからWi-Fiルーターをレンタルする方法があります。
プロバイダーからWPS機能搭載のWi-Fiルーターをレンタルするなら、「@nifty光」がおすすめです。
@nifty光では最大25カ月間無料でWPS機能が搭載されたWi-Fiルーターをレンタルでき、回線混雑の影響を受けにくいIPv6接続にも対応しているので、この機会に検討してみてはいかがでしょうか?
※2022年5月時点の情報です。
通信速度に影響するWi-Fiルーター規格の確認方法|チェックすべき項目とは?