
お風呂の追い焚き、足し湯の仕組みの違いと節約方法
2023/01/01家族が順番に入浴する際、「追い焚き」「足し湯」「自動保温」をどのように使い分ければ節約できるのでしょうか。よくわかっていないご家庭も多いと思われる、節約上手な入浴方法を考えてみます。
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お風呂の「追い焚き」と「足し湯」はどちらが節約できる?
皆さんのご家庭では、家族が順番に入浴する際、給湯器をどのように使われているでしょうか。追い焚き? 足し湯? 自動保温? それとも1人ずつお湯を入れ替える?
最後の例は別ですが、「追い焚き」「足し湯」「自動保温」の使い分けは節約にもつながるので、少し考えてみましょう。
原則として、もっとも節約効果が薄いと考えられるのは「追い焚き」です。たとえば、ガス給湯器で毎日のように追い焚きを続けると、1カ月のガス代が1,000円ほど変わってくるのは当たり前。追い焚きの回数は、できるだけ少なくした方がいいようです。
給湯器が「焚き式」(水を浴槽に溜めてから沸かす)だと、その差はさらに大きくなります。給湯器が「注水式」(給湯器からお湯が出てくる)タイプなら、多少の追い焚きは許容範囲といったところ。
これは“お湯を沸かすためのコスト”が違うからであり、ガス代に水道代も多少かかりはしますが、冷めたお湯を沸かし直すよりも電気代が安くすむ注水式で「足し湯」を活用すれば、さらにお得度が増します。光熱費は基本的に追い焚きの方がかかるということは意識しておきましょう。
ですが、家族全員が入り終わった後に湯量があまり減っていないのに「足し湯」を行うのは総合的に見ると損をしている場合もあります。プロパンガスならガス代の地域差も出てきますので、毎月の明細表にはよく目を通しておきましょう。
事実上「追い焚き」しかできない焚き式の場合は、なるべく追い焚きの回数を減らし、浴槽にフタをするなどして湯温が下がらないよう心がけたいです。
オール電化・エコキュートお風呂で節電・節約を考えるときの注意ポイント
お得度を比較する際、少しややこしいのがオール電化の「エコキュート」です。
「追い焚き」や「自動保温」より「足し湯」を使った方がお得なのは、ガス給湯器の場合と同じです。
ただし、エコキュートでは、あらかじめ温められタンクに溜めてある湯を使い、追い焚きや保温をする際もエコキュート内部の熱交換器を通して温めます。そのため、基本的には湯を温めるのに電気を使うわけではないので、その日の電気代はほとんど変わりません。
そこがエコキュートに関する“節電”“節約”の落とし穴なのですが、使った分の湯を補充するので、変わるのは翌日の電気代。「追い焚きや長時間保温をすると、翌日の電気代が高くなる」と覚えておきましょう。
エコキュートにとって、実は一番“苦手”とされているのが「追い焚き」です。タンク内部の温度が下がる分、時間もかかるようになります。追い焚きを繰り返すと、「なかなか熱くならないなぁ」と感じるかもしれません。
「自動保温」も「自動的に追い焚きする」=追い焚きの繰り返しなので、理屈は同じです。いずれも、繰り返した回数が翌日の電気代に反映されてきます。
オール電化・エコキュートお風呂では「足し湯」の使いこなしが節約術に
その点、「足し湯」はタンク内の熱いお湯を放出するだけ。すぐに熱いお湯が出て、タンク内の温度も下がりません。なので、翌日の電気代も通常と大差ないはずです。 (※その代わり、水道代は余計にかかります)
極端に多用するとタンク内のお湯がなくなってしまいますが、よほどの大家族でなければ問題ないでしょう。
また、エコキュートでは通常の足し湯に加え、「高温足し湯」機能を持つモデルが一般的です。
たとえば「自動保温*時間+足し湯」などの設定なら、この「高温足し湯」機能を利用します。通常の「足し湯」より高温のお湯が出てくるので、お風呂が冷めにくい=保温しやすい、というわけです。
保温と足し湯のバランスにはメーカーも熟慮しているはずなので、夏場は「足し湯」、寒い冬場は「自動保温*時間+足し湯」と使い分けるのが、電気代的にはもっともエコだと言えるかもしれません。
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※2023年1月時点の情報です