
IHクッキングヒーターとガスコンロの違いを比較│どっちがいい?
2023/01/01少し前まではガスコンロが主流でしたが、今やIHクッキングヒーターがかなり普及しています。引っ越しの物件選びで設備を確認するときなどに、IHとガスコンロはどちらがいいのかと気になりますが、実際それぞれのメリットとデメリットは何でしょうか?
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IHクッキングヒーターとガスコンロのメリット・デメリットは?
そもそもIHとは「induction heating」の頭文字を取ったもので、「電磁誘導加熱」とも呼ばれます。
ガスコンロが直火で加熱するのに対し、IHは内部の金属(磁力線)に電流を流して調理器具自体を発熱させる加熱方式です。
IHは1971年にアメリカで発表されたのが最初で、国内では1974年頃から登場。IHクッキングヒーターとしては、1998年頃から国内での販売が始まっています。
今ではIH炊飯ジャーなど商品のバリエーションも増えたほか、「オール電化」の一環としては導入されているケースも一般的になっています。
そんなIHクッキングヒーターですが、ガスコンロと比べて光熱費をはじめ、どういった違いがあるのでしょうか。まずは、IHとガスコンロの主な特徴から比較してみます。
火力・加熱の違い
・IH:熱伝導がとても高いため加熱スピードが早く、エネルギーロスも少ない
・ガスコンロ:直接火を使って加熱するが、IHよりも加熱が弱いことも多い
使用できる調理器具
・IH:鉄やステンレス製などIH専用の鍋やフライパンが必要
・ガスコンロ:使用する鍋などを選ばず、たいていの調理機器が使える
安全面
・IH:加熱時に火を使わないので火災の心配がない
・ガスコンロ:直火を使うため火災の危険性がつきまとうほか、ガス漏れの恐れも
手入れ・掃除のしやすさ
・IH:天板がフラットなので基本的には拭き掃除だけでOKなど掃除しやすい
・ガスコンロ:ゴトク(五徳)やガス噴出口など出っ張りが多く掃除は面倒
IHクッキングヒーター1カ月あたりの電気代の目安は約1,000円
基本的なポイントに関しては、IHのほうがメリットが多いように思えますが、ではもっとも気になる光熱費という観点からはどうでしょうか。
IHクッキングヒーターは電気をかなり使うと思っている人もいるかもしれませんが、IHの消費電力によって料金は前後はあるものの、1時間あたりの電気代はおおむね10~28円(※東京電力の料金を基に算出)程度と計算できます。
また、JEMA・IH調理器技術委員会による調べでは、標準的な4人家族の世帯で、朝・昼・夕食時に標準的なメニューをIHクッキングヒーターで作った場合、1カ月あたりにかかる電気代は約1,020円(税込)という数字も。
なお、IHクッキングヒーターの電気代は、調理にかかった時間や料理する時間帯なども影響しますので、一概には言いにくい面はありますが、1カ月3食を自炊した場合、800~1,000円ほどの電気代がかかることになります。
IHとガスコンロは使用時間帯や環境が光熱費を左右
では、IHクッキングヒーター1ヵ月の電気代を約1,000円とした場合、同金額をガス代に換算すると、どれくらいの差が出るのでしょうか。
都市ガス料金を基に1ヵ月のガス代を計算すると約790円となり、見た目上はガスコンロを使用したほうが光熱費は安くなります。
ただし、オール家電の住宅や新電力を利用しているのであれば、夜間使用時は割引など、契約している電気料金プランごとに基本料金が変動。そのため、IHクッキングヒーターを使う時間帯が、光熱費節約の鍵を握っているのです。
また、IHは熱効率が高く、たとえば湯を沸かすなどの工程をガスコンロよりも短時間で達成できます。つまり、都市ガスの基本料金が安かったとしても、相対的にはIHのほうが電気代がかからないという結果になります。
以上のことからIHの電気代を節約するには、自身の生活とマッチしたプラン選びが欠かせません。光熱費だけでIHクッキングヒーターかガスコンロかを決めるのもいいですが、ガスコンロは電気を使わないため停電時にも使える、鍋やフライパンを振って料理が作れるなど、IHよりもいいところも多くあります。
ご自身の生活スタイルに合わせた器具や契約プランを見直し、賢く節約しましょう。
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※2023年1月時点の情報です